今月のテーマ:「芸術のロック」
(第5回:現代のプログレ)
パーソナリティ:スターレス髙嶋(髙嶋政宏)
<番組のトーク・パートと選曲リスト>
今月は、「芸術のロック」と題して、前衛的でアート感覚あふれるロック、「プログレッシヴ・ロック」を特集します。今回のテーマは「現代のプログレ」です。
― さて、プログレッシヴ・ロックですが、1960年代後半のイギリスに登場したロックのジャンルで、ジャズ、クラシック、フォークなどと融合し、革新的で驚異的なサウンドで多くの人を魅了しました。
そんなプログレは、現在でも多くの新しいアーティストがいます。ということで今回は、その「現代のプログレ」の中から、その一部を紹介します。
― まずは、スウェーデンの「アネクドテン」。
このバンドは、キング・クリムゾンのコピー・オマージュを経て、1993年にアルバムデビュー。以後、6枚のアルバムを制作し、来日公演も行うなど、日本でも人気があります。
M1「Get out Alive」/ Anekdoten
<Spotifyリンク>※ラジオでOAしたものとヴァージョンが異なる場合があります。
アネクドテンが2015年に発表したアルバム『斜陽の館 (Until All The Ghosts Are Gone)』から1曲。
― 続いてご紹介するのは、同じくスウェーデンのバンド「ザ・フラワー・キングス」。
高い演奏・作曲技術を持ち、リーダーのロイネ・ストルトは、ローリングストーンズからも誘われ、断ったという逸話もあります。1994年に結成され、これまで多くのアルバムを出しています。音的には、初期のシンフォニック・プログレッシブ・ロックに近く、イエスやキング・クリムゾンに近いものがあります。
M2「Miracles for America」/ The Flower Kings
<Spotifyリンク>※ラジオでOAしたものとヴァージョンが異なる場合があります。
去年リリースした13枚目のスタジオアルバム『ウェイティング・フォー・ミラクルズ』から。
― 次は、ピンク・フロイドのDNAを持つグループ、ノルウェーの「エアバッグ」です。2004年結成、2009年にメジャーデビューした新鋭のプログレバンドで、これまで、5枚のアルバムを制作しています。
M3「All Rights Removed」/ Airbag
<Spotifyリンク>※ラジオでOAしたものとヴァージョンが異なる場合があります。
2011年発表のセカンドアルバム『All Rights Removed』のタイトル曲。『狂気』以降のピンク・フロイドを彷彿させるサウンドです。
― 最後は、現在もっともプログレ・シーンにおいて重要な人物と言えるアーティスト、スティーヴン・ウィルソンです。
彼は、90年代以降のイギリス・プログレッシヴロックシーンを牽引する現代プログレの雄、ポーキュパイン・ツリーの中心人物ですが、ポーキュパインやソロの活動のみならず、キング・クリムゾン、イエス、EL&P、ジェスロ・タル、XTCなどの最新ミックスを任されるなど、ミュージシャン、プロデューサー、リミキサー、レコーディングエンジニアとしてもマルチに活躍する、まさに現在の音楽シーンに欠かせないキーパーソンです。
M4「Luminol」/ Steven Wilson
<Spotifyリンク>※ラジオでOAしたものとヴァージョンが異なる場合があります。
2013年のアルバム『レイヴンは歌わない』から1曲。
進行:スターレス髙嶋(髙嶋政宏 / 俳優)
1987年に映画『トットチャンネル』で俳優デビュー。同作及び映画『BU・SU』で、第11回日本アカデミー賞新人俳優賞、第30回ブルーリボン賞新人賞、第61回キネマ旬報新人男優賞などを受賞。以降、映画、テレビ、舞台と幅広く活躍。主な出演作に【映画】『マスカレード・ホテル』、『キングダム』、『空母いぶき』、【ドラマ】大河ドラマ「おんな城主 直虎」など。