原田知世がプロデュースするスーパーエディション。
第５回目の放送を振り返ります。

今回は、土岐麻子さんをお迎えしました。

原田さんが思う土岐さんについて

原田さん：土岐さんの前回のアルバムを聴いて、大好きで。

土岐さん：ありがとうございます。

原田さん：ホント飽きなくて。１曲１曲の表情が違うし、「この歌のこの部分」っていう、細かなアクセントとか、言葉の置き方とかが、耳に残るんですよね。

土岐さん：嬉しい！

原田さん：心地よくて。引き出しの多さに感激してました。

土岐さん：すごく嬉しいです。

原田さん：土岐さんは普段、歌う時に参考にしていることはあるんですか？

土岐さん：そうですね。参考に、っていうのもは無いんですが、自分の中から出てくるものを色々試してみることですね。歌っているうちに「あ、やっぱり違う方向性でいってみよう」とか、声の出し方とかも変えてみたりとか。ちょっと編み物みたいな感じです。途中まで編んでから、当初予定していたマフラーじゃなくて、靴下にしてみようかなとか、自由に模様を変えていったりとか、自分の中の世界を編んでいくみたいな。

土岐さんが思う原田さんについて

土岐さん：今回、「ping-pong」という曲の歌詞を書くときに、知世さんってどういう人なんだろう？って考えたんですけど、色んな役柄とか色んな歌の主人公を通して見てきてるから、わからなかったんですよ（笑）

原田さん：（笑）

土岐さん：プライベートの仕事の、オンとオフのコントロールってありますか？

原田さん：ありますね。子どもの頃は考えてなかったんですけど、だんだんパブリックイメージみたいなものが出来上がれば出来上がるほど、自分自身は成長して大人になってきても、ある一部の方は10代の印象のままだったり、次の世代のイメージを持つ方がいたり、人によって違うんですけど、自分自身の人生をそれとは分けたいなっていつしか思うようになって。なので、特に最近は、仕事は仕事として切り替えるようになって、女優や歌手を全部やめたときに、自分の今の人生は楽しいかどうかっていう、自分自身の充実感をちゃんと作っておきたいな、と心がけるようになりました。

土岐さん：そうだったんですね。
『恋愛小説3～You & Me』で一緒にデュエットさせて頂くときに、スタジオでお会いしたじゃないですか？その時は「これがプライベートの原田知世さんなんだな」っていう雰囲気だったんですよ。

原田さん：ホントですか？

土岐さん：（仕事のときと）全く違うとかじゃなくて、なんだろうな、、、ファッションとか、メイクとか、、、声のトーンとか、、、すごく楽しそうで（笑）

原田さん：よかった。どんよりしてなかったなら大丈夫（笑）。

土岐さん：すっごいステキだったんですよ。

原田さん：ありがとうございます（笑）。

最新アルバム『恋愛小説3～You & Me』に収録されているデュエット曲「ping-pong」について

原田さん：2018年にリリースしたアルバム『ルール・ブルー』にも収録されている曲ですが、同じ曲だけど全然違う曲に仕上がって。私このテイクすごい好きです。

土岐さん：アレンジも、マスタリングの当日に変わったりしてましたよね。ギリギリまで進化してて。

原田さん：やってました。特にゴローさんは最後まで諦めないというか、割と毎回、ギリギリまで粘ってアレンジもやってくれる人なので、だからたぶん締め切りが無いとず～っと完成しないんじゃないかっていうくらい（笑）。

土岐さん：（笑）
もうバンドみたいですよね。知世さんとゴローさんのバンドみたいな。

原田さん：今回、アルバムが仕上がるのが、ホントにギリギリだったんですけど、聴いて頂けましたか？

土岐さん：はい、もちろんです。
まず、選曲がツボでした。知っている曲も多かったし、知らない曲もあったんですが、「こんないい曲あるんだ」って色々調べたくなような。
アレンジも意外性があるものがあったりして。例えば「小麦色のマーメイド」とか、ちょっと大人で、ゴローさんが挑戦している感じっていうか。
さっき「バンドみたい」って言ったんですけど、いわゆる歌手の方にアレンジャーさんが入る場合、だいたい歌手の方に合うようにっていう風にお仕事される方が多いと思うんですね。でもゴローさんは、さらに一歩、ゴローさんがやりたいことも挑戦して、結果、知世さんの新しいところを引き出すみたいな。それがすごいバンドっぽいなと思って。

原田さん：このあいだゴローさんがいらしたときに、「知世ちゃんのアルバムではチャレンジをさせてもらうんだ」ってことをおっしゃってて。まさにご自身も言ってました。

土岐さん：そうなんですね。
だからすごくワクワクしました。カバーって、元の曲のイメージ通りのサウンドでも嬉しいし、意外なサウンドが来ても嬉しいですよね（笑）。

原田さん：わかります。

土岐さん：でも、やっぱり、いい曲、名曲って、色んなアレンジ、色んな歌い方を受け入れてくれる懐の深さがあるような気がしていて、今回のアルバムで初めて知った曲は、早速と聴き比べたりして。
音楽のリスニングの幅も広げてくれるし、カバーってすごくいいものですよね。

原田さん：そうやって聴いて頂けてうれしいです。ありがとうございます。


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【Song list】
・『Ａ面で恋をして』原田知世
・『ユー・メイ・ドリーム』原田知世
・『High Line』土岐麻子
・『ロマンス』原田知世
・『ping-pong (duet with 土岐麻子)』原田知世
・『あなたから遠くへ』原田知世


【OA 各局】
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■FM岩手 金曜日 ２０：００～
■FM仙台 土曜日 ２６：００～
■FM山形 火曜日 ２０：００～
■FM群馬 金曜日 ２１：００～
■FM新潟 土曜日 １１：００～
■FM新潟 木曜日 １９：００～（再放送）
■FM長野 金曜日 １９：００～
■FM富山 土曜日 ２１：００～
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