今回の大統領選挙の投票率が高かった理由 11/18 NY Future Lab
これからの時代の主役となる「Z世代（10代～22歳）」と「ミレニアル世代（23歳～38歳）」にフォーカス。アメリカの若者たちが普段何を考え、何に影響を受け、どうした性質や特徴があるのか、さらにグローバルビジネスや海外進出企業も知りたいこれからの消費動向について、ミレニアル・Z世代評論家のシェリーめぐみが座談会形式で彼ら、彼女らの本音を引き出していく。
☆シェリーさんのPresident記事はこちらから！
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今回はなぜアメリカ大統領選挙の投票率がこれほどまでに高くなったか？というテーマでお届けします。
＜本記事を要約すると…＞
投票率が高かった理由に関するNY在住の若者の意見は
●BLM運動やコロナ対策へのトランプ氏の対応を見て、どちらに投票をするかを決める人が多かった。
●ソーシャルメディアの力が相当大きかった。それが若者を動かして、世の中を変えるために投票に向かわせたのでは。
●皆が世界で起こっていることに 目覚めたと思う。悪いこともたくさんあったと思うけれど、私たちは以前よりもずっと何が起きているか知っている、そういう意味でのインパクトは大きかった。
⇒バイデン氏を100%信頼している訳ではない人も多い。皆が彼の政治手腕をしっかりと見ることで、より良い方向に進んでいくのでは。
投票率が高かった理由に関するNY在住の若者の意見は
●BLM運動やコロナ対策へのトランプ氏の対応を見て、どちらに投票をするかを決める人が多かった。
●ソーシャルメディアの力が相当大きかった。それが若者を動かして、世の中を変えるために投票に向かわせたのでは。
●皆が世界で起こっていることに 目覚めたと思う。悪いこともたくさんあったと思うけれど、私たちは以前よりもずっと何が起きているか知っている、そういう意味でのインパクトは大きかった。
⇒バイデン氏を100%信頼している訳ではない人も多い。皆が彼の政治手腕をしっかりと見ることで、より良い方向に進んでいくのでは。
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綿谷エリナ：綿谷エリナのOn The Planet 。この時間は「NY Future Labミレニアル・Z世代研究所」です。
ケンジュ Hay I’m Kenju.
メアリー Hi I’m Mary.
ヒカル Hi I’m Hikaru.
ミクア Hi I’m Mikua.
キサラ Hi I’m Kisala. and welcome to New York Future Lab 2020.
綿谷エリナ：
今夜もニューヨーク在住のジャーナリストでミレニアル世代とZ世代評論家シェリーめぐみさんと電話が繋がっています。シェリーさん！
シェリー： エリーさん！ こんばんは～！
綿谷エリナ：こんばんは～！いかがお過ごしでしょうか？
シェリー：
日本はまたコロナが増えてきていると報道されていますが、アメリカの話、聞いてます？
綿谷エリナ：
もうね、いまだに信じられない。
シェリー：
アメリカはかなり深刻。１日16万人近くが感染なんですよ。1500人以上が一日で亡くなってます。
綿谷エリナ：
これまた、なんでこんなことになってしまってるんですか？
シェリー：
もうね、分からないんです。各州対策がバラバラで、どこで何をやっているかが分からない、ただどこも大変だということだけは分かっていると。
ただ、そんな中ようやく製薬２社のワクチンが効果95％ということで、希望も見えてきました。やっと！って感じですけど。
でもアメリカ人3億3千万人全員がどうやって接種するの？という話で…
綿谷エリナ：
本当ですよね。どんな順番で？ということとか…
シェリー：
そう。マスクさえしない人達も多いわけだから、「接種するのか？」と。これからの問題です。
そして、大統領選の方は、トランプ氏側からの不正を訴える訴訟はそろそろ限界にきているという報道もされています。
綿谷エリナ：
限界にきている、とはどういうことですか？相手がいなくなっているということでしょうか…？
シェリー：
そうですね。もう何度やっても却下されるという状況が続いていて、根拠がないものをやっているので、もうこれ以上は出来ないんじゃないか？と言われていると。
綿谷エリナ：
そうすると、いよいよ正式発表が見えてくるということになるのでしょうか？
シェリー：
そう願いたいんですけど、まだそうなるまでは分からない、というのが今回の特色なんです(笑)
綿谷エリナ：
もう少しかかりそうなんですね(笑)
さて、そんな中ですが、今日は？
シェリー：
はい！今日もニューヨークのZ世代、ミレニアル世代が座談会形式でお届けします。
今週のメンバーは５人のZ世代、ケンジュ、キサラ、ミクア、メアリー、ヒカルです。
今回の選挙はこの世代の投票の影響がとても大きかったことがわかっています。
というか、そもそも今回は最終的な投票率が７０％に迫る勢いで過去１００年で最高。
綿谷エリナ：
あ、そんなに！？
シェリー：
歴史始まって以来と言ってもいいくらい高い投票率でした。中でも40代以下の若いアメリカ人の投票率が4年前に比べ8ポイントも上がったこともわかりました。
そしてその若者のマジョリティはバイデン氏に投票したことが出口調査でわかっている。
まさに若者が決めた選挙と言ってもいいかもしれない。
で、なぜみんながこんなに投票したのか、やはり大きかったのはブラックライブスマター運動、そしてコロナの影響なんですね。
なぜそこまで大きな影響があったと思うか、みんなの意見を聞きました。
ヒカル、ミクア、ケンジュの順でどうぞ。
ヒカル：It was like a national movement, due to the size of the whole movement, it was easy to catch the attention of the people. Definitely like younger people.
