25日目の本日は、伝説のアフリカ館について!!!
「25日目」を聴く
放送後記では、テキストと写真でも「30日後に閉まるとしまえん」をお楽しみください!
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みなさんの中でもご存じの方がいらっしゃると思いますけど、今日は大好きなアフリカ館のお話をしてみたいと思っています。
株式会社豊島園に40年以上勤務するベテラン社員、渡辺孝一さんよろしくお願いいたします。
渡辺さん:よろしくお願いします。
つるのさん:そして練馬生まれ練馬育ちの、学校でアフリカ館のモノマネが流行っていたというエピソードをお持ちの坂森さん40歳とお届けしたいと思います(笑)
坂森さん:よろしくお願いします(笑)
つるのさん:わかります、うちの学校でも流行っておりました。
坂森さん:そうですよね。
つるのさん:アフリカ館の一番最後の出口に外国のCAさんが立っているんですよ。
坂森さん:そうですね、何人か。
つるのさん:そう、サヨナラ!サヨナラ!
坂森さん:サヨナラ!
つるのさん:っていうね、あの言葉が流行っていた?
坂森さん:流行っていました。
つるのさん:中学はどこ?
坂森さん:中学校は練馬東中学校です。
つるのさん:練東(ねりとう)?
坂森さん:(笑)練東です。
つるのさん:練東でも流行っていた?
坂森さん:練東でも流行っていましたよ。
つるのさん:豊二(とよに)も流行っていました(笑)
坂森さん:豊二も流行っていました!?
つるのさん:要するに練馬区の中学生はみんなやっていたんだよ(笑)
坂森さん:やっていました、、!!
つるのさん:としまえんに今回来てみて、アフリカ館がなくなっていたのがビックリでした。いつまであったのですか?
渡辺さん:1998年に無くなってしまって、今はトイザらスというおもちゃ屋さんの建物になってしまったんですよ。
つるのさん:そうか、あそこがアフリカ館だったのね。色々な意味でアフリカ館ですね。たしかにトイザらスの場所のあそこだわ。アフリカ感は、白くて大きかったですよ!?
渡辺さん:かなり大きかったですね。
つるのさん:としまえんで一番広いんじゃないんですか?
渡辺さん:屋内型の乗り物では一番大きかったですね。
つるのさん:そうですよね。
渡辺さん:はい。
つるのさん:そうか、なんで無くなってしまったのですか?
渡辺さん:どうしても老朽化に勝てなくて、部品の調達などが難しくなってしまったということです。
つるのさん:そうなの?
渡辺さん:それこそ中が凝っているだけに色々な部品を使っていたので、修理が難しくなってしまったというのが現状です。
つるのさん:そうなんだ。
渡辺さん:閉館してしまったんですよ。ただ未だに「アフリカ館どこですか?」って必ず聞かれます。
つるのさん:聞かれます!?
渡辺さん:未だに聞かれます!つるのさんではないですけど、幼少の頃に利用された方のアフリカ館のイメージというのが、インパクトがかなり根強いのだなと思っています。ミステリーゾーンをアフリカ館と勘違いしてしまって、ミステリーゾーンを乗った後にあれ動物いなかったねと(爆笑)
坂森さん:あるあるですよね(笑)
つるのさん:あるあるです(笑)アフリカ館と間違えて、昆虫館行っちゃったって(笑)
三人:(爆笑)
渡辺さん:そんな感じですね(笑)
つるのさん:アフリカ館というのは、としまえんの中でもすごく愛された屋内型のアトラクションでしたよね?
渡辺さん:こんなに凝っている乗り物ってあるんだなっていう位、出来た当時は作りがとてもすごかったですね!中はジープで行くんですが、その両サイドにマサイ族が100体以上いるんですね。そのマサイ族の表情を全部変えるために現地に行って写真を撮って、一人一人の顔が違うんですよ。
つるのさん:本当ですか?
坂森さん:そんなこだわりが!?
