2020年11月14日

西村由紀江のSmile Wind

10月7日、作曲家の筒美京平さんが、お亡くなりになりました。
80歳でした。

50年を超える活動の中で、
尾崎紀世彦さんの「また逢う日まで」
ジュディ・オングさんの「魅せられて」
など、誰もが知っている曲を多数手がけた、
日本のポップス界、最大の作曲家です。

1960年代から、作曲家として活躍していた筒美京平さん。

ピアノを始めたのは、幼稚園の頃からで、
青山学院大学に入ってからは、同好会でジャズを本格的に始めます。

大学卒業後はレコード会社に入社。洋楽ディレクターとして勤務する傍ら、
仕事が終わってから作曲の勉強をしていたそうです。


1966年に、「黄色いレモン」で作曲家デビュー。
60年代のグループ・サウンズに始まり、
歌謡曲、アイドルポップス、J-POPなど、
数多くのヒット曲を世に送り出します。

手掛けた作品の総売り上げ枚数は日本作曲家歴代1位。
日本レコード大賞作曲賞も歴代最多の5回受賞しています。

私も中学生の頃、歌番組の『ザ・ベストテン』を観ていて、
筒美京平さんのお名前をよく見ていました。

「この曲も筒美さんだ。やっぱりいいメロデイ」など、
子供ながら偉そうに分析。

私が感じる筒美京平さん作品の特徴として、
休符に個性を感じました。

1拍目の休符が印象的な曲が、
いしだあゆみさんの「ブルーライト・ヨコハマ」
松本伊代さんの「センチメンタル・ジャーニー」
桑名正博の「セクシャルバイオレット No.1」
近藤真彦さんの「ギンギラギンにさりげなく」など、、、

筒美さんは、インタビュー記事の中で、
「外国の曲を聴くうえでも、どうすれば日本で売れるかを模索していた。
でも、洋楽そのものじゃ日本の歌謡曲としては難しくなってしまう」
とコメント。

当時好きだったという、ブラックミュージックや
ディスコサウンドを巧みに解析。
日本の歌謡曲としてヒット曲を作りだしています。


また、自分で作った曲で気にいっているのは、
尾崎紀世彦さんの「また逢う日まで」
堺正章さんの「さらば恋人」
太田裕美さんの「木綿のハンカチーフ」
だとインタビューの中で答えています。

さらに、
南沙織さんの「17才」
郷ひろみさんの「男の子女の子」
岩崎宏美さんの「ロマンス」
田原俊彦さんの「抱きしめてTONIGHT」
早見優さんの「夏色のナンシー」
Kinki Kidsの「やめないで,PURE」
そして、誰もが知っているアニメ『サザエさん』のオープニングテーマも、
筒美さんの作曲。

日本に洋楽のグルーヴを持ち込んだ作曲家として、
筒美さんの貢献は本当に大きかったですね。



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