#81『I got rhythm 音楽が生まれる時』 選曲リスト

今月のテーマ:「ネット世代が聴くべき昭和歌謡」 (第2回:めちゃくちゃエモい歌謡曲) パーソナリティ:町あかり(シンガーソングライター)

<番組のトーク・パートと選曲リスト>

今月は、昭和を彩った歌謡曲を令和の視点で紐解いていきます。今回のテーマは「めちゃくちゃエモい歌謡曲」です。

M1「六本木ララバイ」/ いしだあゆみ & ティン・パン・アレイ・ファミリー
<Spotifyリンク>※ラジオでOAしたものとヴァージョンが異なる場合があります。

 歌謡界の名シンガーいしだあゆみさんと、細野晴臣さん率いるティン・パン・アレイがコラボした1977年リリースのアルバム「アワー・コネクション」に収録されています。いしだあゆみさんは、切なくて儚い、女優ならではの表現で、歌唱されています。
 作詞を手掛けたのは橋本淳さんで、この歌の歌詞は、夜明けの六本木で彼と別れて帰るという話です。彼との具体的な間柄が描かれていないため、同じ家に帰れない、結ばれない理由を、聴き手が想像する余地がある点も、この曲の魅力です。

M2「Up and Down」/ 東北新幹線
<Spotifyリンク>※ラジオでOAしたものとヴァージョンが異なる場合があります。

 山川恵津子さんと鳴海寛さんによるデュオ”東北新幹線”。1982年のアルバム『TRUE TRAFFIC』に収録されています。シティポップの名盤としても知られており、恋愛の駆け引きが描かれている歌詞も、10代にオススメできるポイントです。山川恵津子さんはその後、おニャン子クラブなどを手掛けた昭和歌謡の重要人物の一人です。

M3「喪服さがし」/ 山口百恵
<Spotifyリンク>※ラジオでOAしたものとヴァージョンが異なる場合があります。

 大切な人を亡くして、急いで喪服を探すという、唯一無二のテーマで書かれた楽曲です。インパクトのあるタイトルと、おしゃれなシティポップのサウンドとのギャップも面白い曲です。テーマとは裏腹に、絶望感や暗さが無く、クールな女性の雰囲気を、百恵さんがカッコよく演じるように歌っています。
 1979年にリリースされたアルバム『L.A.BLUE』に入っている楽曲で、その名の通り、ロサンゼルスでレコーディングされました。

― 最後に、ボサノヴァのリズムの歌謡曲をお届けします。

M4「愛は風まかせ」/ 五十嵐浩晃
<Spotifyリンク>※ラジオでOAしたものとヴァージョンが異なる場合があります。

 

町あかり書籍『町あかりの昭和歌謡曲ガイド』(青土社)
 ネット世代の町あかりさんならではの観点で、歌謡曲について熱く語った1冊です。歌謡曲世代の方も、ネット世代の方も、是非お手に取ってみてください。
詳細はコチラ⇒(http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3453

進行:町あかり(シンガーソングライター)
 1991年5月28日生まれ。東京都出身。2010年からライブ活動開始。他アーティストへの楽曲提供も行う。その他、衣装制作、イラストデザイン、紙芝居制作、コラム連載も行う。著書「町あかりの昭和歌謡曲ガイド」、昭和の流行歌をカバーしたアルバム「それゆけ!電撃流行歌」を10/21にリリース。