今月のテーマ、チェット・ベイカーの♪Grey Decemberでスタートした
“Jazz & Vocal Night”
毎月第2週はJAZZ HISTORY、今回はその第3回。
「スウィング時代のジャズ」を紹介しました。
「華麗なるギャツビー」で知られる作家、F・スコット・フィッツジェラルドが
1922年に著した『ジャズ・エイジの物語』を由来とする「ジャズ・エイジ」
第一次世界大戦が終わり、禁酒法がありつつも好景気になり、
ラジオ、映画、ダンスホールといった娯楽が発展したこの時期
ジャズが流行り、享楽的な都市文化が発達。
1曲めは、レオナルド・ディカプリオの主演でリメイクされた映画
「華麗なるギャツビー」にも登場した曲です。
♪The Sheik of Araby by コールマン・ホーキンス
1920年代のアクティヴな女性はフラッパーと呼ばれ、
車を運転し、たばこやお酒を嗜み
ジャズに合わせチャールストンを踊りました。
チャールストンは、当時流行ったダンスの伴奏のために作られた曲。
作曲したジェイムス・P・ジョンソンの演奏による♪The Charleston
1929年の大恐慌によって享楽的な時代は終わりを告げた1931年に作られた曲
デューク・エリントンが当時のミュージシャンの感傷的な気持ちを表現した曲
♪スイングしなけりゃ意味がないIt Don’t Mean a Thing If It Ain’t Got That Swing
by デューク・エリントン
1933年、フランクリン・ルーズベルト大統領のニューディール政策と公共投資で低迷していた景気がようやく上向きになるとダンス・クラブが再び盛り上がります。30年代半ばにはスウィング・ジャズが新たな大衆音楽として認知されます。
当時のスウィング・ジャズのスターといえば、ベニー・グッドマン。
エルヴィス・プレスリーやザ・ビートルズに匹敵するほどの人気で、
ビッグ・バンドの人気を不動のものにしました。
1938年には、ほとんどクラシック音楽しか演奏されなかったカーネギー・ホールで歴史的な公演を行います。グッドマン楽団のスター、ハリー・ジェームスのトランペット、ジェス・ステイシーのピアノ、ジーン・クルーパの活き活きとしたドラムが聞ける♪Sing,Sing,Sing
12分もある長い名演でしたが、無事完奏しました。
さて、スウィング・ジャズの特徴と言えば、スウィングのリズム。
三連符の真ん中の音を抜いたリズムとか、ウラでリズムをとることなど
言われますが、結局は、色々なリズムを取り入れ、
ジャズ特有の踊りたくなるようなワクワクするビートをつくること。
スウィグ感をつくりだす明確なセオリーはなく、体感して実践するしかない、
そういったものです。極端に言えば、自分がスウィングしていると感じたら、
もうそれがスウィングしているということ。
とにかく踊り出したくなるようなワクワク感、これこそがスウィング。
♪Winter Wonderland by カウント・ベイシー・オーケストラ
スウィングの時代から、100年近く経とうとしていますが、現在でも
当時のスウィングのスピリッツを受け継いでいる音楽があります。
エレクトロ・スウィングがそれ。
1930~1940年代に大流行したスウィング・ジャズとエレクトロ・ミュージックをミックスした、つい踊ってしまいたくなるような音楽です。
♪Suzy by Caravan Palace
番組ラストは、スウィング・ジャズの代表格、グレン・ミラーによる
ロマンチックなナンバーで〆ました。
♪ Moonlight Serenade by Glenn Miller
来週は、「世界ジャズ紀行」です、お楽しみに!