世界を魅了したbartender鈴木敦(THE BELLWOOD)がcocktailのSTORY、Recipeを紹介。
この番組は、カクテルにまつわるエピソード、レシピ、そしてカクテルを音で提供します。
#11は1900年代初頭Ada Colemanという女性バーテンダーによって創作されたカクテル【Hanky Panky】
Story
★#011 Hanky Panky★
Hanky Pankyですが、1930年にバーテンダーの聖地の一つでもある、Savoy HotelのAmerican Barで当時3代目のヘッドバーテンダーを勤めたHarry Craddockによって書かれたSavoy Cocktail Bookで初めて紹介されたカクテルです。
このHanky Pankyが誕生したのは1900年代初頭のAmerican Barで当時2代目のヘッドバーテンダーを勤めたAda Colemanという女性バーテンダーによって創作さされました。
当時のAmerican Barでは毎晩世界中のセレブレティー達がバーに来てColeyの愛称で知られるAda Colemanの作るカクテルを楽しんでいたそうです。
ある日、American Barの常連ゲストだったイギリスの名コメディー俳優、チャールズホートレイがいつものようにバーに来て、“コリー、疲れたからちょっとパンチの効いたカクテルを作って欲しい”とオーダーして、コリーがホートレイに作ったのがこのカクテルの誕生だと言われています。
このパンチの効いたカクテルを飲んだホートレイは“これは本当のHanky Pankyだ!”と言って以来、コリーはこのカクテルをHanky Pankyと名付けて今もなお、
世界中で人気のあるクラシックカクテルの一つとして愛され続けています。
カクテル名になっているHanky Pankyという意味は当時のイギリス英語で“マジック”とか“魔法”みたいな意味で、きっとこのカクテルを飲んだホートレイは初めて体験した味わいに驚いてこのカクテルは魔法で作ったぐらい感動したと思います。
このカクテルを作ったAda Colemanはまさにバーテンダー史に残るレジェンドバーテンダーの1人で、現在は世界中で活躍する女性バーテンダーは数多くいますが、そんな女性バーテンダーの先駆けとなった人物で120年以上続くAmerican Barの歴史上でもたった一人の女性ヘッドバーテンダーで22年間ものあいだカウンターに立ってカクテルを作り続けたレジェンドです。
あなたも今日は少しパンチの効いたカクテルが飲みたいなーという気分の時は、coleyの魔法のカクテルを飲みにバーへ足を運んではいかがでしょうか。
Recipe
★Hanky Panky★
お好きなGIN 45ml
sweet Vermouth 45ml
Fernet Branca 2 bar spoon
全ての材料をミキシンググラスに注ぎ入れ氷を入れます。
ゆっくりステア をして材料がよく混ざったらカクテルグラスに注ぎ入れ、
最後にオレンジの皮で香りをつけて完成です。