これからの時代の主役となる「Z世代(10代~22歳)」と「ミレニアル世代(23歳~38歳)」にフォーカス。アメリカの若者たちが普段何を考え、何に影響を受け、どうした性質や特徴があるのか、さらにグローバルビジネスや海外進出企業も知りたいこれからの消費動向について、ミレニアル・Z世代評論家のシェリーめぐみが座談会形式で彼ら、彼女らの本音を引き出していく。
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今回も「アメリカと日本、それぞれの大学のオンライン授業について」というテーマでお届けします。
<本記事を要約すると…>
●アメリカ西海岸での大規模な山火事により、NYでも空が霞んでいる!
●あるデータでは18〜34歳の56%が「孤独を感じることがよくある」と答えて、35歳以上の25%を大きく上回った。
●「メンタルヘルスが今ひとつ/良くない」と答えた若者は25%で、これも大人の2倍近くに上る。大人以上に不安や孤独を感じている若者が多い。
今回、ゲストに登場してくれた森ケ崎未来さんがインターンでジョインしている会社
"innovation team dot"。
大学の授業から生まれた、「自分の得意」を伸ばすクリエイティブな学生チーム。会社化し、「好き」だけで成り立つZ世代の新しい手作りの組織として、企業とコラボしたり、学生から生まれたアイデアを実際に事業にしたりしています。
オフィシャルサイトはコチラをチェック!
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綿谷エリナ:綿谷エリナのOn The Planet 。この時間は「NY Future Labミレニアル・Z世代研究所」です。
ヒカル:Hi I’m Hikaru
メアリー:Hi I’m Mary.
ミクア:Hi I’m Mikua.
ケンジュ:Hi I’m Kenju.
がさき:Hi I’m Gasaki and welcome to NY Future Lab 2020.

綿谷エリナ:
今夜もニューヨーク在住のジャーナリストでミレニアル世代とZ世代評論家シェリーめぐみさんと電話が繋がっています。
もしもしシェリーさん。
シェリー: エリーさん! こんばんは~!
綿谷エリナ:こんばんは~!今日もよろしくお願いします。
シェリー:
NYはね、おとといくらいからかな?西海岸の森林火災、ありますよね。今大変なことになっているんですけど、大陸を超えて流れてきた煙の影響で、晴れているんだけど霞んだようなお天気になっています。
綿谷エリナ:
…!そんなことあるんですか!?
シェリー:
そんなことがあるみたいなんです。ヨーロッパの方まで流れて行っているって伝えられていますよ。
綿谷エリナ:
は~・・・
シェリー:
火災の規模は史上最悪だと言われています。これまでに今年だけで北海道の面積くらい燃えてしまっているんです。亡くなった人も30人近くいらっしゃる。本当に早く消してほしい。
綿谷エリナ:
本当ですね・・・。
シェリー:さて、そんなNYからお届けするNY Future Lab、今週もNYから4人のZ世代、ミクア、メアリー、ケンジュ、ヒカルに東京のZ世代がゲスト参加!大学の授業から生まれた、クリエイティブな学生チームによる会社、innovation team dotのインターン、がさきこと森ケ崎未来さん、今週で3回目の登場です!
綿谷エリナ:
はい!
シェリー:
さて、このところ毎週新学期の話をしていますが、アメリカの大学は対面授業のところとリモートが混ざっているけれど、ニューヨークは多くがリモート、東京も同じ。ほとんどの学生が家に引きこもっているんだよという話をしました。
そんな中で東京代表のがさきさんは、自分よりも今年大学に入った1年生が一番心配だと言います。ちょっと聞いてみてください。

がさき:1回も同級生に会えないまま2学期を迎えることになっていて、オンラインでやらなければいけないことがいっぱいあるのに、助けを求められる友達がいないのがかわいそうだなって思います。
シェリー:そうだよね、友達ができないよね!?みんな友達とどうしてる?ケンジュ、ミクア、メアリー…
メアリー:Zoomで話しているけれど、それだけ。
ケンジュ:俺はほとんど会ってない。
シェリー:ミクアも?
ミクア:私は、みんな会ってないけれど、 時々FaceTimeするだけくらいは。
シェリー:がさきさんもずっと家にいるんだもんね?ワクチン、そういうのに期待してる?
メアリー:ロシアで作りました?そうですけど、なんか信じられないって気持ちがありますけれど。
シェリー:予防注射受けたい?ミクア?Do you wanna get vaccinated?
ミクア:わかんない、ちょっと怖い。Cause I don’t know if it works ワクチン作るのにすごい時間かかるんでしょう?1年くらい、2年くらい
シェリー:そう、本当はね。
ミクア:だからワクチン作ることをrushing したら良くないと思う。
シェリー:今すごい、急いで作っているからね。そうすると効き目が少ないんじゃないかと言われてるよね。そういう不安もあるよね。
がさき:でも、そこにしか希望が持てないですよね。
ケンジュ:だけどこれが長く続くと考えるのがすごい嫌だね。
シェリー:これがいつまで続くと思う?