渡辺さん:そこまでこだわっていたんですよね。
つるのさん:何それ!?もっとこだわるところあったんじゃないですか(笑)
渡辺さん:すごいこだわりなんですよ。
つるのさん:そうなんですか(笑)
渡辺さん:館内の天井がかなり高かったと思うんですけど、滝が流れていて。
つるのさん・坂森さん:滝が流れていた!
渡辺さん:あれは作り物でもなく本物の滝なんです。下から水を汲み上げて、滝を流していました。最後の方にアフリカ象がいて‥
つるのさん:いたいた。
坂森さん:ワニやカバもいました。
つるのさん:橋を渡った。
坂森さん:上からヒューって?!
渡辺さん:ヒョウですね。
つるのさん:ヒョウもいた。
渡辺さん:最後アフリカのサバンナをイメージして、バックの光が夕日になっているんですよ。
つるのさん・坂森さん:はぁ‥
渡辺さん:象がいてキリンがいて夕日があって、最後はサバンナのよくある写真のあの景色と同じような本当によく出来ていましたね。
つるのさん:本当に異空間というか、現実逃避できるような異国の地に来たようなアトラクションだったような気がします。
上野さん:本当によく出来ていましたね
つるのさん:アフリカ館はいつ出来たのですか?
渡辺さん:1969年に出来ています。
つるのさん:生まれる前だ‥
渡辺さん:あの当時としては画期的としか言いようがない。私はこの頃には入社していないんですけど、オープンにあたっては相当大々的に発表があったと聞いています。
つるのさん:そうなんですね。
渡辺さん:あれだけの乗り物は、相当にお金をかけないと作れない位に凝っていたので…
つるのさん:アマゾンなどの空間に入っていて、最後にスチュワーデスさんが立っていて「サヨナラ!サヨナラ!」ってあそこで急に現実に戻される感じがして‥
渡辺さん:そうですね。
つるのさん:そうだ、ここはとしまえんだったんだ?みたいな感じで。
渡辺さん:たぶんあの頃なので、イメージは羽田だと思います。
つるのさん:羽田だ?
渡辺さん:たぶん成田じゃないと思います。
坂森さん:なるほど。
つるのさん:成田のイメージか?
渡辺さん:いや、たぶんあの時期だと羽田なのかなと思います。
つるのさん:あのユニフォームってJALですよね?
渡辺さん:たぶんJAL系ですね。
つるのさん:紺だったような。どういうイメージあります?
坂森さん:私は、青のイメージなんですけど。たぶん、記憶違いですよね?
渡辺さん:紺のイメージ。
つるのさん:僕も紺ですけど。
渡辺さん:中のベストが赤だったような気がします。
つるのさん:白赤のスカーフを巻いていたようなイメージがあるんですけどね。
渡辺さん:あるあるの話のなんですが、最後に「サヨナラ!サヨナラ!」のシーンがあるんですが、一時期ハイエナがいなくなってしまいまして、アフリカ館の中でライオンが何かの動物を食べているシーンがあるんですね。
つるのさん:はい。
渡辺さん:その横にハイエナがいるんですけど、そこにいたハイエナがいなくなってしまったんですよ。
つるのさん:誰か持っていってしまったんですかね?
渡辺さん:あのハイエナって、どこにいってしまったんだろうな?と言っていたら、カウンターの下に落ちていて、誰かが持っていってしまったみたいなんです。
つるのさん:誰かが降りて取って?
渡辺さん:それで、カウンターのところに投げ捨てて帰ったというあるあるの話なんです(笑)
つるのさん:そのエピソードは知らなかったです。
渡辺さん:ジープから出てきたお客さんが槍を持って出てきたとか。
三人:(大爆笑)
渡辺さん:結構、降りてしまう人が多いんですよ。
つるのさん:僕も何度も降りようとしましたよ。
渡辺さん:本当は降りたんじゃないんですか?
つるのさん:降りたかもしれない‥
坂森さん:(爆笑)
渡辺さん:実は、中に監視員がいるんですよ。
坂森さん:人がいるんですね?
