Cocktail Voice @ THE BELLWOOD

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Cocktail Voice @ THE BELLWOOD #016 SideCar

世界を魅了したbartender鈴木敦(THE BELLWOOD)がcocktailのSTORY、Recipeを紹介。



この番組は、カクテルにまつわるエピソード、レシピ、そしてカクテルを音で提供します。

#16は世界で1番有名なコニャックブランデーベースのカクテルの1つ【SideCar】


Voice


美味しいカクテルが飲みたくなるようなストーリーと音世界が堪能頂けます。
是非!ヘッドホンでお楽しみください。

#016 SideCar



Story
★#016 SideCar★
サイドカーは約100年ほど前に生まれたカクテルで現在でも私の知る限りでは世界で一番有名なコニャックブランデーをベースにしたカクテルではないかと思います。
サイドカーという名前のカクテルが初めて登場したのが1922年に出版された、Harry MacElhone著書のHarry’s ACB of Mixing Cocktailsという本で、バーテンダーの中でもとても有名なカクテルブックですが、実は同じ年にもう一冊、サイドカーの名前が登場した本が1920代にロンドンでバーテンダーをしていたRobert Vermeire(ロバート・フェルメール)著書のCocktails and How to Mix Themという本です。



サイドカーのオリジナルの誕生説はいくつかありますが、1つ目の説はフランスで誕生したという説。
この説は第一次世界大戦中にパリにあるハリーズニューヨークバー、そこに来ていた当時の常連ゲストの中にアメリカ軍の大佐がある日、ディナー前の食前酒になにか体が暖まる一杯を作って欲しいとオーダーして、バーテンダーが作ったのがこのサイドカーと言われています。当時その大佐は毎回バイクのサイドカーに乗って来ていたということからバーテンダーはこのカクテルをサイドカーと名付けたようです。




もう1つの別は、同じ頃の時期にロンドンにあるBuck’s Clubという店で働いていたPat MacGarryというバーテンダーが作ったカクテルが注いだ後シェイカーに残った少量のカクテルをショットグラスに注ぎカクテルグラスのサイドにおいてこのカクテルをサイドカーと名付けたというふうに言われています。
どちらもこれといった確証がなくバーテンダー達の間ではこの2つのどちらかの説が有力だと言われています。
そんなサイドカーですが、飲み方も国やバーによって様々で、日本ではコニャック、オレンジキュラソー、レモンをシェークしてカクテルグラスもしくはクーペグラスに注いで飲むのが一般的かと思いますが、海外のバーでは材料や作り方が一緒なのですがグラスの縁に砂糖をつけて飲むスタイルや、グラスの横の小さなデキャンタを添えてそこにカクテルを注ぎゲストに提供するなど日本とはまた違った楽しみ方でサイドカーを飲んでいます。



あたなもまだサイドカーをバーで飲んだことがない、もしくはグラスの縁に砂糖をつけたサイドカーなんて飲んだことないということであればぜひバーへ足を運びあなたの好きなサイドカーを見つけてはいかがでしょうか。




Recipe
★White Lady★

お好みのジン 40ml
コアントロー 20ml
レモンジュース 20ml
シェークしてカクテルグラスに注いで完成です。