高橋愛と西樹(みんなの経済新聞ネットワーク)がお送りする
「日本カワイイ計画。withみんなの経済新聞」
今回は、大昔の国宝など美術品の色彩をデジタルで蘇らせる
デジタル復元師の小林泰三さんにリモートでご登場いただきました。
http://kobabi.com/
高橋:デジタル復元師とは、どんなお仕事なんでしょう?
小林:日本の美術って時代が長いですから、色が剥げたりとかしわが寄ったりして、
大変ボロボロな状態なんですね。これをコンピュータ上で全部描かれた当時の非常に綺麗な
色彩に戻すという作業をしています。
高橋:元のってどうやったらわかるんでしょう?
小林:やっぱり少し絵の具の材料が残っているんですね。何の材料を使ってその絵具が
描かれているのかっていうのは分かるので、それが元々これだけ綺麗だったていうのは
今の絵の具と照らし合わせて分かるわけです。
それで当時の文化とか時代背景を含めてこんな色具合だったっていうのはあるんですね。
それを専門の先生と相談しながら、そのトーンを合わせていくという作業です。
私としてはデジタル復元をコンピュータ上で全部復元はするんですけど、そこで終わらせるだけではなく、
それをプリントアウトして横につないで絵巻物にしたりとか屏風にしたりとかしてデジタル復元アート
というものを作っています。
西:その当時の方が見た景色を再現することになるわけですよね。
小林:そういう事です。日本美術の展覧会っていうとガラス越しに上から青白い光の中で剥落して汚れた
画面を見せられているんですけども、昔は上からの電気のライトってないわけですね。
なので、ろうそく一本の明かりで見たり或いは日本家屋って庇が長くて横からの柔らかい光が
室内に入ってくるっていう環境の中で日本美術を見ている訳ですから、今の美術館で無理やり煌々と照らされている
場景とはだいぶ違う訳です。
それから元々はカラフルでキラキラしていたんですね。日本人はキラキラとかカワイイっていう感じが
大好きだったんです。阿修羅像ありますよね。元々の平安時代ぐらいに作られた仏像ってド派手で真っ赤なんですね。
昔から日本のカワイイはあったんですね!
・・・
今回は、小林泰三さんの著書「おおち山くじらのグルメ缶詰誤解だらけの日本美術~デジタル復元が解き明かす「わびさび」~」を【2名】にプレゼントいたします。
ご希望の方は「日本カワイイ計画。withみんなの経済新聞」サイトのトップページにある「番組にメール」から、
1:おなまえ 2:住所 3:連絡先
そして「国宝」と書いて送信してください。
※締め切りは9月27日 日曜日 到着分まで。
当選者の発表はプレゼントの発送を持ってかえさせていただきます。