これからの時代の主役となる「Z世代(10代~22歳)」と「ミレニアル世代(23歳~38歳)」にフォーカス。アメリカの若者たちが普段何を考え、何に影響を受け、どうした性質や特徴があるのか、さらにグローバルビジネスや海外進出企業も知りたいこれからの消費動向について、ミレニアル・Z世代評論家のシェリーめぐみが座談会形式で彼ら、彼女らの本音を引き出していく。
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今回も「アメリカと日本、それぞれの大学のオンライン授業について」というテーマでお届けします。
<本記事を要約すると…>
●NYの学生たちは外に出られないのがフラストレーションになっている。(東京の大学生も「講義がオンラインで、外に出る必要ないのに、なんで外に出るの?」という雰囲気があって、外に出づらい)
●東京にいる学生は「地元に帰りにくい」という話があるが、地方出身のNYの大学生で実家に帰っている学生は肩身の狭い思いはしていない
●アメリカの大学でクラスターになってしまった原因は、授業ではなく、学生たちが対策なしでパーティーしてしまっていたことにある!
●NYの公立高校は、リモートと対面のハイブリッド方式か、リモートだけのどちらかを選べて、4人のうち3人がハイブリッド、残りがリモートだけを選択している。
●NYの公立高校は9月10日から再開予定だったが、システム上の問題から21日に延期されている。
今回、ゲストに登場してくれた森ケ崎未来さんがインターンでジョインしている会社
"innovation team dot"。
大学の授業から生まれた、「自分の得意」を伸ばすクリエイティブな学生チーム。会社化し、「好き」だけで成り立つZ世代の新しい手作りの組織として、企業とコラボしたり、学生から生まれたアイデアを実際に事業にしたりしています。
オフィシャルサイトはコチラをチェック!
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綿谷エリナ:綿谷エリナのOn The Planet 。この時間は「NY Future Labミレニアル・Z世代研究所」です。
ヒカル:Hi I’m Hikaru
メアリー:Hi I’m Mary.
ミクア:Hi I’m Mikua.
ケンジュ:Hi I’m Kenju.
がさき:Hi I’m Gasaki and welcome to NY Future Lab 2020.
綿谷エリナ:
今夜もニューヨーク在住のジャーナリストでミレニアル世代とZ世代評論家シェリーめぐみさんと電話が繋がっています。シェリーさん!
シェリー:
エリーさん!こんばんは~!もう今聞いてたんですけど~!
※NYFLの前、TOKYO SPEAK EASYに出演されていた木梨憲武さんが、サプライズでオンプラに生登場していました※
綿谷エリナ:
すみません、お待たせしてしまって…
シェリー:
とっても楽しく聞いていました!
綿谷エリナ:
NY のお話もお伝えしていきましょう!
シェリー:
はい!アメリカは今週月曜日が"Labor Day"という祝日で三連休だったんです。
綿谷エリナ:
あ、そうだったんですね!
シェリー:
この連休、「夏の最後を楽しむ連休」なんですが、まあ今年は夏が無かったかなあ…っていう感じでね。
綿谷エリナ:
そうですよね…
シェリー:
今になってクルマで遠出!という人もいるんですが、夏が無いまま秋になってしまった。そんなアメリカではあるんですが、コロナでまた学校回りが騒がしくなっています。そんな話を今日は詳しくお伝えしていきます。
NYから4人のZ世代、ミクア、メアリー、ケンジュ、ヒカル、そして今週も
東京のZ世代の視点を加えて、大学の授業から生まれた、クリエイティブな学生チームによる会社、
innovation team dotのインターン、”がさき”こと森ケ崎未来さん、再登場!
で、先週はニューヨークの大学で新学期のリモート授業が始まったという話をしましたが、大学生のケンジュはオンライン授業でもっと嫌なことがあると言っています。聞いて見ましょう。
綿谷エリナ:
どんなことだろう???
ケンジュ:ただ俺が一番嫌なのは、ほとんどうちにいるのが。外に出なくなっちゃうから。
シェリー:ああそうか、がさきさんはそんなことはないよね?東京はもうちょっと外に出ているんじゃないの?
がさき:社会人は「仕事で」っていう理由があるから外出てるんですけど、大学生はオンラインと言われているので、外出る必要がないというか…。なんで大学生が外に出ているの?という感じに思われちゃうのかなみたいな、という感じで大学生は家に引きこもってますね。
シェリー:ああそう、、、外にご飯を食べに行ったりしないの?ニューヨークと違ってお店は結構あいてるんじゃない?
がさき:前よりは外で外食とかできるような雰囲気にはなったんですけど、1学期の時は完全にみんな家にこもって結構孤独な感じで苦しんでいる人はいましたね。
シェリー:ああそう。やっぱり東京に出てきて一人暮らしの人とか、そういう人もずっと東京にいたりしたのかな。
がさき:帰るのも、「東京から田舎に帰る」っていうと、菌を持ち込んでくるんじゃないかっていうので、すごい嫌な目で見られるっていうことがあって、東京にいる人も地方に帰りにくいっていう風には聞いてました。
シェリー:ニューヨークでそんなことある?
