Today's Topic
今夜のJazz& Vocal Nightは隔月発売『ジャズ批評』最新号からのご紹介。
50-60年代に活躍したテナー・サックス奏者、デクスター・ゴードンとハンク・モブレーの特集です。
まず1曲目はザ・ジャズ・メッセンジャーズ。
ハンクの名前が世に知られるようになったきっかけがホレス・シルバー、アート・ブレイキーと結成したこのバンドでした。
曲は1955年のライヴ音源「マイナーズ・ホリデイ」でした。
2曲目はデクスターの「コンファメーション」です。
彼は40年代から活躍していましたが、50年代には麻薬中毒に陥ります。
この曲は52年以降療養生活していた彼が、一時的に復帰し55年に録音された『ダディ・プレイズ・ザ・ホーン』に収録されています。
3曲目はハンクの「リメンバー」。
ブルーノート・レーベルの看板テナーとなった彼は60年代に入ると歴史的な名盤を残します。
この曲はその1作『ソウル・ステーション』に収録されています。
ブルーノートで活躍していたハンクに声をかけたのがマイルス・デイヴィス。
彼のアルバム『サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム』にハンクは参加しています。
4曲目はそのアルバムからマイルスのメロディ後にハンクのソロが続く「オールド・フォークス」でした。
完全復帰したデクスターもブルーノートに移籍し代表作『GO』を1962年に録音しました。
5曲目はそのアルバムに収録されている代表曲「チーズケーキ」でした。
(★写真:収録アルバム『GO』ユニバーサル ミュージック UCCU-5703)
62年にヨーロッパツアーに出かけたデクスターはそのままヨーロッパに居住地を移しました。
6曲目はその時のデンマークにあるモンマルトル・ジャズハウスで演奏された「貴方無しでは There Will Never Be Another You」でした。
最後2曲はハンクとデクスターに影響を受けたアーティストです。
まず、歌うようなソロが特徴的なイタリアのサックス奏者、マックス・イオナータ。
曲は「ラヴ・フォー・セール」でした。
もう一人は70歳を超えてもなおNYで活躍しているベテラン、ラルフ・ララマ。
曲は「ウィズアウト・ア・ソング」でした。
来週は先月1度ご紹介した、行方均選・ジャズ100年の100曲からの続編です。
お楽しみに(^^♪