アメリカの若者はバイデン氏を支持していない? 10/21 NY Future Lab

毎週水曜日はNY Future Lab

これからの時代の主役となる「Z世代(10代~22歳)」と「ミレニアル世代(23歳~38歳)」にフォーカス。アメリカの若者たちが普段何を考え、何に影響を受け、どうした性質や特徴があるのか、さらにグローバルビジネスや海外進出企業も知りたいこれからの消費動向について、ミレニアル・Z世代評論家のシェリーめぐみが座談会形式で彼ら、彼女らの本音を引き出していく。



☆シェリーさんのPresident記事はこちらから!
最新記事は【「トランプは落選する」 ファッションが映すアメリカ世論の劇的変化】というテーマです。

本記事の音声はこちらからお聴き頂けます!

今回は「アメリカ大統領選挙に関する若者の関心について」というテーマでお届けします。

<本記事を要約すると…>

●すでに米国民総人口の1割、2016年の総投票数の2割の票が、期日前投票/郵便投票で投じられている!

●バイデン氏が大統領になったとして、そこまで期待は出来ないが「トランプ氏よりはマシ」という見方がされている。

●バイデン氏の副大統領としてのキャリアにもっと注目すべきだが、現状「トランプ派VS反トランプ派」の感情的な闘いの影にその実績が隠れてしまっている。

●米・若者世代は、目下のコロナ対策はもちろん、地球環境への問題に真剣に取り組んでくれる大統領を欲している。


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綿谷エリナ:綿谷エリナのOn The Planet 。この時間は「NY Future Labミレニアル・Z世代研究所」です。



ケンジュ:Hi! I’m Kenju.
メアリー:Hi I’m Mary.
ヒカル:Hi I’m Hikaru.
ミクア:Hi I’m Mikua.
キサラ:Hi I’m Kisala.
テツ:Hi I’m Tetsu.
アナスタシア: I’m Anastasia and welcome to New York Future Lab 2020.


綿谷エリナ:
今夜もニューヨーク在住のジャーナリストでミレニアル世代とZ世代評論家シェリーめぐみさんと電話が繋がっています。シェリーさん!

シェリー: エリーさん! こんばんは~!

綿谷エリナ:こんばんは~!いかがお過ごしですか?

シェリー:
今夜もニューヨーク在住のジャーナリストでミレニアル世代とZ世代評論家
シェリーめぐみさんと電話が繋がっています、

もしもしシェリーさん。

シェリー: エリーさん! 大統領選挙まであと13日になってしまいました。

綿谷エリナ:
はやいですよね~!信じられない~!

シェリー:
早いということもあるのですが、依然混乱状態です。

今回もNYから5人のZ世代、ミクア、キサラ、メアリー、ケンジュ、ヒカルとミレニアル世代のテツ。
そして、Z世代のゲスト、政治学専攻の大学生アナスタシアが参加します。
今回はロジカルな話も聞けるんじゃないかと思っています。

さて、先週はアメリカ人は若者に限らず今回の選挙を非常にシリアスに捉えている、既に郵便投票をしたメンバーも2人いるという話をしました。
中には期日前投票で8時間並んで投票した人もいるという状態、今も続いているんですよ。

綿谷エリナ:
えー、そうなんですか!

シェリー:
場所によってはそういうところもあるみたいなんです。
そして、これまでに投票したアメリカ人は3000万人を超え、毎日記録を更新しています。

綿谷エリナ:
国民の1割以上が既に投票してるということですよね?

シェリー:
そうですね!2016年の全投票の2割まで既に来ているそうです。

綿谷エリナ:
わあ!

シェリー:
なので今年は投票率は高くなりそうです。
さてそんな中で若者は7〜8割がアンチトランプという話になりましたが、ではバイデン候補についてどう思っているのか聞きました。まずヒカルからいきます。


ヒカル:あまり投票に行きたいなと思わせるような候補ではないな。I mean what are we get Trump for the next 4 years or Biden for the next 4 years, do we really have hope?

シェリー:次の4年間トランプでもバイデンでもあまり希望がないような気がする。

テツ:I think if Trump wins, the hope will be much less.

シェリー:トランプだともっと希望なくなると思う。

メアリー:He’s not the candidate I wanted. I don’t He’s the candidate most of the people wanted.

シェリー:バイデンは自分を含めてほとんどの人が求めていた候補者ではない。

メアリー:What he said a little bit ago about shooting of black people, He said that oh why don’t we not shoot them in the chest, Let’s shoot them in the legs, What I want is for them not to shot them at all !!!

