【28日目】練馬区民の教習所、オートスクーター!
お値段は国産車1台分だった!?40年以上愛され続けたオートスクーターの裏話~昔はストレス解消のぶつけ合い~
28日目は、オートスクーターの裏話をお届け!
「28日目」を聴く
放送後記では、テキストと写真でも「30日後に閉まるとしまえん」をお楽しみください!
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〜つるのさん、オートスクーターに乗車〜
(Twitterに乗車動画をUPしているので是非、ご覧ください!)
今日はとしまえんの歴史あるアトラクションの『オートスクーター』についてお送りしたいと思います。そしても本日も株式会社豊島園に40年以上勤務するベテラン社員の渡辺孝一さんと練馬生まれ練馬育ちのオートスクーターで青春を謳歌したという坂森さん40歳と一緒にお話をお伺いしたいと思います。
つるのさん:よろしくお願いします。
坂森さん:よろしくお願いします。
渡辺さん:よろしくお願いします。
つるのさん:オレンジのオートスクーターというアトラクションの外観が昔ながらのライトが当時のままでとても懐かしかったです。こちらは何年位あるアトラクションなんですか?
渡辺さん:こちらは40年以上前の乗り物になります。私が入社した当初からほとんどの乗り物は変わっているんですけど、今の場所から変わっていないのがオートスクーターになります。
つるのさん:アトラクションってとしまえんの中で結構移動しているんですね?
渡辺さん:はい、移動しています。色々と計画がありまして、例えばシャトルループができるからここの乗り物を移動しようとか、近隣に家があるので騒音の問題で移動するとかで結構移動はしています。そんな中オートスクーターはそんなに音もしないので、どちらかというと民家に近い塀際の方で未だに同じ場所で営業しています。
つるのさん:では、あの場所がネイティブにとしまえんをずっと見続けていると言っても過言ではないんですね?
渡辺さん:そうですね、過言ではないです。
つるのさん:坂森さん、オートスクーター懐かしいですよね?僕も今45歳で5歳違いですけど、小さい時はオートスクーターにお世話になりました。オートスクーターの思い出はどうですか?
坂森さん:久しぶりに今日見させていただいたんですけど、つるのさんと同じ様に外観がそのまま残っていて、昔はすごくバチバチバチって音がしたと思うんですけど…
つるのさん:した!火花が散っていました。
坂森さん:そう、していましたよね。今日行ったら意外と静かで…
つるのさん:もうちょっとスピードがあったようなイメージがあるんだけど‥?
坂森さん:あった気がしました。小さかったので早く見えたかな〜
つるのさん:オートスクーターは年齢制限ってあるんです?
渡辺さん:としまえんは、昔は年齢制限とかもやっていたんですが、今は全部身長制限にしています。
つるのさん:なるほど。
渡辺さん:安全装置がかかる、かからないが基準となりますので、年齢でなくて身長になっています。唯一オートスクーターは、130cm以上ないとご利用いただけないものです。
つるのさん:ということは、だいたい小学校‥
渡辺さん:小学校4,5年生くらいですかね。
つるのさん:結構大きめの子ですね?
渡辺さん:はい。ジェットコースターでさえ110cmあればご利用をいただける中で、130cmというとしまえんの中で一番身長制限の厳しい乗り物になっています。
つるのさん:ええ!?オートスクターって意外に厳しかったんですね?
渡辺さん:身長制限が厳しいのは、遊園地のアトラクションの中で数少ない自分で運転操作をしないといけないものだからです。
つるのさん:そうか。
渡辺さん:他の乗り物というのは、係員の人の運転操作で乗っている。オートスクーターに関しては、電源は係員がいれますけど実際運転をするハンドルを握る、アクセルを踏むなどを全てお客様が行います。またオートスクーターはコースを走るゴーカートなどと違い自由に動き回れるので衝突することや操作のことなども考えて、身長制限が非常に高くなっています。
つるのさん:僕らがとしまえんを謳歌している時代は、ガンガンぶつかっていたんですよね?
坂森さん:ガンガンぶつかっていました。
つるのさん:車対車でどんどんぶつかって行くというのが我々世代の楽しみだったんですけど、さっき乗ってみたら何か「一方通行で走ってください、あてないください」みたいな感じでルールが厳しくなってます?
渡辺さん:実は昔は、我々は運転をする前に「みなさんストレス解消のため、ぶつけ合いをして楽しみましょう!それではスタートします!!」なんて放送をしていたんですね。
つるのさん:そんなこと言っていたんですか?
渡辺さん:はい。今は、カルシウム不足なのか骨の弱い子が多くなってしまったのか(笑)、首や腕が痛いとかのお客様が多くなってきまして、今は安全に運転してくださいということになっています。
つるのさん:そうなの?やっぱり、オートスクーターはぶつけていかないと意味ないでしょ?
坂森さん:ぶつかってなんぼですもんね?
