アメリカのZ世代はもう投票を始めている! 10/14 NY Future Lab

毎週水曜日はNY Future Lab

これからの時代の主役となる「Z世代(10代~22歳)」と「ミレニアル世代(23歳~38歳)」にフォーカス。アメリカの若者たちが普段何を考え、何に影響を受け、どうした性質や特徴があるのか、さらにグローバルビジネスや海外進出企業も知りたいこれからの消費動向について、ミレニアル・Z世代評論家のシェリーめぐみが座談会形式で彼ら、彼女らの本音を引き出していく。



☆シェリーさんのPresident記事はこちらから!
最新記事は【「トランプは落選する」ファッションが映すアメリカ世論の劇的変化】というテーマです。

本記事の音声はこちらからお聴き頂けます!

今回は「アメリカ大統領選挙に関する若者の関心について」というテーマでお届けします。

<本記事を要約すると…>

●南北戦争時代以来といわれるほど、分断が進んでいるアメリカ。この選挙が分断を食い止めるためのキーになるという認識を皆がもっている。
●「選挙に行かなければ現状を変えられない」「選挙に行けば何か変わるかもしれない」という機運が高まりつつあり、一般的に投票率が低いとされている若者たちの投票率も高くなると見られている。
●郵便投票や期日前投票など、既に投票を済ませた人も。



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綿谷エリナ:綿谷エリナのOn The Planet 。この時間は「NY Future Labミレニアル・Z世代研究所」です。


ケンジュ:Hi! I’m Kenju.
メアリー:Hi I’m Mary.
ヒカル:Hi I’m Hikaru.
ミクア:Hi I’m Mikua.
キサラ:Hi I’m Kisala.
テツ:Hi I’m Tetsu.
アナスタシア: I’m Anastasia and welcome to New York Future Lab 2020.


綿谷エリナ:
今夜もニューヨーク在住のジャーナリストでミレニアル世代とZ世代評論家シェリーめぐみさんと電話が繋がっています。シェリーさん!

シェリー: エリーさん! こんばんは~!

綿谷エリナ:こんばんは~!いかがお過ごしですか?

シェリー:
今夜もニューヨーク在住のジャーナリストでミレニアル世代とZ世代評論家
シェリーめぐみさんと電話が繋がっています、

もしもしシェリーさん。

シェリー: エリーさん!

大統領選挙まであと20日。
もうニューヨークはどこに行っても誰と話しても話題は大統領選一色です。
こんなにアツイのは初めてじゃないか!?っていうくらい盛り上がっています。いろんな意味で。

という訳で、今週からしばらく、NYFLは大統領選挙について特集していきます。

綿谷エリナ:
はい。

シェリー:
NYから5人のZ世代、ミクア、キサラ、メアリー、ケンジュ、ヒカルとミレニアル世代のテツ。
そして、今週から3回にわたって 、ニューヨークからZ世代のゲスト、政治科学専攻の大学生アナスタシアが参加します。

綿谷エリナ:
それは頼もしい!

シェリー:
そうなんです!日本語は習い始めたばかりと言うことなんですが、頑張って自己紹介してくれたので、聞いて下さい。

アナスタシア:Hello I’m Anastasia, こんにちはアナスタシアです。20歳です。今ニューヨークのコロンビア大学の4年生です。コロンビアで日本の政治と経済を勉強しています。今年から日本語も勉強しています。私の趣味はアイススケートと料理です。皆さんよろしくお願いします。




綿谷エリナ:
すごーい!とても発音もきれいで…WoW…

シェリー:
ものすごく勉強家だとおもいますよ。

綿谷エリナ:
そうですよね!コロンビア大学ですし。

シェリー:
彼女はアイススケートは審査員をするほどの腕前だそうです!

綿谷エリナ:
それってプロ目指してたレベルってことですよね!ますます多彩になっていきますね。

シェリー:
多彩なアナスタシアとしばらくお届けします。

さて、選挙の話に戻すと、メンバーのほとんどが今回が初めての選挙。

綿谷エリナ:
ああ、そうか…!

シェリー:
みんな18~26歳だからね。
アメリカの若い世代が選挙をどう捉えているのか、誰に投票するのか。
どんな未来を願っているのか。
その前に、まずそもそも選挙に興味があるのかを聞いてみました。まずケンジュとテツから!

シェリー この選挙はどのくらい大切だと思う?

ケンジュ I think it’s very important because it is like most divided the country’s been like since Civil War or something.

