音楽と言葉を電波に乗せて、東京の空へ。
今週は、ギタリスト/音楽プロデューサーの佐橋佳幸さんと、銀座の音響ハウス、そしてタワーレコード渋谷店6Fにあるレコード・ショップ、パイドパイパーハウスを訪ねました。
音楽と言葉を電波に乗せて、東京の空へ。
今週は、ギタリスト/音楽プロデューサーの佐橋佳幸さんと、銀座の音響ハウス、そしてタワーレコード渋谷店6Fにあるレコード・ショップ、パイドパイパーハウスを訪ねました。
佐橋佳幸さんは1961年、東京都生まれ。1983年にバンド「UGUISS」のメンバーとしてメジャー・デビュー。解散後はセッション・ギタリストとして、数多くのレコーディングやライヴに参加。1980年代後半からは作曲家、アレンジャー、プロデューサーとしても活躍し、山下達郎さん、竹内まりやさん、福山雅治さん、EPOさん、佐野元春さん、小田和正さん、渡辺美里さん、氷室京介さん、松たか子さんらとの仕事でも知られる、今や日本を代表するミュージシャンです。また小倉博和さんとのギター・デュオ「山弦」としても活躍中。藤井フミヤさんの「True Love」や、小田和正さんの「ラブ・ストーリーは突然に」でのギター・プレイは、一度は耳にしたことがあるはずです。
そんな佐橋さんが、レコーディングの際にはホームグラウンドとしてきたのが、1975年に創立された老舗レコーディング・スタジオ、音響ハウスでした。
2019年12月、音響ハウスが45周年を迎えたのを記念して、相原裕美監督によってドキュメンタリー映画『音響ハウス Melody-Go-Round』が制作され、今月14日から公開されています。そこでこの映画にも出演し、飯尾芳史さん(レコーディング・エンジニア/音楽プロデューサー)と共に中心的な役割を担っている佐橋さんと一緒に、改めて音響ハウスを訪れ、この映画について、またスタジオでの思い出やレコーディングのエピソードなどをうかがいました。
この映画の最大の見どころは、音響ハウスでレコーディングしてきた様々なアーティスト…高橋幸宏さん、坂本龍一さん、矢野顕子さん、佐野元春さん、綾戸智恵さん、David Lee Rothさん(ヴァン・ヘイレンのヴォーカリストとしても活躍)、松任谷正隆さん、松任谷由実さん、葉加瀬太郎さん、鈴木慶一さん、大貫妙子さん、牧村憲一さんらが登場し披露する「とっておきのエピソード」と、この映画の主題歌として新たにレコーディングされた「Melody-Go-Round」が完成していく様子を、映像を通して体感できる点にあります。普段は目にすることが出来ないレコーディングの様子を窺い知ることができるという意味では、まさに音楽ファン必見です。
そして銀座を後にし、渋谷へと向かった佐橋さんが訪れたのは、長門芳郎さんが店主を務めるパイドパイパーハウスでした。
1975年、南青山にパイドパイパーハウスは誕生。その後1989年に一度閉店し、通販ショップになりましたが、2015年に横浜の赤レンガ倉庫で行われた「70’sバイブレーション!」で期間限定ショップとして復活。翌年からはタワーレコード渋谷店に場所を移して再オープンし、現在に至ります。長門さんは南青山時代から2代目店主として店を切り盛りし、その個性的な品揃えと、情報交換が出来る一種のサロン的な役割から、多くのミュージシャン、そして音楽ファンに親しまれてきました。
レコード・ショップに来ると、時を忘れて音楽話に興じる佐橋さん。長年の親交がある長門さんとの会話は、音楽愛に溢れた楽しいひとときでした。そして音楽配信が全盛の時代にあって、ちょっと考えさせられる大切な思いも…。
今回のオンエア曲は、佐橋さんと相談して選びました。
●EPO「私について」
●HANA with 銀音堂「Melody-Go-Round」
●佐橋佳幸「僕にはわからない」
●佐橋佳幸 featuring ジョン・ホール「Time Passes on...」
●ヴァレリー・カーター&佐橋佳幸「Ooh Child(Live)」
●大貫妙子&山弦「あなたを思うと」
お聞き逃しの方はradikoのタイムフリーでどうぞ。