今週からのゲストは、NPO法人カタリバの代表理事の今村久美さんです。
https://www.katariba.or.jp
今村さんは1979年、岐阜県生まれ。
大学在学中の2001年に、高校生のためのキャリア学習プログラム『カタリバ』を始められ、2006年に法人格を取得します。
現在も、東日本大震災の被災地など、全国各地で子供の教育支援活動を行っています。
就職氷河期だった2001年に、今村さん本人も対面した「自分がどのみちに行くんだろう」という漠然とした思い。将来のことを高校生の頃から考えられるようにするプログラムとして、カタリバはスタートしました。
学校に直接出向いて、授業として高校生と一緒に語り合うという活動から始まったそうです。
今村さん「高校生の世代が斜め上の世代…斜めの関係、と私たちは呼んでいますが、縦でも横でもない関係のちょっと年上の人たちの等身大の姿を見ることで、自分もやれるかな…頑張れるかなということを思って、自己肯定感を取り戻していくような日常ができるように、対話的な授業をしてきました。」
そして、カタリバでは2017年7月から、東日本大震災の被災地でコラボスクールを開設されています。
初めは、被災した子供たちとの交流は初めてであったため、手探りでのスタートでした。
2013年に、街を再建する中で大人たちが街をどうするか日常的に議論するのを見てきた子供たちが『自分たちも何かできることをやりたい』と言い始めたと言います。
ある女の子は、東京から来てくれるボランティアの人たちに星をガイドするというプロジェクトを作ろうという試みも。
今村さんは、その女の子の経験からカタリバとして『全国高校生マイプロジェクトアワード』という大会を開催。現在では1万人以上の高校生が出場しています。
東日本大震災から、今年の3月で10年になります。
今後の課題について伺いました。
今村さん「ここからの課題になってくるのは、コロナを経験したことで、学校に行くということを子供たちが問い直し始めていると思います。
学校に行かないという選択をする子たちも出てきています。
改めて、日本の教育…学校はどうあるべきなのかを、みんなで問い直すべきタイミングに来ていると思っています。」
M. Greatest Love Of All / Whitney Houston