シェリー すごい大事な選挙。なぜならアメリカが南北戦争以来といわれているくらい分断されてしまっているから。 

ケンジュ アメリカの歴史ですごい大事なところだと思う。トランプがすごい悪いから。このコロナとかもHe didn’t handle it well and he didn’t even denounce white supremacist. And he also fueling the
anger and hatred and division in this country.

シェリー コロナ対策も失敗したし、白人至上主義者も否定していない。それに怒りや憎しみや国の分断にも油を注いでいると思う。

ケンジュ だんだん下に行ってるみたい。ここで止まんないと。

テツ I hope Trump can’t win for all the reasons stated.

シェリー いわれているような理由でトランプが勝たなければいいな、と思っている。

テツ It’s gonna be most consequential that we haven’t seen in a white.

シェリー 今回の選挙は近年なかったような非常に重要な選挙になる、と。

テツ Last one everyone thought Hillary is gonna win. All the pole said she’s gonna win and she didn’t. I can’t trust what the poles are saying.

シェリー それに前回は皆ヒラリーが勝つと思っていた、だから今回バイデンが勝つという世論調査が全然信頼できない。

メアリー I mean she did technically win the popular vote. In a sense the electro college failed us.

シェリー そうは言っても、ヒラリーは総投票数では勝ったんだものね。選挙人の数で負けた、つまり選挙制度自体が国民の意思をちゃんと反映できなかったと言うことになってしまう。




綿谷エリナ:
ああ、そうでしたね~。

シェリー:
聞いてみてお分かりの通り、とにかくトランプに対するネガティブな意見が強いんですよ。
特にこの世代のトランプ支持はわずか2割ですからね。若者はトランプ支持してないんです。
さらに民主党が圧倒的なニューヨークというのもあるけれど、選挙自体をシリアスに捉えているってこともわかりますね。

世論調査も信頼できないし、さらに選挙制度自体も批判的に見ている。
この選挙制度、州ごとの総取り式選挙人制度っていうことで、「激戦州」と呼ばれる州が10州くらいあるんですよ。
そこに住んでいる人の一票の方が、NYのような民主党の州に住んでいるより、ずっと重いんです。州ごとで一票の重みの格差がすごくある。
だから投票自体やる気にならないという人も少なくなかった。
だけど、今年はもしかするとちょっと違うかも。これを聞いてみて。

メアリー 私の投票にはあまり意味がない。なぜなら私はニューヨークに住んでいて、ニューヨークはいつもdemocratsに投票しますから。

シェリー ニューヨークはほとんどの人が民主党支持だから、自分が投票しなくてもいつも民主党が勝つと思って、投票する気がなくなるんだよね。

メアリー But I feel like my opinion is kind of changing

シェリー でもその考えが変わったのはなぜかな?

メアリー なぜならたくさんの人が投票にregisterしました。To go and vote especially with how things handled you want to have some kind of impact.

シェリー 今年は記録的な数の人が投票するための登録をしてるんだよね。それを見ていたらみんなで何かを変えられるという気持ちになって来た。

キサラ  I voted.

シェリー キサラも郵便投票したのね。

キサラ Right now out of any years. We have huge impact. To use our voices and vote.



シェリー:
キサラが郵便投票したと言っていたけど、郵便投票や期日前投票が始まっているんです。

キサラが言うには「今こそ投票で何かを変えることができる時が来ている」という意見を述べていました。
実は、3ヶ月前くらいに投票について聞いた時は、そこまでじゃなかった。「投票は大事だけど、それだけでは変わらない」という考えだったんです。

ところがいまは「今行動しないと、何も変わらない!」という風になってきて、実際にみんなもう行動に移しています。
もちろんその背景にはBLMやコロナの問題などがあります。

ということで、一般に低いといわれる若者の投票率が、今年は記録的なものになるかもしれないんです。

コロナの影響でケンジュやキサラのように郵便投票も増えているが、始まったばかりの期日前投票にも長い行列ができ、もう1000万人以上が投票、2016年を上回るペースと報道されている。
今年は各地で期日前投票が始まっていますが、中には「8時間並んだ」という人や「朝の4時から並んだ」という人もいて、すごく関心が高いんです。

綿谷エリナ:
えー!!!すごく関心が高いんですね。

シェリー:
この続き、では彼らはバイデン候補についてはどう思っているのかなど、今日紹介できなかったメンバーの意見も含め来週もお伝えします。

シェリーさん、ありがとうございました。
NY Future Lab、新しいJFNアプリAuDee そしてSpotifyでもぜひチェックしてみてくださいね。次回もお楽しみに。

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