声優・野島裕史が、自転車をテーマにお届けしている番組「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」。9月19日(土)〜9月22日(火)放送のゲストは、フードカルチャー誌「RiCE」編集長・稲田浩(いなだ・ひろし)さん。最新号の特集テーマ「お茶(日本茶)」と、当番組のテーマ「自転車」に絡めたトークを展開しました。
写真左から、「RiCE」編集長・稲田さんと野島
野島:自転車との共通点を探していきたいと思います。サイクリング中の水分補給、麦茶は水分補給に適していると思いますが、日本茶をゴクゴク飲むイメージはあまりなくて。
稲田:サイクリング中にゴクゴク飲んでいいと思います。お茶に含まれるカフェインとテアニンには、テンションを上げる効果(カフェイン)とリラックス効果(テアニン)両方の効果があるので、ある意味オールマイティというか。いつ・どんなときに飲んでもいいと思います。
野島:僕はサイクリング中にお茶を飲んだことがなかったのですが、今度試してみます! ちなみに僕、お茶とお米の相性が、すごく好きなんです。とくにお茶漬けがすごく好きで。なんでお茶って、こんなに米と合うんですかね? 和菓子ともすごく合う。
稲田:テアニンには鎮静効果のほかに、実は旨味成分も持っていて、“出汁”のようなところもあるので、食事と合うんです。
また、お茶にはテアニン(旨味)にほかに、カテキン(渋み)も含まれています。どちらを引き立たせるかによって、味わいが変わってきますし、効能も違ってきます。
カテキンは、ポリフェノール(渋み)の一種。ワインなどにも入って、抗菌作用もあると言われています。免疫力が上がるとも言われているので、今の時代にぴったりで、いいことづくめです。
野島:お茶は“主役”というより、(食事や茶菓子などに)ちょっと添えてあるイメージがあります。
稲田:そうですね。添えるというか、間を繋ぐというか。“お茶の間”という所もあるように、お菓子や食事など、いろんなものを繋いでくれます。人と人の間を繋いでくれるということですね。名脇役というか。だから、ステイホーム中など、オン・オフの中間みたいな時間も豊かにしてくれたり。
野島:あと、お茶と言えば、僕は茶畑の風景が好きです。
稲田:いいですよね。静岡とかね。
野島:新幹線から眺めるイメージがありますが、自転車で走ったら気持ち良さそうですよね。
稲田:最高ですね。5月とか一番茶の季節あたりは気持ちよさそうですね。
野島:そのときこそ、サイクルボトルにお茶を入れて、茶畑を走って、一休みして、お茶で水分補給。
稲田:そこで一番茶をいただいて。
野島:静岡でお茶を楽しむサイクリング。やっと自転車と繋がりましたよ(笑)!
野島:今回お茶特集を組んでみて、一番の発見はなんでしたか?
稲田:僕自身、自ら料理をするようになるなど、ステイホームで生活のパターンが変わりました。その中で、時間を“お茶が豊かにしてくれた”という発見がありました。急須を買って、一番茶やほうじ茶など、いろんな茶葉を買って、気分によって飲み分けたり。“今日はこれにしよう”と考えたり。“お茶が時間を豊かにしてくれるんだな”ということを、今回の特集を作りながら再発見したことが大きかったです。
さて、次回9月26日(土)〜9月29日(火)の「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」は、「食欲の秋のデカ盛りライド」を特集してお届けします。お楽しみに!