声優・野島裕史が、自転車をテーマにお届けしている番組「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」。8月1日(土)〜3日(火)の放送では、「意外と知らない自転車パーツの呼び名」について語りました。
野島:ロードバイクなどは、完成した自転車ではなく、パーツごとに買うのがスタンダード。今回は初心者でもわかりやすく、ざっくり3つにわけて自転車のパーツを紹介します。
① フレーム
自転車の骨組み部分。自転車の大本で一番大きいパーツです。このフレームに車輪やサドル、ハンドルなど各パーツをつけます。
フレーム選びで一番重要なのがサイズ選び。子どもの頃に乗っていた自転車は“タイヤのサイズ”で選んでいたと思いますが、ロードバイクやクロスバイクを始めとするスポーツ自転車は“フレームのサイズ”で選びます(タイヤサイズは一緒なので、フレームサイズで選ぶ)。
また、フレームは自転車の面積を占めるので、完成した際に「何色の自転車乗っているの?」と聞かれたら、このフレームに塗られている色のことをいいます。カラーやデザインはフレーム選びで決まるといっても過言ではないので、まずはフレームから選んでいくのが一番いいと思います。
② ホイール
次に大事なのがホイール=車輪です。フレームに次いで大きく、乗り心地や速く走るための性能を左右する重要なパーツです。そして何より高価格。もちろん安いホイールもありますが、良いものになっていくと、とんでもなく高いパーツになります。すごいものになると、僕が知っているところでは“前輪・後輪を合わせて80万円”くらい。
ホイールの選び方は、走る条件によって種類が変わってきます。平地を長く走るためのもの、登り下りが多い山を走るためのもの……いろいろあります。走行性に大きく影響を与える大事な部分なので、フレーム同様じっくりと選びたいパーツです。
③ コンポーネントセット
ブレーキやペダル、ギアなどの可動部分をまとめたものです。自転車を加速させたり、坂道の登り下りで変速をしたり、ブレーキなどの減速させるための細かいパーツを総称してコンポーネントセットといいます。
さまざまなパーツがあり、種類もあるコンポーネントのなかから選んでいくのですが、代表的なメーカーは、日本だと「SHIMANO(シマノ)」、ヨーロッパは「Campagnolo(カンパーニョーロ)」、アメリカは「SRAM(スラム)」があります。基本的にはこの3社から選ぶことになるのですが、もちろんその他のメーカーからも細かいパーツは出ています。パーツは多いのですが、この3社から選べばいいので、ホイールやフレームと比較すると選ぶのは意外と楽かもしれません。
安いものから高いものまでいろいろありますが、初心者は比較的リーズナブルなものを選んでも大丈夫だと思います。ホイールやフレームと比べると乗り心地の差はわからないと思うので。
とは言っても僕はすごく細かいパーツが好きなので、この辺にかっこいいデザインのものや、今は売っていないようなものをあえて取り付けたりもするのですが、初心者はそんなことをしなくて大丈夫だと思います。
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ということで、フレーム、ホイール、コンポーネントの3つを選んで自転車ができるということを理解できれば、“自転車パーツの世界”の入り口に立ったのではないかなと思います。それぞれを語りだすと、1つのパーツにつき1時間くらい語ることになるので(笑)、より細かい紹介は、また別の機会にしたいと思います。
さて、8月8日(土)〜1日(火)の「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」は、リスナーから番組に寄せられた自転車にまつわる映画情報やサイクリングが楽しくなる楽曲を紹介します。お楽しみに!