本日のJazz& Vocal Nightは、ビバップの誕生を特集

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Jazz& Vocal Night、毎月第2週目は、ジャズ・ヒストリー、
今夜は第4回「ビバップの誕生」をお送りしました。

1940年代に生まれたビバップ。
前回特集したスウィング・ジャズは、大衆音楽として認知されていく一方、
予定調和な音楽でもあるという側面もありました。
ミュージシャンの思いのままに演奏し、自己主張もしたいという欲望から
ライブ終演後にライブハウスで実験的な演奏を繰り広げ、生まれたのがビバップです。

ビバップを含めたモダン・ジャズの幕開けを予感させたのは、1939年のこの曲
コールマン・ホーキンス♪Body & Soul

当初は、テーマ部分を演奏した後に、コード進行に沿った即興演奏をしていく演奏スタイルでしたが、徐々にコードの解釈を拡げ、複雑なアドリブが展開されるジャム・セッションに
なり、ミントンズ・ハウスでは20代前半のギタリスト、チャーリー・クリチャンが、
ベニー・グッドマンとの仕事を終えると夜にはジャム・セッションに興じて、
ギターの新たな可能性を提示しました。
ミントンズ・ハウスのジャム・セッションから♪Stompin’ at The Savoy

ビバップを花開かせたのは、トランペッター、ディジー・ガレスピーと
サックス・プレイヤーのチャーリー・パーカー。
同じ時期にニューヨークにたどりつき、同志として、ライバルとして
切磋琢磨していました。彼らの代表曲です。
チャーリー・パーカー♪Confirmation
ディジー・ガレスピー♪Blue ‘n’ Boogie

ビバップ・トゥインズと呼ばれた絶頂期のこのふたりが、
1945年ニューヨークのシティホールで共演したナンバーです。
♪Salt Peanuts

キャラクターが異なるふたりですが、結局、チャーリー・パーカーは、
35歳という若さで他界しています。

ここでビバップを支えたピアニスト、バド・パウエルの曲です。
♪Un Poco Loco

ビバップにルーツがあると語るのが、日本が誇るサックス・プレイヤー、渡辺貞夫
2017年のアルバム「Re-Bop」のタイトル曲、♪Re-Bop

最後にお送りしたのは、チャーリー・パーカーとディジー・ガレスピーが
1950年に発表したアルバム「バード・アンド・ディズ」から
♪Mohawak(ジャケット写真  ユニバーサルUCCQ-9455)


来週は3月に生誕100年を迎えるアルゼンチン・タンゴに革命を起こした
アストル・ピアソラを特集します、お楽しみに。