#79『I got rhythm 音楽が生まれる時』 選曲リスト

今月のテーマ:「ロジャー・ニコルス〜音の宝箱〜」 (第4回:ロジャーのカヴァー・ソング集) パーソナリティ:濱田 高志(音楽ライター、アンソロジスト)

<番組のトーク・パートと選曲リスト>

今月は、今年生誕80年を迎える、ポップ界の音の魔術師、ロジャー・ニコルスの世界に迫ります。今回は、ロジャー・ニコルスが書いた楽曲のカヴァー・ヴァージョンをご紹介します。

― ロジャー・ニコルスの代表作と言えば、カーペンターズの歌唱でヒットした「We've Only Just Begun」と「Rainy Days And Mondays」です。いずれも、ポール・ウィリアムズと共作した楽曲で、数えられない程カヴァーされています。

M1「Travelin' Boy」/ Rumer
<Spotifyリンク>※ラジオでOAしたものとヴァージョンが異なる場合があります。

 ルーマーが2012年に発表した、男性シンガーの楽曲で構成したカヴァーアルバム『Boys Don’t Cry』に収録されています。
 この曲は、アート・ガーファンクルの歌唱で、1973年に発表されており、当時の日本盤では『青春の旅路』という邦題が付けられていました。この曲には、ポールとロジャーも思い入れがあり、ポール自らが歌唱したヴァージョンもあります。

M2「Trust」/ Two Of Each
 1969年に、「イギリスのバート・バカラック」の異名を持つトニー・ハッチの元奥方、ジャッキー・トレントがプロデュースしたシングル。

M3「Out In The Country」/ Melissa
<Spotifyリンク>※ラジオでOAしたものとヴァージョンが異なる場合があります。

 オーストラリアのプログレバンド、メリッサが1971年に発表したアルバム『Midnight Trampoline』に収録されています。この楽曲は、1970年にスリー・ドッグ・ナイトの歌唱で全米15位を記録するヒットとなった楽曲です。ポール・ウィリアムズは、自身のアルバム『Life Gose On』でも取り上げています。

M4「Just Beyond Your Smile」/ Jackie Trent and Tony Hatch
 1968年、トニー・ハッチとジャッキー・トレントがおしどり夫婦だった頃に録音したアルバム『Live for Love』の1曲目に収録されています。この曲は、ロジャーが率いていた、スモール・サークル・オブ・フレンズのレパートリーです。

M5「Someday Man」/ Paul Williams
<Spotifyリンク>※ラジオでOAしたものとヴァージョンが異なる場合があります。

 モンキーズのために書いた楽曲のセルフカヴァーで、ポール・ウィリアムズのソロとしてのファーストアルバムの表題曲です。このアルバム『Someday Man』は、全曲ロジャー・ニコルスが曲を書き、ポールが詞を書き、ロジャーがアレンジ、プロデュースをしているアルバムです。

M6「そよ風と私」/ トワ・エ・モワ
 ロジャー・ニコルスが、トワ・エ・モワのために書き下ろした楽曲で、2011年に、トワ・エ・モワのアルバムのために、濱田高志さんがロジャーに制作を依頼した楽曲です。作詞は『翼をください』や『瀬戸の花嫁』『学生街の喫茶店』を手掛けた山上路夫です。