これからの時代の主役となる「Z世代(10代~22歳)」と「ミレニアル世代(23歳~38歳)」にフォーカス。アメリカの若者たちが普段何を考え、何に影響を受け、どうした性質や特徴があるのか、さらにグローバルビジネスや海外進出企業も知りたいこれからの消費動向について、ミレニアル・Z世代評論家のシェリーめぐみが座談会形式で彼ら、彼女らの本音を引き出していく。
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今回はトランプ支持者による連邦議会襲撃を受けて/2021年の目標という2本のテーマでお届けします。
<本記事を要約すると…>
●連邦議会襲撃とBlack Lives Matter運動とで、警官や軍の取り締まりに差があると感じている。憤るZ世代も多い。
●2021年の目標として「健康的に生きる」を掲げるZ世代が多い。
●年々下降傾向にある喫煙率だが、2020年はコロナストレスによる影響か、下降の勢いが鈍化した。
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綿谷エリナ:綿谷エリナのOn The Planet 。この時間は「NY Future Labミレニアル・Z世代研究所」です。
メアリー:Hi I’m Mary
ヒカル:Hi I’m Hikaru
テツ:Hi I’m Tetsu
ケンジュ:Hi I’m Kenju.
ミクア:Hi I’m Mikua.
キサラ:Hi I’m Kisala and welcome to New York Future Lab 2021.
綿谷エリナ:
今夜もニューヨーク在住のジャーナリストでミレニアル世代とZ世代評論家シェリーめぐみさんと電話が繋がっています。シェリーさん!
シェリー:
エリーさん! こんばんは~!
綿谷エリナ:
こんばんは~!
シェリー:
いやー、先週のこの時間、トランプ大統領が選挙結果への抗議集会を行っていたんですよ。それに数万人が集結していて、「この後どんな混乱が起こるか分からない」という話をしていたら・・・本当に起きてしまいました。
綿谷エリナ:
いや、朝起きて3時間くらいびっくりして何も出来ませんでした。Twitterやニュースを見たり…
シェリー:
ほんとに。私も今放心状態ですよ。トランプ支持者数千人がアメリカ連邦議会に武力で突入し、少なくとも5人が亡くなっています。あれから一週間が経ちましたが、反乱を煽った疑いで下院では現在トランプ氏の弾劾が審議されています。そして今日中にも2度目の弾劾訴追が確実と見られています。
綿谷エリナ:
これは史上初のことですよね。
シェリー:
初です。ただし、それを受けて行われなければいけない上院での弾劾裁判はいつ始まるかめどが立っていません。下手すると来週のバイデン氏の就任式とか重なるかもしれないと言われています。
綿谷エリナ:
大変!いやいや・・・
シェリー:
さて、このコーナーNY Futurelabは、社会問題からカルチャー、トレンドまで、NYの若者たちが本音で座談会していますが、
まず今週はこの議会襲撃に関し、メンバーのメアリー、テツ、ケンジュからインスタで意見がきているので、それを共有したいと思います。
綿谷エリナ:
はい、お願いします。
シェリー:
まずはテツ。「トランプが支持者集会するのは知っていたけれど、まさか議会に突入するとは思わなかった。そしていとも簡単に入れてしまったことにショックを受けた」と。
綿谷エリナ:
それは私も思いました。「え!?入れちゃうの!?」ってびっくりしました。
シェリー:
そうなんですよ。警備が手薄だったという指摘もありますが、警官に協力者がいたという話もあります。
メアリーは「とにかくすべてがクレイジー。皆 がトランプの旗を振っていてMAGAハットを被っているのにも関わらず、アンティファの仕業だと言っている人たちが信じられない。」と。
綿谷エリナ:
Make America Great Again!っていうスローガンのことですよね。
シェリー:
そうなんです。当局はアンティファの仕業ではないと発表しています。
綿谷エリナ:
メリットないですもんね(笑)
シェリー:
そしてケンジュ。「支持者がトランプ大統領のためだと言って破壊行為をするのが理解できない。同じアメリカ人として恥ずかしい」と。
綿谷エリナ:
あれは本当に「破壊行為」でしたよね。
シェリー:
そうですね。こうなると「抗議」ではありません。
そしてテツとメアリーが共通して強く感じたと言っていたのは、もしこれがBlack Lives Matter運動だったら、あっという間に軍隊が戦車やヘリを出してきて、もっと多くの人が犠牲になっただろうということです。
彼から見ると、つまり警察が黒人などピープルオブカラーに対する過剰な暴力と逆のことが起きた。
トランプ支持者はほぼ全員白人だったわけだが、人種差別の象徴である南軍旗を掲げて破壊行為をしたのに、その場ではほとんど誰も逮捕されなかった、っていうね。それに対し一番憤っているのはおそらくBLMを牽引した彼ら若者世代だと思います。
綿谷エリナ:
ほんとがっかりですよね。
シェリー:
ちょうど一週間後にやってくる大統領就任式には、さらなる暴力も予告されている、ということでこの事件まだまだ収束しそうにないんですが…。
というところで、せっかく先週お約束したので、ラボの皆さんの今年の目標を聞いていきます。
綿谷エリナ:
そういう系も聞きたい!