メアリー:It’d be really nice. I think it’s like one more year.
シェリー:あと1年かかる?
がさき:1年だったらまだいいけれど、それ以上続いたらもう耐えられない。
綿谷エリナ:
ですよねえ、本当に。一年だけでも長いけど、一年で終わらないかもしれない。誰にも分からないじゃないですか!
シェリー:
いやもうほんとね、これは若者に限った話じゃないけど、耐えられないけど外に出る訳にもいかないし、ワクチンも希望ではあるけど、100%信用できないというのが本音ですよね。
綿谷エリナ:
うーん…
シェリー:
アメリカでは現段階で大学生と大学関係者の感染が8万8000人っていう数字もあるんですよ。
綿谷エリナ:
ええ!?そんなに!?大学関係者だけで?
シェリー:そうなんです。
この状況下でメンタル的にきついと感じている若者も多くて、あるデータでは18〜34歳の56%が「孤独を感じることがよくある」と答えて、35歳以上の25%を大きく上回りました。
「メンタルヘルスが今ひとつ、または良くない」と答えた若者は25%で、4人に1人。これも大人の2倍近く。大人以上に不安や孤独を感じている若者が多いことがわかります。
で、比較できる日本の数字はちょっと手元にないので何とも言えませんが、死者が間も無く20万人を超えようとしています。そんなアメリカと比べると、日本の方がずっとマシに感じますが、どうなんでしょう?
そのあたり東京のがさきさんに聞いてみました。
がさき:国内が収まるには1年かからないくらいだと思うんですけど、世界がこの鎖国状態から旅行とか自由にできるようになるには、1年以上かかると思います。
ケンジュ:この夏が残念だった。一番つまらない夏だった。
シェリー:何しようと思ってた?
ケンジュ:海とか行きたかったし、いろんなところに行きたかったけれどできなかった。
ミクア:クルーズ。
シェリー:ああクルーズね。
ミクア :行きたかった。メキシコがめちゃ楽しかったから。
メアリー:日本。
がさき:私はイタリアに今いるはずでした。 シチリアに彼氏がいて、
シェリー:ああそうか、がさきさんは日本とイタリアでlong distance遠距離恋愛なんだよね。
がさき:行きたかったんですけど、ロックダウンで。
シェリー:本当にそういうLong distanceの人とか、ファミリーとかね。
ヒカル:なりかけましたからね俺も一応、Long distanceに。
シェリー:なりかけた?
ヒカル:留学生に対するアメリカ政府の政策、覆りましたけれど、もしあれが仮に通ってたとしたら、俺も国を出なければならなかったので、、、。
綿谷エリナ:
あー、そうですよね。我が家もLong distanceですよ。母がドイツにいるから…。本当に次いつ会えるか分からない。彼女今年還暦で、日本でお祝いしようってすごく楽しみにしてたのに…。
シェリー:
ああ、そうですよね…。
綿谷エリナ:
生命の危険は感じていない、ドイツもまあまあ大丈夫な方なので、あれなんですけど、会えないのはちょっと寂しいですよね。
シェリー:
いや~、本当にね、会えないし、楽しみも何もないって、これは応えますよね。
ところで、最後に話していたヒカルくんはメアリーのボーイフレンドで、日本からの留学生なんですが、一時トランプ政権は「オンライン授業だけの大学に通っている留学生は自分の国に帰れ」という方針を打ち出していたんですが、でも後になって、既にアメリカ国内で勉強している生徒に関しては例外になったので、ヒカルくんも国内にとどまることができたんです。だけど、新たに留学する生徒や、夏休みで国に戻っていた生徒は、オンライン授業だけでは入国できなくなってね。人生本当に変わってしまったってことですよね。
綿谷エリナ:
うーん・・・
まあ、こういうことに限らず、1つの国で収まっても、他の国で流行していたら鎖国は終わらないのかなあ、どうなんだろうなあって。
綿谷エリナ:
本当にわからないですよね。状況によりけりだと思うので・・・
シェリー:
ストレス抱えている人がもしあなたの周りにいたら、ちょっと気を付けてあげると良いかもわからないですよね。
綿谷エリナ:
そうですね。特に用事がなくても、「どう?」って連絡を取るだけでも気がまぎれるかもしれませんよね。お互い優しい気持ちで持ちつ持たれつですから。
シェリー:
ね~。本当に長期戦になってしまいましたね。でもやっていかないといけませんね。
綿谷エリナ:
シェリーさん、、今日もありがとうございました!
シェリー:
ありがとうございました!
綿谷エリナ:
そしてNY Future Lab、新しいJFNアプリAuDee そしてSpotifyでもぜひチェックしてみてくださいね。次回もお楽しみに。