JOYFUL LIFE

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冬の夜空について

冬の夜空についてのお話です。冬は星がよく見えると言う話はよく聞きますが、その理由はご存知ですか。

 おいしい空気と気持ちのいい景色へお誘いする「JOYFUL LIFE」。山と温泉と音楽が大好きなアウトドアナビゲーター渡部郁子がご案内します。
    
 さて今日は、冬の夜空についてのお話です。冬は星がよく見えると言う話はよく聞きますが、その理由はご存知ですか。

 いくつかの要因が重なって星が綺麗に見えるのですが、その最大の理由は空気が乾燥しているからです。また、大気の中を星の光が通過するときに、大気の密度の違いで星がきらめくように見えます。気温や湿度が低く、木枯らしのような強い風が吹くほどその傾向は高くなるので、冬は良く星がきらめいて、見やすくなるのも理由の1つです。

 それから、冬は他の季節に比べて夜が長く、天体観測の時間がたくさんあること。さらに、明るい星が多いのも理由の1つになります。日本で見ることができる1等星の数は15個ありますが、冬はそのうち7つを見ることができます。明るい星が目立つから星がよく見えるように感じるのですね。例えば、オリオン座のベテルギウス、こいぬ座のプロキオン、おおいぬ座のシリウスを結ぶ冬の大三角形は、冬の星座を探す道しるべにもなっています。

 オリオン座ベテルギウスの周囲には、ふたご座やぎょしゃ座、おうし座があり、これらの星座の1等星4つと冬の大三角形の2つの星を結ぶのが、冬のダイヤモンドです。6つの1等星で作られている上に、天の川をまたいでいるので
とても明るく観測することができます。そして、ふたご座流星群も到来間近です。今年の見ごろは、12月14日ごろ。13日の夜から14日の朝にかけて、晴れていればたくさんの流れ星を見ることができそうですよ。

 暖かなウェアをしっかり着込んで、冬の夜空をのんびり
楽しんでみませんか。