シェリー：BLM運動は本当に大きなムーブメントだったから、多くの人たち、特に若者の関心を相当引きつけたと思う。
ミクア：I agree with them. They say people who voted were mostly who helped to Biden win are people of color.
シェリー：私も同感。特にピープル・オブ・カラーが多く投票したことが、バイデン氏を当選させたと言われている。
ミクア：And I feel like With Corona and Black Lives Matter with all these things everybody was affected by it even like younger people so it was like we have no choice but to be pretty much involved.
シェリー：それにコロナ、ブラック・ライブスマターの影響はあらゆる人に及んだから、関心を持たずにはいられなかったと思う。
ミクア：At the end of the day, the decisions that those people make affect younger people. Definitely I can see why people of color and younger people are very involved.
シェリー：特に政治家が決めることは私たち若者の未来に影響するからね。だから若者とピープル・オブ・カラーが多く投票したというのは理解できる。
ケンジュ：I also think that Trump reaction made it like made clear for everybody like made it black and white. He was calling a lot of BLM protesters like thugs. Like made it clear for Black people and other people to who’s on his side and who’s not.
シェリー：僕はトランプ氏のコロナやBLMへの反応によって、多くの人が誰に投票するかはっきり決めたと思う。トランプ氏はBLMの抗議運動に参加した人たちを悪者と呼んだ。おかげでブラックピープルやそうでない人たち全てが、どちらサイドに着くか決心がついたと思う。
綿谷エリナ：
分断がきっかけで、どちらに投票するか決めたみたいな…
シェリー：
まさにそうですね。BLM運動はアメリカの歴史始まって以来最大の社会運動だったので、それに対するトランプ氏のネガティヴな対応を見て、多くの若者、もちろん、ピープル・オブ・カラーはバイデン氏に投票した。
でも逆に、ブラックライブスマターに反感を持つ人もいたわけで、そういう人はトランプ氏に投票したわけです。いずれにせよ、人種問題で人々が極端に分断し、同時に双方の意識が上がり、それが選挙結果に大きく影響したのは間違いないようなんです。
綿谷エリナ：
はい。
シェリー：
そうすると、この人種や移民に関する分断が、多民族国家アメリカにこれからどう影響するのかが今も大きく懸念されているところではあるんです。
さて、多くの若者が投票した理由、メアリーの意見も聞いて見ましょう。そしてその後に、キサラが興味深いコメントをしてくれています。
メアリー：I mean it just goes to the show how powerful social media is. I think that that's’ what really made young people to move like get to the polls and stuff to try to make a difference.
シェリー：やっぱりソーシャルメディアの力が相当大きかった。それが若者を動かして、世の中を変えるために投票に向かわせたと思う。
キサラ：Also in a way I feel like Trump being a president for past four years definitely at least like awaken everybody in a way, wake up to what’s going on in the world. So in a way like he did a lot of bad stuff but at the same time he impacted in a way that we are more aware.
シェリー：トランプ氏が４年間大統領をやったことで、皆が世界で起こっていることに 目覚めたと思う。悪いこともたくさんあったと思うけれど、私たちは以前よりもずっと何が起きているか知っている、そういう意味でのインパクトは大きかった。
シェリー：やっぱりソーシャルメディアの力が相当大きかった。それが若者を動かして、世の中を変えるために投票に向かわせたと思う。
キサラ：Also in a way I feel like Trump being a president for past four years definitely at least like awaken everybody in a way, wake up to what’s going on in the world. So in a way like he did a lot of bad stuff but at the same time he impacted in a way that we are more aware.
シェリー：トランプ氏が４年間大統領をやったことで、皆が世界で起こっていることに 目覚めたと思う。悪いこともたくさんあったと思うけれど、私たちは以前よりもずっと何が起きているか知っている、そういう意味でのインパクトは大きかった。
綿谷エリナ：
なるほど～、興味関心を持つようになった、ということは大きかったんじゃないか、ということですね。
シェリー：
そうです。トランプ氏がいなかったら、人種の分断はここまで大きくなっていなかった。BLM運動も、#meetoo ムーブメントもここまで大きくなっていなかったという人も多いんです。
いま仰ったように、若者もここまで政治に関心を持つことはなかった、これも確かだと思うんです。
ただし前も言ったように彼らが100％バイデン氏かというとそうでもない。いろいろ不満もあるんです。だからこそ、彼らがしっかり政治をチェックしていくことで、いい方向に向かう可能性はある、と。
綿谷エリナ：
これから新しい世代が世の中を変えていく、という意味ではもしかしたら、、、時代なのかな？期待を込めてみていきたいですね。
シェリー：
私もそう思います！
綿谷エリナ：
シェリーさん、、今日もありがとうございました！
シェリー：
ありがとうございました！
綿谷エリナ：
そしてNY Future Lab、新しいJFNアプリAuDee そしてSpotifyでもぜひチェックしてみてくださいね。次回もお楽しみに。