つるのさん:そうだよね。
渡辺さん:私もよく余裕がある時に、1台車が空いていると一緒に乗って子ども達とぶつけ合いして遊んでいましたけど(笑)今それをやってしまうとそれで首が痛いと言われちゃうので‥
つるのさん:いやいや、オートスクーターなんて首が痛くなる前提で乗らないとダメよ(笑)
渡辺さん:今は時代の流れなのかそういう風に変わってきてしまっています。
つるのさん:そうなんだ。
渡辺さん:ちょっと寂しいですよね?
つるのさん:寂しいよ。オートスクーターっていったら激しく行かなきゃってありましたもんね?
坂森さん:ガーンってぶつかるのを含めてなんぼでしたもんね?
つるのさん:本当にそう。ちょっと下世話な話をしますけど、あれ1台いくら位するんですか?
渡辺さん:あれですね、場所は変わっていないんですけど2代目なんです。
つるのさん:そうなんですね?
渡辺さん:車自体は変わっているんです。
つるのさん:少なくとも僕の時代とは変わってないです。
渡辺さん:たぶんお二人が先程バシバシっと音がすると、これはぶつけ合いをしているからバシバシ音がするんですね。上から電気を拾っているので、たぶん普通に走っている分には滑らかに動いているのでバシバシ音がしないと思います。
ぶつけあいをすることによって、上の網の電気を通している部分との接触が激しくなるのでそういう音がしていたんですよ。今は安全運転なので音がしなくなってしまっています。
つるのさん & 坂森さん:なるほど。
渡辺さん:今のオートスクーターはバックができるんですけど、初代のオートスクーターはバックはしなかったんですよね。
つるのさん:へぇ、いつから変わったんだろう?
渡辺さん:私が入社した頃は今のオートスクーターではないので、たぶん私が入社してから5年位は古いものだったと思います。
つるのさん:じゃあ僕らは、2代目ですね。
渡辺さん:そうですね。スピードに関しても計ったことはないですが、若干ですけど言われてみれば落ちたかなと思います。昔の乗り物ってメリーゴーランドも含めて早いんですよね。
つるのさん:うんうん。
渡辺さん:観覧車とかもやたら早いんですよ!?ゆったり感がなくて。昔は制御する技術がなかったのか全体的に早いイメージなんで、もしかすると早かったのかなと思います。実際に比べて計ってはないですけどね。
つるのさん:はい。
渡辺さん:車が高級品と言われていた時代だったので、はっきりした金額は知らないんですけど、だいたい高級な国産車1台分がオートスクーターの1台分らしいです。
つるのさん:嘘!?
坂森さん:すごい!!
つるのさん:変な話、ハンドルと電気を通す棒だけでしょ(笑)
渡辺さん:相当高かったみたいですよ。たぶん、最初は日本製ではなかったと思うんです。
つるのさん:へぇ、ビックリした!
渡辺さん:としまえん内を走っている電気カーってあるんですけど、それなんかもハーレーですからね。
つるのさん:そうなの?
渡辺さん:係員が乗っているうどんとかを運ぶ電気カーです。日本製がなかなかなくて、あれもハーレーダビッドソンを使っていたんです。
つるのさん:そうなの(笑)?
渡辺さん:今だったらプロ野球でピッチャー交代の時に使う電気カーがあるんですが、当時は中々電気カーがなかった時代なんで、オートスクーターも日本製じゃなかったと思うので、相当値段が高かったと聞いています。
つるのさん:面白いな。もうレトロで何かとても懐かしかったです。色んなところが剥げていてね、これ随分年を取ったなと思いましたよ。
渡辺さん:はい(笑)
つるのさん:僕らも年を取っていますけど。アトラクションとともに、歳を重ねて来たんだなと考え深い気持ちになりました。オートスクーターはずっとあの場所にいてくれているわけですね。としまえんを見続けているアトラクションと言っても過言じゃないですね。
渡辺さん:そうですね。
つるのさん:今日はオートスクーターのお話をお送りして参りました。今日体験しましたオートスクーターの動画は『30日後に閉まるとしまえん』のTwitterに掲載していきたいと思います。みなさんのとしまえんでの思い出は、 「 #としまえんでの思い出」を付けていただいて是非ともつぶやいてください。ツイートの方もしていきたいと思います。番組の感想やとしまえんについて聞きたいことがあれば「#30日後に閉まるとしまえん」でみなさんドンドンつぶやいてください。よろしくお願いいたします。
<今日のとしまえんでの思い出>
ライセンス藤原でございます。我々は漫才をやっていますので相方と何度かとしまえんさんの園内で漫才をさせていただいたことを覚えています。メリーゴーランドの奥に小さな建物がありまして、そこがいつも楽屋になっていたんですがその楽屋内で芸人達とワイワイしながら出番になったら仮設のステージに出ていくという感じでした。遊園地独特のネタ中に運が悪ければジェットコースターと叫び声が通過して一瞬ネタが聞こえないというのが思い出です(笑)
ライセンス藤原さんのYouTubeチャンネル「フジワランド」は様々な企画に体当たり!毎週月、木、土の18時更新中!
としまえんをドローンで撮影した回は↓こちら!
https://www.youtube.com/watch?v=5Fci_hzJwVM
フジワランドのTwitter
https://twitter.com/fjwland
30日後に閉まるとしまえん
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