「オーディオドラマ・アワード」入賞のヒントを指南!? 審査員のプロ編集者が“3つの良作ポイント”をレクチャー #コエコエtfm
創立40周年を迎えた声優プロダクション「81プロデュース」所属声優の羽多野渉と古賀葵の2人が
さまざまな“声”や“言葉”に注目し、「コエカルチャー」を深堀りしていく30分番組です。
写真左から、古賀葵、羽多野渉、奥友沙絢、そしてゲストの西澤潤さん（小学館）
2月6日（土）の放送では、50周年を迎えたTOKYO FMと81プロデュースが共催するシナリオコンテスト
「オーディオドラマ・アワード」
の審査員から、たくさんの方に楽しんでいただくための小説のポイントを詳しく訊いていきました。
◆シナリオコンテストの審査員が良作ポイントを3つ伝授！
「オーディオドラマ・アワード」にはプロアマ、年齢、職業などといった参加制限がなく、募集小説のテーマも自由です。
受賞作はTOKYO FMが脚本化をおこない、ラジオドラマとしての放送や「AuDee」などの音声サービスで配信。
応募締め切りは2021年3月31日（水）24時です。
今回の放送では、コンテストの審査員の1人でもある小学館の編集者・西澤潤さんがゲストに登場しました。
西澤さんは週刊誌、コミック雑誌、月刊小説誌、ウェブサイトなど、さまざまな媒体で、
小説やノンフィクション、コミックの編集＆企画プロデュースを手掛け、
現在は出版局のエキスパート・プロデューサー。
宮部みゆきさんの大ヒットミステリー小説『模倣犯』をはじめ、数々のヒット作を担当してきました。
古賀：今回は特別に、西澤さんから、たくさんの方に楽しんでいただくための小説のポイントを3つ、教えてもらっちゃいます！
1：伝えたいメッセージは何か？
西澤：作者が物語作品を通して読者（オーディオ・ドラマの場合はリスナー）に伝えたいメッセージは何かを見ます。
コロナ禍によって人との繋がりが希薄になり、差別や分断が進む昨今。
西澤さんは、「ツライ時代をみんなで乗り越えるためにも、身近にある小さな幸せに気づける大切さなど、「人生の応援歌」になるような作品が、今の世に求められているのではないか」とコメントしました。
2：物語の世界にいざなう冒頭の吸引力
西澤：簡単に言ってしまうと、話の「つかみ」です。
イントロ、つまり一気に物語世界に引き込む「大きなウソ」はとても大切ですね。
大沢在昌さんの『俺はエージェント』（小学館文庫）という作品があるのですが、冒頭50ページからのどんでん返しの連続がすごいんです。
そのあともジェットコースターのような展開で、あっという間に読み終えてしまいます。
羽多野：先程の打ち合わせで書籍をいただいたんですけども、話を聞いていたら読みたくなり過ぎてしまって。
打ち合わせの途中で読んでいたら、マネージャーに怒られました（笑）。
3：余韻はあるか
西澤：もう一度読み返したくなる、誰かに話したくなるといった、大切な人に「バイバイまたね」と言うときのような気持ちですね。
古賀：名残惜しさのようなものですね。
西澤さんは、余韻を感じる読後感を得られる作品として、花村萬月の時代小説『弾正星』（小学館文庫）を取り上げました。
読者の想像力を信じて紡がれた物語の最後の1行が、心に深くささる言葉で締められているとのこと。
羽多野：興味がある方は、ぜひ紹介した2冊を読んでいただきたいと思います。
＜オーディオドラマ・アワード＞特設サイト（応募受付）
https://audee.jp/ada/
＜番組概要＞
番組名：羽多野渉と古賀葵 コエ×コエ
放送日時：土曜27:30〜28:00
配信日時：土曜27:30配信
パーソナリティ：羽多野渉、古賀 葵
番組Webサイト： https://audee.jp/program/show/50252
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