渡辺さん:危ないので中に人がいるんです。それと近道がちゃんとあるんです。
渡辺さん:降りた人は走って逃げるんですよ。我々は近道があちこちにあるので、すぐに捕まえることができるようになっています。
坂森さん:そうなんだ。
つるのさん:申し訳ないけど、2回位降りました。
渡辺さん:そうでしょうね。
つるのさん:すみません。今だから言うけど、もうこれは時効でしょ!?30年以上前だから。
坂森さん:もう (アフリカ館) 無いですし!
つるのさん:アフリカ館がないし。
渡辺さん:大概の子は降りてしまいましたね。
つるのさん:だって、アフリカ行ってみたかったもん!
渡辺さん:(笑)本当ですね。
つるのさん:練馬であんなに手軽にアフリカ行けるっていったらココしかないんですよ!
渡辺さん:本当ですよね。
坂森さん:練馬の子たちはあそこで初めてアフリカと接するんですよね。大自然のサバンナと接するのはアフリカ館ですもんね?
つるのさん:(笑)そうそう。富士サファリパークの前にココに来たから。
坂森さん:そうです。
渡辺さん:本当ですね。
つるのさん:僕らもアフリカ館が無くなったというニュースは衝撃でしたけど、ディズニーランドとかにもこういった屋内型のアトラクションってありますよね?先駆けなんじゃないですか?
渡辺さん:我々はダークライド系のアトラクションという呼び方をしているんですが、光を当てて室内で演出をしてという意味でディズニーさんとかもこういった乗り物が沢山あると思うんですけど、それの先駆けと言っても私は過言ではないと思います。
つるのさん:僕もディズニーでアトラクションを乗るたびに「いやいやいや、としまえんだし」って思いますもん。これ小さい時にとしまえんで乗ってるし!って(笑)
坂森さん:乗ったからって(笑)
つるのさん:乗ってるし!って思いますもん。最後に「サヨナラ!サヨナラ!」って言われないのが納得いかないですもんね(笑)誰も言ってくれないの!?って。
渡辺さん:最後にあそこで現実ですからね‥
つるのさん:現実に戻されるっていう…ここでリスナーから質問がきています。
RN アコロイドさんからです。
『模型列車に乗った時に見える動物達が、アフリカ館にいた動物達ではないでしょうか?もし違ったら、アフリカ館終了後の動物達は一体どうしたのか?教えてください。』
随分マニアアックな話がきていますよ。
渡辺さん:基本的に、動物はあんなに必要はないので処分してしまいました。
坂森さん:そうなんだ。
渡辺さん:ただしですね、ちょっとした丘がある所にアフリカ館で使っていたライオンとかを模型列車から見えるところに置いておきました。
つるのさん:ではこの方は気づいているんですね?
渡辺さん:気づいていると思います。
つるのさん:本当アフリカ館のインパクトはありますね。
渡辺さん:ところがですね、ライオンのたてがみを外なんでカラスが突っついてしまうんですよ(笑)そのうち段々と剥げてきてしまって、ライオンらしくなくなってしまったので、最終的には処分しました(笑)今は、当時アフリカ館にいた動物が模型列車の中にいるってことはないんですけど、橋を渡るところがあるんですがそこにアフリカ館にいたゴリラがいます。
つるにさん:そうなんだ。それもカラスにやられた?
渡辺さん:これはカラスにはやられてないです。冬場に動物のランタンを軌道内に置くことになったので、それでやめました。
つるのさん:そういうことなんですね。
渡辺さん:アフリカ館に当時いた動物は今はいないです。でも、一時期はこのリスナーの方の通り本当にいたんです。
つるのさん:アフリカ館の動物といったら、アフリカの超ネイティブなたくましい動物たちでしょ?!それが自然界のカラスにやられるっていうね(笑)
三人:(爆笑)
つるのさん:やっぱり練馬の自然界は厳しいですね(笑)?
