これからの時代の主役となる「Z世代(10代~22歳)」と「ミレニアル世代(23歳~38歳)」にフォーカス。アメリカの若者たちが普段何を考え、何に影響を受け、どうした性質や特徴があるのか、さらにグローバルビジネスや海外進出企業も知りたいこれからの消費動向について、ミレニアル・Z世代評論家のシェリーめぐみが座談会形式で彼ら、彼女らの本音を引き出していく。
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今回は2020年を振り返ってというテーマでお届けします。
<本記事を要約すると…>
●今年を振り返って挙がるトピックは、やはり「Covid」「Trump」の2点。
●全米の生徒の8割がリモートで学んでいるが、難しいと感じる生徒は多く、3割の生徒が授業が良くない、4割が勉強が遅れている焦りを訴えている。
●10代の7割が何らかのメンタル問題を抱えていることがわかってきている。
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綿谷エリナ:綿谷エリナのOn The Planet 。この時間は「NY Future Labミレニアル・Z世代研究所」です。
キサラ:Hi I’m Kisala
ケンジュ:Hi I’m Kenju.
ヒカル:Hi I’m Hikaru
メアリー:Hi I’m Mary
ミクア:Hi I’m Mikua.
テツ:Hi I’m Tetsu and welcome to New York Future Lab 2020.
綿谷エリナ:
今夜もニューヨーク在住のジャーナリストでミレニアル世代とZ世代評論家シェリーめぐみさんと電話が繋がっています。もしもしシェリーさん!
シェリー: エリーさん! こんばんは~!
綿谷エリナ:
こんばんは~!いかがお過ごしですか?NYも寒いですか?
シェリー:
寒いですね!今日はこれから雪が降ると報道されています。アメリカ北東部、5年ぶりの大雪になるということで、この辺でも30センチくらい積もりそうです。そうなると、気になるのは「アウトドアレストラン」。いま、NYではまたアウトドア以外の営業が中止になっちゃったんです。だから仮設の小屋を路上に作って、暖房を入れて営業しているのですが、雪が降るということでお客さんの安全はもちろん、除雪作業の妨げにもなるから、今日の14時以降は明日までは営業しないように、という風になっているんです。
綿谷エリナ:
そうなんですね!ごはんも冷めちゃうし…
シェリー:
いやほんとね、よく食べてるなと思います、みんな(笑)私はもうギブアップです。
綿谷エリナ:
うん(笑)
シェリー:
さて、NYのZ世代、ミレニアル世代が座談会形式で本音を語り合うNYフューチャーラボ、今夜から2020年を振り返る三回シリーズ今夜のメンバーは5人のZ世代、キサラ、ケンジュ、ミクア、メアリー、ヒカル、そしてミレニアル世代テツの6人でお送りします。
今回の収録の前にインスタDMで今年のトップニュースは何?という質問をしたところ、まず即座に返ってきたのは、やっぱりこの2つのトピックスでした。聞いてみてください。
ケンジュ:Covid.
テツ:Covid.
シェリー:Covid コロナと、トランプ。トランプなの?It’s not the election?
ケンジュ:Like the events leading up to the election.
シェリー:トランプに代表される選挙。コロナとトランプどちらが大きかったと思う?
ヒカル:Covid.
テツ:Yeah Covid.
シェリー:Covid.
キサラ:Yeah.
シェリー:世界中が巻き込まれたからね。
綿谷エリナ:
やっぱりこのふたつが2トップですね!
シェリー:
そういうことですよ。Covidと大統領選特にトランプ氏の動き、誰に聞いても間違いなくこれなのかなと。日本人でもそう答えるかもしれません。
で、今年最大のニュース、まずコロナと過ごした1年間で何が大きかったのか、1年前とどう変わったのかを改めて振り返ってみました。
キサラ:人のLiving situationやっぱりお家にいるのが長いから、もっとmental illnessが増えたと思う。
シェリー:メンタルの病気が増えた、それは自分や自分の周りでも感じる?
キサラ:すごく感じる。
ミクア:Obviously, people’s health was affected. People died from virus and had to stay home all day. People lost their jobs. Businesses shut down.
シェリー:ウイルスで多くの人が亡くなり、1日中家にいなければならなくなり、仕事を失い店や会社がシャットダウンした。
ミクア:Everybody’s lifestyle changed
シェリー:随分生活が変わった?
ミクア:学校も行けないし。
メアリー:通勤と通学がなくなったら、みんながもっと時間がもらえた。でもI don’t have a sense of time anymore.
シェリー:Covidで時間の感覚がなくなっちゃった。
メアリー:I can be awake until 5 am and nothing would happen to me.
シェリー:気がつくと朝の5時まで起きている 。
ケンジュ:学校の感じもすごく変、オンラインだから。習った感じがしない。ずっと家にいると自分が本当にやりたいこと、本を読むとか絵を描くとか、できるようになったけれどまた最近テレビとかにハマった。
ヒカル:ニューヨークは3月半ばから段々とリモート化が進んで、ずっと家にいるのって意外とストレス溜まるんだなって。
テツ:I think what change most for me is getting closer to the people that I’m around now, my roommates, some of my friends, my colleagues at work because you want to keep your social circles.
シェリー:ルームメートや限られた友達、同僚とより近くなった。自分の社会集団をしっかりキープするのはメンタル的にもコロナ予防にも重要だからね。
綿谷エリナ:
うーん、ね。そうですね…
シェリー:
家にずっといるのはいいこともあるけれど、時間の感覚がなくなったり、やる気をキープするのが難しい、と。
綿谷エリナ:
難しい!
シェリー:
でね、驚いたことに、全米の生徒の8割がリモートで学んでいるが、難しいと感じる生徒は多く、3割の生徒が授業が良くない、4割が勉強が遅れている焦りを訴えているというデータもあるんです。
一方、現在全米の働く人3人に一人がリモート。これに関しては通勤もなくて楽、家の方が捗るという声もありつつ、やはりモチベーションをキープするのが難しいと感じている声は、若い人ほど多いんです。
綿谷エリナ:
へー!
シェリー:
こうした中で、10代の7割が何らかのメンタル問題を抱えていることがわかってきています。
1年でこれほどの変化に対応しなければならなかったわけですが、テクノロジーに強い若い世代ほどメンタルにネガティブなインパクトを受けているのは皮肉な感じがしますよね。
綿谷エリナ:
なんでなんでしょう!面白いデータですね。
シェリー:
やっぱりね、学校もそうだし、社会に慣れてないわけじゃないですか。若い世代って。そういう状態でリモートになってしまうっていうのが、かなり難しいっていうことになるみたいですよ。
ところで先月出たNew Yorkerという文芸誌の表紙が大きな話題になったんです。
綿谷エリナ:
はい、さっきTwitterで見ました!
シェリー:
カクテルグラス片手にズーム飲み?する若い女性の上半身はおしゃれなブラウス、
ところが下半身は短パン、床にはマスクや手袋、お菓子の袋やアマゾンの段ボールが散乱。またカメラに入らない壁の戸棚は開けっ放し、シンクには洗い物がいっぱいとか・・・
笑える話でもあるが、見えないところでの混乱や苦しみを象徴しているとも言えますが、一方で見えないところでの混乱や苦しみを象徴しているとも言えます。
綿谷エリナ:
ニューノーマルに対応していくっていうのは、やっぱろ大きなIssueですよね。シェリーさん、ありがとうございました!
シェリー:
ありがとうございました!
綿谷エリナ:
そしてNY Future Lab、新しいJFNアプリAuDee そしてSpotifyでもぜひチェックしてみてくださいね。次回もお楽しみに。