これからの時代の主役となる「Z世代(10代~22歳)」と「ミレニアル世代(23歳~38歳)」にフォーカス。アメリカの若者たちが普段何を考え、何に影響を受け、どうした性質や特徴があるのか、さらにグローバルビジネスや海外進出企業も知りたいこれからの消費動向について、ミレニアル・Z世代評論家のシェリーめぐみが座談会形式で彼ら、彼女らの本音を引き出していく。
☆シェリーさんのPresident記事はこちらから!
▶
本記事の音声はこちらからお聴き頂けます!
今回は世界的に深刻化するコロナ感染、ニューヨークが今どうなっているのか?というテーマでお届けします。
<本記事を要約すると…>
●全米では1日の新規感染者が22万人という数になっている。
●ワクチン接種がアメリカでも始まりそう。これは明るいニュースだが、具体的に効果が発揮されるのは3億3千万人いる人口の内、1億人以上に行き渡ってからと言われている。これが実現するのは早くて2021年春と試算されており、長くつらい冬が待ち受けていることは必至。
●NYでは小学校のみリモートではなく、実際に登校しての授業となっている。これは子供の面倒を見なければならない親の問題と、幼い子供達がリモートで学ぶのは難しいという事情がある。
●NYでは希望者は全員、症状や熱の有無にかかわらず検査を受けることが出来る。
■━■━■━■━■━■━■━■━■━■━■━■━■━■━■━■━
綿谷エリナ:綿谷エリナのOn The Planet 。この時間は「NY Future Labミレニアル・Z世代研究所」です。

テツ:Hay I’m Tetsu
ケンジュ:Hi I’m Kenju.
ミクア:Hi I’m Mikua. and welcome to New York Future Lab 2020.
綿谷エリナ:
今夜もニューヨーク在住のジャーナリストでミレニアル世代とZ世代評論家シェリーめぐみさんと電話が繋がっています。もしもしシェリーさん!
シェリー: エリーさん! こんばんは~!
綿谷エリナ:
こんばんは~!いかがお過ごしですか?
シェリー:
さあ、アメリカの昨日一日のコロナ感染者、22万人になってしまいました。
綿谷エリナ:
1日?新規感染者ですか…?
シェリー:
1日、新規ですよ。死者は2500人。もう言葉が出ないです。前回お話しました"感謝祭"で人が動き始めた結果があらわれはじめたと考えられています。自粛した人も多いけど、移動いた人も多かった、と。
綿谷エリナ:
はあ…
シェリー:
ということは、これからますます重症者と死者が増えてくるんですよ。既にアメリカのICU、集中治療室はキャパがギリギリまでなってきているという報道もあるんです。もうこれは本当にどうなってしまうのか。
でね、やっとワクチンがイギリスで接種始まりましたよね。アメリカでも早ければ今週中に認可が下りて、来週中にもワクチンの接種が始まりそうです。
これは大きな希望なのですが、だけどこのワクチンが効果を発揮するのは、アメリカの人口3億3千万人のうち1億人にワクチンが行き渡ってから、といわれています。ということは、どんなに早くても春い意向だと言われているんです。
それまで、どうやって生き残っていくか、という話になっています。
綿谷エリナ:
なるほど・・・。
シェリー:
ということで、ニューヨークのZ世代、ミレニアル世代が座談会形式で本音を語り合うNYフューチャーラボ。
今夜のテーマはNYのたった今のコロナの現状です。
今夜のメンバーは2人のZ世代、ケンジュ、ミクア、そしてミレニアル世代テツの3人でお送りします。
世界的に深刻化するコロナ感染、ニューヨークが今どうなっているのか、3人の言葉で聞いてください。
ケンジュ:コロナになる数が一番、どんどん毎日高くなってきている。
テツ:So much like, It’s like April level.
シェリー:4月と同じくらいになってきている
ケンジュ:うん、またロックダウン行くっていう話が出てきている。
シェリー:ロックダウンにはまだなっていないけれど、なるかもしれない。
テツ:Well they shut the school down but it’ll reopen them. Like an elementary school.
ケンジュ:They’ll reopen them?
シェリー:一回学校はシャットダウンしたけれど、小学校だけオープンしたの? なんで小学校だけリオープンするの?
ケンジュ:わかんない…
シェリー:わかんないの、なんでだと思う、ミクア?