シェリー:彼があるときこう言った。黒人を撃つなら足を撃てと。メアリーは「そうじゃなくて一切撃つなと言うべきではないか?」と。

メアリー:I think that he’s at least be somebody more open minded and actually paying attention to the world that around him not just be a cult leader.

シェリー:でも少なくとも彼はもっと偏見のない広い心で、世界のことを考えている。

ケンジュ:Personally, I wanna different democrat, Bernie Sanders cause his stance on climate change is more aggressive. But Joe Biden is better than Donald Trump, and his stance in Black Lives Matter.

シェリー:自分 はバーニー・サンダースを支持していた。彼のほうが環境対策にもっと積極的だから。でも環境対策でもトランプよりバイデンの方がいいし、Black Lives Matterもサポートしている。

アナスタシア:He already deserves quite a merit for being a vice president of the United States for 8 years. But I think that the conversation we had today about individuals and values and spectrums is really highlighted once again.

シェリー:バイデン氏はアメリカの副大統領を8年間やったという実績で、十分価値があるはず。ところがその人個人とその価値観にばかり強く光が当たっていると思う。



綿谷エリナ:
なるほどね。「その人個人とその価値観にばかり強く光が当たっている」というのはすごく的確な指摘ですね。

シェリー:
そうなんです。これを言ったのは政治学を専攻しているアナスタシアです。
彼女、上院議員のインターンをしていたことがあるんです。その頃、バイデン候補に会ったこともあるそうなんですね。
彼女が言うように、彼の8年間の副大統領としての経験はもっと評価されていいと私も思います。

綿谷エリナ:
キャリアを、ということですね?

シェリー:
そうですね。仕事として、ということです。
ところが、「トランプ対アンチトランプ」という支持者同士の感情的な戦いの影に、彼の今までの実績が隠れてしまっている。

ではここで、次の大統領に、最優先で取り組んでほしいと思っている課題とは何か聞いてみました。
まずアナスタシアから。

アナスタシア:What matters right now is really recovery from covid-19. That means display of unity and really working together with healthcare communities in order to make sure that, that improvement happens. And after that, I think which will cause economic recovery period with the resources and the stability that we can have coming out from Covid-19 pandemic. It will give us an even better opportunity to address the issues that have come to light in recent times.

シェリー:今 最も重要なのは、コロナからの復興 。まずは1つになって 医療と協力しているところを見せるべき。それが経済的復興に繋がり、経済と社会が安定すれば、他の大きな社会問題にも取り組みやすくなる。

ケンジュ:In general, I think the most important thing is their stance on climate change because the thing like in 20 years, We are not even gonna have like fresh water to drink, like our agriculture will be impacted like even our food will be very scarce and some places will be unlivable. All these conditions get worse, then our other problems become even much worth.

シェリー:気候変動が重要だと思う。20年先には飲料水も不足し、農業も影響を受けて食料が足りなくなり。住めない場所も増える。環境が悪化すれば他の問題も悪化するだろう。 

キサラ:Because before anything, I think our environment is what comes first and then the people. Because at the end of the day, we are the ones standing on this planet.

シェリー:環境が最優先だと思う。この地球の上に暮らしているのは他ならぬ私たちだから。

ミクア:Coved-19 and climate change is top priority because it’s really affecting everyone. After that I think social issue like Black Lives Matter and racial equality is really important.

シェリー:全ての人に影響するコロナと気候変動が最優先 。その後がBlack Lives Matter、人種などの社会問題だと思う。



綿谷エリナ:
やっぱり環境に関心がすごくあるんですね。

シェリー:
そうなんですよ!圧倒的に環境ね。もちろん、目の前のコロナを解決しなければいけない、そして社会問題・黒人差別などになっていくんですけど、トランプ大統領はコロナ問題については失格とされているし、結局更なる分断を招いてしまっているということで、彼らが求めるのはやはりトランプではない、ということになるんですね。

綿谷エリナ:
逆に私すごく気になっていたのが、数は少ないかもしれないけど、若い世代でトランプを支持している人たちって、どういうタイプの人たちなんだろう?と気になっているので、今度また是非教えてください!

シェリー:
そうですね!今度そこも話していきたいと思います。
こうした課題を踏まえ考え悩んだ結果、候補者を決めて投票するわけですが、では実際にどちらが勝つと考えているのか? 
投票日まで1週間を切る来週の放送では、それを予想してもらいます。

綿谷エリナ:
わかりました!いよいよ1週間を切るんですね・・・!
アメリカ大統領選挙どうなるか全くわからない!

シェリーさん、ありがとうございました。
NY Future Lab、新しいJFNアプリAuDee そしてSpotifyでもぜひチェックしてみてくださいね。次回もお楽しみに。

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