大人たちからは非難の的でした

『ムッシュかまやつKeep on Running~愉快にやろうぜ!“シ・ク・ヨ・ロ”アンソロジー』#35




2007年11月放送より


「イギリスでは<サウンズ・グループ>って言っていたんだ。でも、日本では<グループ・サウンズ>と言うようになって、だから、この言葉は日本語英語なんです。正直あの頃、<グループ・サウンズ>って言い方は違うんじゃないの?って思っていたけど、まあ、グループの音って意味なんでしょうね。確か、雑誌が言い出したんですよ」


「<グループ・サウンズ>のファンはほとんどが女の子で年齢層は14歳ぐらいからハタチ前の子が多かったです。だから、少女たちを惑わす<グループ・サウンズ>はイカンみたいな、尚且つ、わけのわかんない服を着ていたり、誰もしていないようなヘア・スタイルをしていたり、尚且つ、エレキ・ギターをかき鳴らすってことで大人たちからは非難の的でした」


「タイガースの人気は本当に凄かった。ジュリーが“君だけに~♪”って客席の女の子に向って指をさすと“ギャア~”って黄色い声が響き渡るわけ。コイツらが出てこなかったら俺たち、もう暫く天下だったのに(笑)」


「追っかけ、なんて言葉もこの頃から生まれてね。女の子たちがタクシーに乗ってタイガースを追っかけるんだ。俺たちだって追っかけられたんだよ、でも、規模が違う(笑)。そう、タイガースが出てきてスパイダースは笑いの世界に追いやられたの。井上順なんて、結構、綺麗な顔していたんだけどね、勝てないと思ったんだろうな(笑)。マチャアキが面白いことをやっていて一緒に同化しちゃった(笑)」


「タイガースはみんなイケメンだったしね。そこが1番の違い。メンがいいのにはかなわない。スパイダースは全員のメンを合わせても“ごめん”って感じだからさ(笑)。で、メンがあんまり良くないと音楽性に走るじゃない。それがマジョリティに対してどんどん引かれていく要因になったりもするんだ。でもね、タイガースも音楽的にかなり凄かったんだよ」


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