☆本記事の音声ファイルはコチラ▶https://park.gsj.mobi/voice/show/16042
今月のテーマ:《プレゼント》
今週のトピックは「NYのZ世代にとってのチャリティー」。
<本記事を要約すると…>
・アメリカでは小学生の頃からチャリティーを実践教育で教える。
・ミレニアル世代(23~38歳)の8割が寄付をして、7割がボランティアをしている。
更に、この世代は、1年で1人あたり5万円くらい寄付をしている。
・共感するチャリティーにはSNSから気軽に寄付できる。
・Z世代はSNS等で恵まれない人たちの状況をリアルに感じている。
・クリスマススピリットに則り、感謝の気持ちをもつことが大切。
恵まれない人へのGive Backもそのための一つの手段。
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シェリーめぐみ「ニューヨークのミレニアル世代と Z 世代が気になっている話題をみんなでおしゃべりする【NY Future Lab】。今週もこの4人が登場してくれます!」
メアリー「メアリーと申します」
キサラ「キサラです」
ミクア「ミクアです」
テツ「テツです」
4人「Merry Christmas from New York City!!!!」
(左からテツ、メアリー、キサラ、ミクア)
綿谷エリナ「今週もニューヨーク在住のジャーナリストで Z 世代とミレニアル世代評論家・シェリーめぐみさんと電話がつながっています。シェリーさんメリークリスマス!」
シェリーめぐみ「エリーさん、メリークリスマス!NYはまだお昼回ったところです。シーンとしています。日本のお正月の朝みたいなんですよ。この番組に出てくれているみんなも今頃家族とクリスマスを祝っている頃かな?」
綿谷エリナ「日本の正月と意味合いが似ていますものね。今日はどんなテーマですか?」
シェリーめぐみ「今年最後のNYFL。ここのところずっとクリスマスプレゼントの話をしてきましたが、今回はこの時期特に盛んになるチャリティーに関するお話。みんながチャリティーについてどう考えているのか、実際に何をしているのかを聞いてみました」
キサラ「私は子供の時、ホームレスに食べ物をあげたりしました。先生がアイデアを授業で出したのがきっかけ。今はやっていないけど、またやりたいなと思います」
ミクア「小学生の時、学校に古いおもちゃや服を持ってきて寄付しました。私たちはクリスマスにプレゼントをもらうけど、もらえない子どももいるから、そういうことについてみんなで集まって考える機会があった。学校でそういうことを教えていた。
今はあまりボランティア活動が出来ていないけど、やりたい。」
テツ「僕も高校の時、学校でプレゼントを買って、違う学校に行って、その学校の子どもたちにプレゼントをあげました。
今はクリスマスとホリデイの時は会社で、みんなで洋服や缶詰等のプレゼントを持ち寄って、チャリティーの団体に寄付します。多くの企業でそういうことをやっていると思います」
綿谷エリナ「へ~そうなんだ」
シェリーめぐみ「アメリカでは小学生の頃からチャリティーを実践教育で教えるんですね。
同じ町に住んでいるのに、貧富の差が大きく開いていることも多かったりするので、『まず身近なところで自分のできることからやろう』という考え方を教わるんです。だからアメリカでは大人になってからも寄付やボランティアが盛んで、特にミレニアル世代(23~38歳)の8割が寄付をして、7割がボランティアをしている。しかも、この寄付金の金額もこの世代、1年で1人あたり5万円くらい寄付をしているというデータもあります。」
綿谷エリナ「へー!多いですよね」
シェリーめぐみ「多いですよね。こういうチャリティーを会社単位でもやるし、NYの主要なオフィスビルのロビーにはクリスマスツリーが必ず飾られるのですが、その下に綺麗にラッピングしたおもちゃを置いておくと寄付してくれるんです」
綿谷エリナ「あ~!それはヨーロッパにもありますね。」
シェリーめぐみ「それからこの世代の若者はソーシャルメディアで、FacebookやInstagramでDonateボタンっていう仕組みで寄付をするようになっていて、この取り組みはどんどん大きくなっている。昔は赤十字くらいしか寄付先がなかったけれど、今では自分が共感するチャリティーに直接寄付ができるようになったということで人気もあり、影響力もかなりあるんです」
綿谷エリナ「先週みんな、プレゼントをもらうよりあげる側になりたい、子どもたちをマジカルな気持ちにしてあげたいという気持ちがあるというお話が印象的だったんですけど、知らない子どものために、ということも含めてなんですね?」
シェリーめぐみ「そういうことです。で、なんでこのシーズンにチャリティーが大事なのか、ということも聞いてみました」
テツ「お金がない子どもや家族はNYにはたくさんいる。同じ町でホリデイを楽しんでいるけど、一方でそういう人がたくさんいる。そういう人たちを無視できない。できれば助けてあげるのが重要だと思う」
ミクア「(プレゼントを)もらえない人はいっぱいいるから、考えてあげることは大事だと思う。だからチャリティーはすごく大切」
メアリー「クリスマスにはみんな幸せを感じられますよね。でも、人がいない家、お金がない人はそんなに幸せを感じられない。もし私たちが何もしなかったらみんな幸せになれない」
キサラ「私たちがいろんなものを持てていることに感謝をして、そういう権利がない人たちにGive backして、クリスマススピリット・感謝の気持ちを持つのが大切だと思う。」
シェリーめぐみ「自分たちが与えられることに感謝をして、それを返すという『クリスマススピリット』。日本でもいま家族と一緒に過ごすひと時に喜びや感謝の気持ちを感じている人が多いと思いますが、それをもっと多くの人と共有することで自分も幸せを感じられる。それがチャリティーの基本精神です。
特にミレニアル世代・Z世代はこういう気持ちが強いんです。【共感世代】と呼ばれているんですね。彼ら自身が前の世代と比べて経済的に厳しい時代に生きているということもあるし、ネットで国内の多くの困っている人たちの情報を共有されやすくなり、いろんなことがわかってきていることも大きな要因じゃないかと考えられております。」
綿谷エリナ「確かに写真や動画に簡単にアクセスできるから『こんな状況なのか』『じゃあ何かできないかな』と思ったりするのかもしれませんね。純粋な気持ちですよね。
さて、クリスマプレゼントも面白かったんですが、来週からは新年じゃないですか。何をテーマにするんでしょうか?」
シェリーめぐみ「1月のテーマはまもなく行われるグラミー賞にちなんで『音楽』についてやりたいと思います。この世代にとって音楽は本当に大事なんです。グラミーの候補のアーティストについてどう思うかも聞きますし、彼らが意外なジャパニーズ・アーティストを聞いていることも分かったりしましたので、そういった話も楽しくお送りしていきます!」
綿谷エリナ「えー誰だろう?当てたいな(笑)今週もありがとうございました。NY Future Lab、来週もお楽しみに!」