ヒカル:大学の知り合いで何人か地方の方に帰っている人とかいますけど、「そっちで肩身狭い思いをしている」っていうのは聞かないんで…
綿谷エリナ:
うーん・・・
シェリー:
東京も同じだなあなんて思ったのですが、、、NYもリモート授業で、本当に行くところが無いんですよ。お店もやってないし。でも、そうかと思えば、意外と東京も出にくい雰囲気があるんだなって。
綿谷エリナ:
でも、そうかもしれない。「何してるんだろう?」みたいな雰囲気にはなっちゃうかもしれないですね。
シェリー:
ね。それでね、ほぼ全てリモートのNYの公立大学に対して、他の多くの州、あとNYの私立の大学では8月後半から対面授業が始まっていて、そこにできたクラスターがますます大きくなってしまっているんです。
綿谷エリナ:
そっか…
シェリー:
いまね、全米の1,000以上の大学で合計51,000人の感染者。わかってるだけで。
綿谷エリナ:
ええ!?教員とかも含めてですか?
シェリー:
そう、含めて。1件あたり1000人以上の感染者が出ている大学もあったりします。この最大の原因とされているのは、授業というよりも、新学期始まって久しぶりに会った学生が盛り上がっちゃってパーティしたこと。それもマスクもソーシャルディスタンスもなし。
綿谷エリナ:
そっかあ・・・
シェリー:
実はNYでもあったんです。マンハッタンにある有名私立のニューヨーク大学(NYU)でも、先週末学生がキャンパス近くの”ワシントン・スクエア・パーク”という公園で結構なパーティを開いて大問題になったんです。
綿谷エリナ:
そりゃ問題になっちゃいますよね・・・
シェリー:
でもね、ここの生徒はこれから2週間に一回検査を受けるらしいですよ。すごいですよね。
そんなわけで、始まった途端に再びオンラインに切り替えた大学もあって、学生たちが荷物まとめて実家に戻るなんてケースも見ましたけど、やっぱり日本と同じで「実家の家族に感染させたくない」ということで、寮に残る学生もいるようです。
綿谷エリナ:
そっか。難しいですよね…
シェリー:
ね。でね、ここからはニューヨークの公立高校の話をしていきます。リモートと対面のハイブリッド方式か、リモートだけのどちらかを選べて、4人のうち3人がハイブリッド、残りがリモートだけを選択しています。でも準備がかなり大変なようで、最初の開校予定だった9月10日から、21日に延期になりました。どうなっちゃってるのか、そのあたり、高校3年のミクアに聞いて見ました。
ミクア:一人の先生とZoomミーティングあって、どうやってオンラインしているstudentと、In personやってるstudentと同じタイミングがちょっと困ってるんだって。そういうのどうやって一緒にやるか、まだわからないんだって。
シェリー:リモートと対面を同時にどうやるか先生も困ってるのね、それは難しいよね。だけど先生もまだ学校行くの怖い人もいるんじゃないの?
ミクア:They have to be at school. They can’t teach from home.
シェリー:オンラインラーニングでも、先生は学校に行かなければならないのね。
ミクア:うんそう。
シェリー:学校のエアコンディショニング、すごく強力なの入れるんでしょう?がさきさんはどう?こういうニューヨークを見ていて。
がさき:日本と結構似てるなと思いました。まだオンラインを続けているというのが。日本もこうやって下がってきても、まだまだ続くんだなっていう感じが予想できて、結構悲しいですね。
シェリー:ニューヨークは本当にひどかったからね。もうあそこには戻りたくないよね。
がさき:日本が他の国と比べて、ピークがなくて、波になっていて全然予測がつかなくて。ニューヨークがコロナ感染者増えたときに、日本もこうなるぞ!って言われて、構えててもピークが来なくて、日本がどういう風に落ち着いて行くのかわからなくて、それがずっと不安の根源ですね。
シェリー:
NYはNYで本当にひどかったから、まだオンライン授業でいくんだってことなんだけど、そうでもない日本でもこういう悩みがあるんだなってことですよね。
綿谷エリナ:
まあ確かに「ピークが無いけどどうなっていくんだろう?」って先が見えないのもそうだし、「ほんとにここまでしないといけないの?」って気持ちもちょっと芽生えてきてしまうかもしれないし。
シェリー:
ほんとそうですよね。何が正しいのかってのが本当にわからないからね。そこが難しいところですよね。それにしてもオンライン授業がこのまま長く続くと、生徒たちにもいろんな意味でかなり負担がかかってきているっていうことで。そのあたり、来週また東京とNYの本音をまた聞いていきたいと思います。
綿谷エリナ:
やっぱり長引くから精神的にとても辛いことも多いだろうなと思うので。こういうのは引き続きお届けしていくのも大事なことかなと思います。
シェリーさん、、今日もありがとうございました!
シェリー:
ありがとうございました!
綿谷エリナ:
そしてNY Future Lab、新しいJFNアプリAuDee そしてSpotifyでもぜひチェックしてみてくださいね。次回もお楽しみに。