「おとたけが気になる!」
今回は
『足立区議のLGBT発言について』についてお話していただきました。
乙武:私のYouTubeなどでもお話しさせていただきましたし、このコーナーでは事あるごとに同じような話をさせていただいているんですけども、本当に大事な事なのでここで今一度お話しをさせていただければと思います。
9月末に東京都の足立区で区議会の定例会というのが行われて、そこで78歳・11回当選という大ベテランの白石さんという方が質問に立ったんですけども、質問の趣旨は少子化対策ということでこれは非常に真っ当なものだと思います。これは足立区に限らず全国で取り組んでいかなければならない大事な問題だと思います。ただなぜか少子化対策という文脈の中で、この白石さんが同性愛について言及をなさったんです。その内容というものが、なかなか無知に基づくものなのかな?と思われるような発言が多くてですね。例えば「本人の生き方に干渉しようとは思わない」と言いながらも「有り得ない事だが、日本人がL、Gとなった場合、次の世代は生まれますか?」とか「LやGが足立区に完全に広まってしまったら子どもは一人も生まれない」とか「LもGも法律で守られているという話になっては足立区は滅んでしまう」ということ。更には最近教育現場でもこうした性的少数者の方々について取り上げる機会も増えてきているんですけども、こういったことも普通に結婚して普通に子どもを産み育てることの大切さというのを訴えていくべきで、こういった性的少数者の事を扱うべきではないということをおっしゃったりしたというニュースなんですね。
私としては申し上げたい事は3つです。
まず一つは、やはりいまの最後の教育の話なんですけども、この白石さんの認識ではやはり教育でこうした方々がいるっていう事を子ども達に伝えているから段々とこうしたLGBTの方が増えてきたんではないかという認識をされているようなんですけども、これは明らかに間違いで、元々一定数の方がいらっしゃった。それがようやくカミングアウトできるような社会環境になって「実は私もそうだったんんです」「僕もそうなんです」という風に周りの方に言う人が増えてきたことによって、存在が可視化されてきた。だから増えたように見えるけれども実際に増えたわけではなくて、私たちが知れる機会が増えてきたというだけなので、別に教育をしたから増えるということでは全くない。逆に白石さん。じゃああなた今日から同性愛OKな社会なんで同性愛になってくださいって言ってなれますか?っていう話だと思うんですよ。無理に決まっているし逆もしかりだと思うんですよね。同性愛の方々に「あなた今日から異性愛になってください」って教育したところでなるものでもない。そこがまずちょっと大きな勘違いをなさっているのかなというのが一点。それから…
・・・
この問題について、乙武さん独自の視点でじっくり語っていただきました。
詳しくは、AuDeeの音声コンテンツをお聴きください。
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https://park.gsj.mobi/voice/show/23312
乙武洋匡
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