坂森さん:ライオンみたいに気高い動物が、まさかカラスに‥(笑)
渡辺さん:動かなくなるとやっぱり弱者になってしまうんですよね。
つるのさん:そういうことなんだ。ちょっと悲しい話を聞いてしまいました。
坂森さん:たしか模型列車の中に、カバがいると思うんですけど?
渡辺さん:あれはランタンです。
坂森さん:そうなんですね。
渡辺さん:アフリカ館にいたものではないですね。結構、トンネル所にゴリラ以外にもヒョウがいたりとかしたんですけど、残念ながらランタンに切り替えてマッチングしなくなったので、今いる動物たちは全部ランタンにしています。
つるのさん:アフリカ館の動物たちはどこにいってしまったんだろうね。
坂森さん:会いたいですね。
つるのさん:僕はあのCAさんにも会いたいよ(笑)
坂森さん:会いたい!
渡辺さん:今はCAさんって言いますけど、スチュワーデスさんですから。
つるのさん:当時は、スチュワーデスさんですよね。僕は、『スチュワーデス物語』世代ですから。
渡辺さん:そうですね。
つるのさん:松本千秋、堀ちえみさんが役していた「ヒロシ」なんて、片平なぎささんが手袋を取って、僕はそれを見て芸能界に入りたいなと思っていたので。
渡辺さん:そうですか。
つるのさん:アフリカ館でまさか最後にスチュワーデスさんに会えるなんてもう夢のようなことでしたけど。
渡辺さん:実はスチュワーデスもそうなんですけど、入ってすぐに踊り子がいたのを知っていますか?
つるのさん・坂森さん:いたいた。
つるのさん:何か「オフォ、オフォ」みたいにやっていましたよね
渡辺さん:若い男の子にあそこが大人気で。
つるのさん:なんかおっぱい出ているみたいなのでしょ(笑)?
渡辺さん:大人気で手垢がついてしまうほどでした(笑)
つるのさん:あれ触っちゃうんですね。練馬の男の子が初めて性を感じるね‥(笑)
渡辺さん:手垢がついていたんですよ
つるのさん:手垢ね。すみません、それはひとつ僕のかもしれません(笑)
三人:(爆笑)
渡辺さん:これは相当降りて触られてしまっているなと(笑)
つるのさん:そうだな‥半分、風俗みたいなところもあったかも(爆笑)
三人:(大爆笑)
坂森さん:そんな目でアフリカ館は見てはいなかったです。
つるのさん:最初あれは、エロかったんだよ(笑)
渡辺さん:練馬の子ども達には刺激が強かったですね。
つるのさん:刺激が強くて。今までビックリマンみたいなものしかいじってなかったのに、急にびっくりしちゃうような(笑)
今日話にも出てきましたアフリカ館の写真を『30日後に閉まるとしまえん』のTwitterに掲載していこうかなと思っています。そして、あなたととしまえんの思い出を是非とも送ってきてください。写真を持っている方がいたらどしどしツイートをよろしくお願いいたします。「 #としまえんでの思い出」を付けてください。番組の感想やとしまえんについて聞きたいことがあったら、是非とも送ってください。「#30日後に閉まるとしまえん」こちらをタグで付けてください。よろしくお願いいたします。
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☆㈱豊島園の歴史ガイド、内田さんが語るアフリカ館☆
1969年にとしまえんでアフリカ館という本格的な車に乗って、アフリカ大陸を探検するというダークライドと呼ばれている施設を作りました。当時アメリカの遊園地には、車に乗って建物の中を回って色んなシーンを見るという施設は沢山ありました。でも日本にはそういった施設はなく、当然ディズニーランドもない時代でしたので、ちょっとした歩いて入るお化け屋敷みたいなのはありましたが、車に乗って回るという施設というのはなかったのです。是非本格的なものを作ってみようということで1969年、50年以上前に当時約3億円をかけてアフリカ館を作りました。今はそこがトイザらスになっていますが、としまえんの今月末の閉園と同時にトイザらスも閉園予定になっています。
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内田さんありがとうございました!
30日後に閉まるとしまえん
閉園まで あと6日
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