前世の記憶ってあるらしいじゃない？
『ムッシュかまやつKeep on Running～愉快にやろうぜ！“シ・ク・ヨ・ロ”アンソロジー』#39
2007年9月放送より
「1966年にスパイダースで初めてヨーロッパに行きまして、フランスのタバコを覚えたり、フランスのワインを飲んだりしているうちに、すっかり、フランスの虜になっちゃった。その頃からムッシュと呼ばれるようになったんだけど、それは自分から言い出したんじゃないよ。確か、テレビのディレクターが言い出したんだ」
「僕は生まれ変わったとしても女に生まれ変わりたいと思ったことはないですね。出来れば、また男に生まれて、より良い男をやってみたい。だってさ、生まれ変わっても前世の記憶ってあるらしいじゃない？ 物心つく前は誰でも残っているらしいよ。デジャブ状態で、ああ、こういうことがあった、みたいな」
「男らしさの定義？ そういうのって昔、誰かが考えたんだろうけど、その時と今じゃ随分外れているよね。第一、男らしいって何だろうな、自意識かな。例えば、女にご馳走になるのは嫌だとか。でも、それってある種、差別だよな（笑）。女にこうされたくないとかしたくないって、女に対する差別意識なのかなって思うわけよ。だったら、女に奢ってもらってもいいんだけど、それも嫌なのね。なんだかセコイ話してるな（笑）。とにかく、男ってやっぱり、自分が引っ張っていくってことが必要だろうね。有無も言わさず引っ張っていかなくちゃけないっていうのがあるでしょうね」
「“私はこれが食べたいの”と言われたら、“そうか、じゃあ、行こう。君が喜ぶためなら！”って、それが１番、美しいと思うんだ。カッコ良すぎる？ 僕は自分からこれが食べたいと言ってくれる人の方が女らしいと思っちゃうんだよ。遠慮されるとちょっと困っちゃう。他の事考えているのかなって思っちゃうんだ」
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