作品名「荒々しさの中に咲く」
1986年生まれ 石川県能美市在住
アスペルガー症候群とともに生きる。
小さい頃から集団での遊びが苦手だったので、保育園の頃は粘土遊びや折り紙に熱中する。小学生の頃から絵に興味を持つようになり、学校から帰宅し絵を描きだしたら夜中の3時になることもあった。
アスペルガーの二次障害による精神疾患で人とのコミュニケーションが上手くとれず、高校では不登校になり、公立の学校から通信制の学校に編入し卒業した。
一時期は薬の副作用により筆を持つこともできなくなったが、それでも絵を描く事はやめないと決めて今に至る。
自分が過ごす世界の中で、直感するものを丁寧に描く。
今年の1月に石川県金沢市の百貨店「めいてつエムザ」で開催した展覧会(企画:段々色ギャラリー)が小林さんの初出品になりました。去年の同展覧会に小林さんが来場され、「私も絵を描きます」と言ってこられたことがキッカケでした。出来たら見せてほしいとお伝えしたところ、半年後に画像を送ってこられたのが、今回ご紹介していただく「荒々しさの中に咲く」です。嵐の中でも咲く花にご自身を重ねています。
展覧会で絵が売れた時、売れて嬉しい気持ちと、一人の作家であるという自覚が出たそうです。今は作業所の仕事を辞められ(在籍はされています)、制作に打ち込んでいらっしゃいます。
これからは、遊びのある世界観を描いていきたいとおっしゃっています。
段々色ギャラリー
https://www.dandan-iro.com/
「感性のコラージュ 障がい者アート展」
会期:令和2年8月27日(木)~9月2日(水)※最終日は16時まで
会場:京王百貨店新宿店6階 京王ギャラリー