シェリー:
では聞いてみましょう。
ミクア:I think I got really lazy, すごいベッドにハマってlike watching Netflix and stuff, It’s fun but it’s like it’s so bad to be stuck to the bed all day.
シェリー:1日中ベッドの上でネットフリックスを見る生活になっちゃったのね。
ミクア:2021はもっとアクティブになって、I’ll do exercise.
シェリー:ベッドから出てエクササイズするのがミクアの今年の目標。
ミクア:keep my phone away from me.
シェリー:携帯があるとやはりハマっちゃう?
ミクア:うんはまっちゃう。
ケンジュ:今年の抱負は俺もだいたい同じ。 be more productive 絵とか音楽とか作りたいから。2020にもそれやるつもりだったんだけど、すごいテレビにはまったのが多いから。今回はテレビ時間をすごいリミットして。それと運動かな。
テツ:I started smoking in December because it was finals and stressful in the end of the year. So my immediate goal is stop smoking and my second goal is like Kenju said, watch less TV.
シェリー:最初の目標はタバコをやめること。ずっと吸っていなかったんだけど、12月に大学院の期末テストと仕事でストレスがすごくてまた始めてしまった。そしてもう一つはケンジュと同じテレビを見る時間を減らすこと。ヒカルは?
ヒカル:もう少し表に出る時間を増やしたいなと。ずっと家の中に引きこもっちゃって、ゴミ捨てに行くときとか、
シェリー:買い物とかもいかないの?
ヒカル:月イチ行くかいかないか。
シェリー:みんなそんなに外出てないの?
ケンジュ:俺も1週間一回くらい。
綿谷エリナ:
一週間に一回!?
シェリー:
本当に外出ないんですよ。今アメリカ、コロナ本当にひどいことになっていて、一日4000人が亡くなっています。
NYの場合は学校も仕事もリモート、コロナが怖いし行く場所もないから家にこもって運動不足になると。
もっと健康になるというのは毎年アメリカ人の抱負のナンバーワンではあるけれど、今年はさらに切実な状況です。
またミレニアルやZ世代などの若者に限っていうと、今年の抱負トップは自分をもっと向上させること!なんだけど、それもパンデミックで難しいのと、さらにはスマホにはまってNetflixなどの番組をBingeingして時間を潰してしまうことからなんとか脱け出すのも目標だと。
綿谷エリナ:
うん。
シェリー:
かと思うとテツのように、仕事に学校にという過密スケジュールでストレスがたまってタバコを始めてしまったり。
ちなみにアメリカの喫煙率は年々下がり続けているのが、2020年になってその減少ペースがスローダウン。ストレスからまた吸い始めた人も少なくなかったようなんです。
綿谷エリナ:
へ~!それはまた、ストレスで…
シェリー:
そう。そのストレスもありますよ!
生活の急激な変化から、金銭的なもの、そして大統領選や今回の暴動のような政治的社会的な影響まで様々。
一概に比べることはできませんが、ずっと家にいて守られている若者たちは、どちらかというと恵まれている存在だということになるかも知れません。
綿谷エリナ:
そうですよね。外に行かなきゃいけない!という人も世の中にいらっしゃいますもんね。
いや~、色々ありますね…
シェリー:
ね~。で、先ほどもお伝えしたように来週ちょうどこの時間にバイデン大統領が就任している予定です。
この辺についても来週詳しくお伝えします。
綿谷エリナ:
宜しくお願いします。今週もありがとうございました。
シェリー:
ありがとうございました!
綿谷エリナ:
そしてNY Future Lab、新しいJFNアプリAuDee そしてSpotifyでもぜひチェックしてみてくださいね。次回もお楽しみに。