本日はカリフォルニアワインのお話をしたいと思います。
ワインと取り巻く倫理観のお話です。
実はマスターオブワインになりますと、倫理観を考えながらワインを飲みます。
今年のカリフォルニアは大変なことになっています。
有名な産地ナパバレーが山火事で葡萄畑や商業施設が焼けてしまって大変な状況です。
葡萄もほぼ壊滅です。燃えていなくても、業界でスモークテイントという燻した煙の香りがついてしまっています。
特殊なフィルターで多少の除去も可能とされているものの、品質に対する影響もあるためワインとしては称賛できるビンテージにはなっていません。
こういったカリフォルニア・ナパバレーのワイン産業を世界中で救おうという動きが高まっています。
私も最近、多くのナパバレーのワインを飲み、少しでもナパバレーの人達に協力したく、こうした社会的なサポートの見地も考慮しながらワインを楽しむということがあります。
本日はカリフォルニア・ナパバレーのワインをご紹介します。
生産者:Steve Matthiasson/スティーヴ・マサイアソン
ワイナリー:Matthiasson Family Vineyard/マサイアソン・ファミリー・ヴィンヤード
ブドウ品種:Barbera 38%、 Aglianico 26%、Montepulciano 23%、etc
バルベーラ38%、アリアーニコ26%、モンテプルチアーノ23%、その他
ワインタイプ:Red/赤ワイン
生産国:The United States/アメリカ
生産地:Napa Valley, California/カリフォルニア州ナパヴァレー
【Tendu Red】
マサイアソンはナパバレーで大きな影響を受けてしまった造り手の1社です。
そんな中でも、これからのサステイナビリティー(永続性)を考えている作り手の筆頭に出てくる1社です。
例えば、ワイン産業ではタンクを洗浄した後の排水はほとんど酸性水になります。
それを垂れ流すとナパ川の生態系を破壊してしまう恐れがあります。
実際行われた水質調査では八目鰻など、元々住んでいたのに絶滅危惧種になっているような魚たちが多く確認されています。
こういう魚たちを守っていくためにも、醸造排水などもきれいにしてから排水するなどしなければ地球環境を破壊してしまう。
もちろん有機農法を採用して、必要以上の窒素肥料を撒かないなど。
マサイアソン は殆ど肥料も使っていません。
肥料を余分にしてしまうと、そこに降った雨が高い窒素含有のもとで海に流れ出てしまう。
海に流れると藻の類が沸いてしまうなどの影響が出てしまう。
そういう事を考えながら栽培をしている作り手マサイアソンが最もリーズナブルなワインがタンデュー・レッドです。
倫理観、質の高さで知られている作り手なので、私は日本航空のワインのセレクトをしていますが、そこでも採用した履歴がある作り手のワインです。
今山火事で困っているナパバレーの人たちの今後のワイン産業のサステイナビリティーに貢献しながら飲んでいただきたいです。
マサイアソンもこの地で影響を被っている生産者でしょう。
そんな思いを込めながらカリフォルニアワインの1生産者を取り上げてみました。
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