#85『I got rhythm 音楽が生まれる時』 選曲リスト

今月のテーマ:「芸術のロック」 (第2回:プログレッシヴ・ロックとは・パート2) パーソナリティ:スターレス髙嶋(髙嶋政宏)

<番組のトーク・パートと選曲リスト>

 今月は、「芸術のロック」と題して、前衛的でアート感覚あふれるロック、「プログレッシヴ・ロック」を特集します。今回のテーマは「プログレッシヴ・ロックとは・パート2」です。

― エマーソン・レイク&パーマーは、1970年にキーボードのキース・エマーソンを中心に、グレッグ・レイクとカール・パーマーを合わせた3人で結成されたグループです。グレッグ・レイクは、元キング・クリムゾンのベース・ヴォーカルです。

M1「Promenade」/ Emerson,Lake & Palmer
<Spotifyリンク>※ラジオでOAしたものとヴァージョンが異なる場合があります。

 エマーソン・レイク&パーマーが一躍有名になった、1971年発表のライブ・アルバム『展覧会の絵』から。このアルバムは、ロシアの作曲家、ムソルグスキーの作品「展覧会の絵」をロックにアレンジしたもので、イギリスでもアメリカでも大ヒットしました。

― キーボードのキース・エマーソンとベースのグレッグ・レイクは、ともに2016年に亡くなっています。ELPは、『タルカス』『恐怖の頭脳改革』といった素晴らしいアルバムもありますので、是非聴いてみてください。

― 続きましては、ジェネシスです。ジェネシスは、1969年にデビューしたグループで、メイクや被り物といった、演劇性に溢れた独特のステージ・パフォーマンスで地位を確立することになります。
 ジェネシスは、ヴォーカルのピーター・ゲイブリエルが前面に出てくるバンドで、アルバムや曲のコンセプト等も、彼が一人で決めていました。ピーターの脱退後は、ドラムのフィル・コリンズを中心に、ポップス色を深めていくことになります。

M2「Supper's Ready」/ Genesis
<Spotifyリンク>※ラジオでOAしたものとヴァージョンが異なる場合があります。

 アルバム『Foxtrot』に収録されている1曲。ピーターの語り掛けるような歌声に注目です。長尺の曲で、放送ではすべてお届けできなかったので、是非最後まで聴いてみてください。

― 続いてご紹介するのは、キャラヴァン。このグループは、ソフト・マシーンと共にカンタベリー・ミュージックの礎を築いたグループとして知られています。カンタベリー・ミュージックとは、イギリスのカンタベリー出身者を中心とするプログレ系のバンド、ミュージシャンによる音楽で、ジャズの流れを汲むテクニカルでしなやかな演奏と、おしゃれなポップセンスが特徴です。

M3「Golf Girl」/ Caravan
<Spotifyリンク>※ラジオでOAしたものとヴァージョンが異なる場合があります。

 キャラヴァンが1971年にリリースした、代表作のアルバム『グレイとピンクの地』から1曲。ポップなメロディーと、オルガンを主体としたクールな演奏が魅力です。


進行:スターレス髙嶋(髙嶋政宏 / 俳優)
 1987年に映画『トットチャンネル』で俳優デビュー。同作及び映画『BU・SU』で、第11回日本アカデミー賞新人俳優賞、第30回ブルーリボン賞新人賞、第61回キネマ旬報新人男優賞などを受賞。以降、映画、テレビ、舞台と幅広く活躍。主な出演作に【映画】『マスカレード・ホテル』、『キングダム』、『空母いぶき』、【ドラマ】大河ドラマ「おんな城主 直虎」など。