TOKYO FM開局50周年記念番組 True Stories
11月15日放送回 磯﨑憲一郎さん 2週目

音楽と言葉を電波に乗せて、東京の空へ。
小説家・磯﨑憲一郎さんとの散歩、後編。
磯﨑さんが自らの人生を決定づけられてしまった、というジョン・レノンの生き様を、時空を超えて体験しました。
「六本木にこんな立派な場所があるとは知らなかった。」
足を踏み入れたのは、ソニー・ミュージック 六本木ミュージアムで開催中の、『ダブル・ファンタジー ジョン アンド ヨーコ』展。ジョンの故郷、リバプールでは70万人を動員したこの展示会、ジョンの生誕80年を期に、オノ・ヨーコさんが生まれ育った東京で、1月11日まで行われています。
会場には、手書きで『IMAGINE』の歌詞がつづられたホテルのメモや、有名な“ベッドイン”で使われたギター、ハウスハズバンドとして過ごしていたジョンが、ショーン・レノンを抱く際に使った抱っこひもといった、“それぞれの時間”を過ごしてきたリアルなアイテムが展示されています。「(ジョンのことを)崇め奉ってはいけないと思っている」という磯﨑さんでしたが、「Love and Peaceだけではないジョンがいた」と、圧倒された様子でした。
ジョン・レノンが亡くなったのは1980年12月8日。40歳のときのことでした。当時、自由な生活を謳歌していた高校1年の磯﨑さんは、ちょっと不謹慎なことを思い浮かべたといいます。
それから40年あまり。磯﨑さんはことし、『日本蒙昧前史』で谷﨑潤一郎賞を受賞しました。歴史ある賞の受賞は名誉ではあるけれど、あわせて小説家やミュージシャンなど、表現者が背負う役目のようなことを、薄々感じるようになったといいます。
歴史に残る大きな変革の年となった2020年。ながれゆく時の流れの中で小説家・磯﨑憲一郎さんが想うのは、どんなことだったのでしょうか?
お聞き逃しの方は
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また、無料音声アプリ『AuDee』でも聞くことができます。ぜひ、チェックして下さい。
お送りした曲は
『Strawberry Fields Forever /The Beatles』
『Twist and Shout /The Beatles (Live At Hollywood Bowl音源)』
『Don’t Let Me Down /The Beatles (Let It Be Naked より)』
『Mother /John Lennon』
『Mind Games /John Lennon』
『Watching The Wheels /John Lennon』
『Jealous Guy /John Lennon』
『Whatever Gets You Thru The Night /John Lennon』
次回、11月29日は、ギタリスト・音楽プロデューサーの佐橋佳幸さんと、東京の街を散歩します。