ミクア:わかんない、お母さんとお父さんたち大変かもしれん。仕事をするじゃん?Parentsたちが …
シェリー:ああ。小学校の子どもたちが家にいると、お父さんお母さんが仕事にいけなくなっちゃうからね
シェリー:
NYもまたロックダウン?という話も出るほど状況が悪化している中、教育現場もかなり混乱しているようです。ニューヨーク市の公立学校は10月にかなり遅れて新学期が始まっていたのですが、感染が広がり始めた11月19日以降再びオール・リモートになってしまったんです。シャットダウンして。
綿谷エリナ:
はい。
シェリー:
ところが、今週から小学校のみ再びオープンすることに。「なんで小学校だけなの!?」とみんなが不思議に思っていて、その理由はミクアが言っていたように、親の仕事の問題もありますが、やはり
幼い子供達がリモートで学ぶのは難しいと。
綿谷エリナ:
まあ・・・そうですよね。慣れないうちからよくわからないですよね・・・
シェリー:
ね。ほんとにこれは大きな問題。そして、 きちんとした予防措置をとってさえいれば、小学生は中学や高校生に比べて、感染したりさせたりすることは少ないということが検査で、限定的ではあるんですけど、わかってきてるんです。
綿谷エリナ:
へ~!?そうなんですね。
シェリー:
その検査ですが、ニューヨーク市の公立学校ではこの10月から、各学校で生徒をランダムに選んで月に1回は検査するということになっています。
でね、この検査なんですけど、NYが他の州に比べればまだマシなんですね。この感染が抑えられているのは、大規模な検査システムがあるからだと考えられているんです。
綿谷エリナ:
はい。
シェリー:
というのも、一般市民は熱や症状などが無くても、検査を受けたいときは近所にある検査所に行けば誰でも無料でアポなしで検査が受けられるんです。
綿谷エリナ:
あ、そうなんですか!!!東京も欲しいです、それ。
シェリー:
なかなかこの話するチャンスなくて。私も2回行ったんですけど、1時間くらい並べば受けられて、翌日には結果がでてます。
綿谷エリナ:
そうなんだ!
シェリー:
1日10万人の市民が検査を受けているんです。これだけ検査数おおければ、市内でも地域差がはっきり見えて、地域ごとのロックダウンを行いつつ感染をコントロールできたんです。郵便番号ごとに「自分の地域はこれくらい感染している」「これはちょっと外出自粛しよう」と目に見える。これは大きいと思います。
そんな中、みんなの生活がどう変わってきたのか、聞いてみました。
ケンジュ:夏に比べたら全然違うけど、夏だったら外にまだ行くけれど、いっぱい人が外にいるけれど、10月くらいになったらもうそんなに変わってきた。ほとんどうちにいる。
シェリー:アウトドアダイニング、外でレストランは?
ケンジュ:やってるけど、俺が外に行くたびには、人はそんなに見ない。
シェリー:やっぱり寒いからみんな外でご飯食べなくなった?
ケンジュ:そうだと思う、あとコロナがもっとひどくなってきているから。
テツ::I mean it’s a lot of work, right for the restaurant something like to build new structures outside.
シェリー:そうだよね。アウトドアでやるためには、車道との区切り作ったり屋根作ったり、これからは暖房もしなければならないから本当に大変だもんね。
これからホリデーシーズンでしょ?今年のクリスマスはみんなどう過ごすの?
ケンジュ:ただ家族と。一人で住んでる人は一人で。Thanksgiving もそうだったけれど、人を呼んじゃいけないって言われてたの。だから多分クリスマスの時も同じで、ただ住んでいる人たちだけで過ごすっていう感じだと思う。
シェリー:ついこの間Thanksgiving (感謝祭)だったでしょう。Thanksgivingはどう過ごしたの?ケンジュは。
ケンジュ:うん、ただ、パパとお母さんとキサラ。本当はおばあちゃんとパパの妹がくるつもりだったんだけど、怖かったからやめて。
シェリー:ミクアは?
ミクア :一人はmy aunt。「すごい怖くて来ない」って言われた。
シェリー:ミクアのおばさんは怖いから来なかったけれど、代わりに料理だけ届けてくれたそうです。
綿谷エリナ:あ、お料理が上手なおばさまなんですね?きっと。
シェリー:そうそう。
こうやって聞いてみると分かるけど、自粛、自粛、また自粛。どこまで自粛すればいいんだろう?とおもっちゃいますけど、感謝祭の影響が出始めたところで、これからますます悪くなるとしか思えない状況なんだけど、希望としては、ワクチンと、あとバイデンが政権を握る1月20日以降はマスクが全米で義務化になると。まだそれやってなかったの?って感じですけど。
綿谷エリナ:
それによって今よりは抑えられるかもしれないという希望はありますよね。
シェリー:
そう、そしてワクチンもある。でもこのままいくと、2月までに全米の死者が45万人になるかもしれないとCDCが警告している。いま28万人亡くなっている中で。もう長くつらい冬が待ち構えている、というところですね。
綿谷エリナ:
健康のために自分ができることはしっかりしていきましょう、ということですよね。
シェリーさん、、今日もありがとうございました!
シェリー:
ありがとうございました!
綿谷エリナ:
そしてNY Future Lab、新しいJFNアプリAuDee そしてSpotifyでもぜひチェックしてみてくださいね。次回もお楽しみに。