5日目の本日は、"カルーセルエルドラド<後編>"です!
こちらの配信を聴いていただいたあとにエルドラドに乗ると、またちょっと違う気持ちも湧いてくる!かも!しれないです!
ぜひ配信を聴いてみてくださいね。
「5日目」を聴く
そして放送後記では、テキストと写真でも「30日後に閉まるとしまえん」をお楽しみください!
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30日後に閉まるとしまえん。こんにちは、つるの剛士です。
昨日は113年の歴史があり、機械遺産にも認定されている「としまえん」のメリーゴーランド、カルーセルエルドラドの歴史についてお送りしてきたけども、今日はなんと僕も行ったことはありません、エルドラドの裏側に潜入したいと思います!!
〜カルーセルエルドラドの前にて〜
今、もうまさに後ろにエルドラドが光を放っておりますけども、人がいなくなった遊園地って何かすごい寂しいじゃん。でもこのメリーゴーランドは、1つのアートとして、すごい堂々とそこにいてくれるよね。やっぱり格好いいな、ひとつひとつの作りがね。
元々ドイツにあって、それが第一次世界大戦の戦禍を逃れてアメリカに渡り、1960年代の後半に日本に来たという。普通の遊具とはやはりちょっと違う歴史の重みを感じるメリーゴーランドですよね。今日は地下に行けるってことですが・・・。
それでは、今日ご紹介いただきます「としまえん」の宮内さんになります。よろしくお願いします。
宮内さん:よろしくお願いします。
つるのさん:僕は元、練馬区民でございまして、この「としまえん」では木馬の会に入っておりましたし、もう毎日のように遊ばせてもらっておりました。そのメリーゴーランドももちろん、毎日見ておりましたけど、こういった歴史があるってことはぶっちゃけ知りませんでした。
宮内さん:すごい歴史が深くてもうドイツで生まれて、アメリカの遊園地へ渡ったあと豊島園にきていて、日本ではないメリーゴーランドかなと思います。
つるのさん:だって木馬の会のアイコンになってるぐらいのところですからね。木馬って言ったらまさにこれ。しかも全部、木なんですよね?
宮内さん:全部木造で、装飾も全部手彫りなので、すごく手の混んだ一品ですね。
つるのさん:だから一つのアート作品ってとってもめちゃくちゃ価値のあるものですね。
宮内さん:はい、とても。
つるのさん:機械遺産になっているくらいですけど。今日はなんとその辺の歴史は全部伺ったんですけど、この起動部にお邪魔できるっていうことで。
宮内さん:はい、どうぞ。是非。
つるのさん:どこから入るんですか?僕、木馬の会でしたけど、そんなところ入ったことありません。
宮内さん:そうですね、実はこの床下がモーターがある部分になりますので、そこに潜っていただいて見ていただければと。
つるのさん:いいんですか?じゃあ、行かせていただきます。どこから入るものなんですか?
宮内さん:床下。この部分ですね。点検口がありまして、ここから下に入る形になります。
つるのさん:ここから入るんですか?
宮内さん:はい。
つるのさん:もうちょっと階段が普通にあって入るとかじゃなくて。
宮内さん:いや、はい、とても入りづらい場所です。
つるのさん:あ、そうなの、こんなにコード一杯くっつけて入れる?
宮内さん:結構大変かもしれないですね、ちょっと。
<潜入>
つるのさん:ここがエルドラドのまさに心臓部、地下ですよね。
宮内さん:そうですね。はい。真ん中のモーターで電気を起こして。
つるのさん:はい。
宮内さん:その力で車輪が一杯ついてると思うんですけど、あれを動かして上のプラットフォームが動いてるような形です。
つるのさん:これ、地下潜っていきましたけど天井はかなり年季を感じますね。
宮内さん:そうですね。ちょっとボロボロですけど。はい。
つるのさん:これでも話を伺ってると113年の歴史ですから。
宮内さん:はい。
つるのさん:当時のすごい技術が集結されているわけでしょ?これ。
宮内さん:当時は、蒸気機関で動かしていたものなので。
つるのさん:そうかそうか。
宮内さん:当時は電気ではなかったんですけど。
つるのさん:今でこそ電気だけど。
宮内さん:そうですね。はい。
つるのさん:蒸気だったのか。
宮内さん:はい。カーニバルを巡業していたらしいので、この大きさを分解してまた組み立ててヨーロッパ各地を回っていたらしいです。
つるのさん:これが。
宮内さん:そうなんですね。すごいなと思いますね。今考えると。
つるのさん:全部手彫りの木造の木馬。
宮内さん:そうですね。今じゃこれは絶対に作れないので。
つるのさん:変な話ですけど、値段にしたらどれくらいになるんですか?
宮内さん:いや、どうなんですかね。ものすごい価値のあるものだと思います。
つるのさん:ですよね。
宮内さん:はい。
つるのさん:もうちょっと味わって、カルーセルエルドラドに乗るべきだったな。
宮内さん:(笑)歴史を知ると、特にまた思い入れが強くなるというか。
つるのさん:なんか遊園地というとね。絶叫マシーンだ、お化け屋敷だ などももちろん大事かもしれないけど、本当は感動の原点は、メリーゴーランドにありだね。
宮内さん:はい。
つるのさん:ここは誰も入ったことがない。
宮内さん:はい。そうですね。お客様で入ることはないですね。
つるのさん:僕は一番心配してるのは、「としまえん」が閉園した後にエルドラドがどこに行くのかです。
宮内さん:そうですよね。今の所行き先はちょっとまだ決まってないんですけど、とても大切な乗り物ではありますので、うちのほうできちんと保管をして、いつかどこかでまたみなさんにお目にかかれたらいいかなと思っています。
つるのさん:機械遺産ですから。
宮内さん:はい。
つるのさん:これはもう地球上の財産ですよ。
宮内さん:そうですね。
つるのさん:これはもう本当にそうだと思います。
宮内さん:はい。
つるのさん:動かしてくださいって言いそうになったけどね。
宮内さん:(爆笑)
つるのさん:首が飛ぶよね。
宮内さん:たぶん、危険だと思います(笑)。
つるのさん:いろんな意味でいろんな締めくくりになりますよね。
<乗車>
カルーセルエルドラド スタートいたします。
いやーちょっと感動しちゃったね。この感動を味わえるようになるにはやっぱりこれは大人になったよさだね。「としまえん」きて初めてですよ、こんなに感動してメリーゴーランド乗ったの(笑)当時は感じられなかった感動を感じることができますね。遊園地は子どものものかと思っていたけど、大人になっても楽しめるね。そう考えたらね、「としまえん」ありがとう。本当にありがとうございました。お疲れ様でした。沢山の夢と感動を本当にありがとう。次は、このエルドラドはどこで沢山の人たちに夢を与えるのか楽しみでございます。
30日後に閉まるとしまえん
閉園まで あと26日
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貴重な瞬間を音で共有してもらえましたね!
写真もめちゃくちゃきれいなものが多くて…素敵です。
明日の配信もお楽しみに!