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山道の歩きかた

山登りのゴールは山の頂上ではなく、下山して帰るまで。体力を使いきることなく、しかも安全に歩くことが 大切です。

おいしい空気と気持ちのいい景色へお誘いする「JOYFUL LIFE」。
山と温泉と音楽が大好きなアウトドアナビゲーター渡部郁子がご案内します。
    
さて今日は山道の歩き方についてお話しします。
山登りのゴールは山の頂上ではなく、下山して帰るまでなので、体力を使いきることなく、しかも安全に歩くことが大切です。

コツは静かにそっと歩くこと。
大股でドスドス歩くのではなく、歩幅は狭くして歩数を多くする。
このほうが疲れにくいこともありますし、路面が不安定な山道では一歩ずつ確実に進む方が安全です。

下りの道は特に注意してください。
下り坂を大股で歩くと足首や膝に負担がかかりやすく、また滑りやすくもなるのでケガにつながります。
下り道はついついスピードが出て勢いで歩いてしまいがちですが、これはとても危険です。
上りも下りも一定のマイペースで歩くように意識しましょう。
自分のペースを知ることも大切です。

次に、疲れにくくするための呼吸法。
より多くの酸素を取り込むために、鼻から2回吸って口から2回吐くのがいいとされています。
息を吐くときには口をすぼめて細く吐くようにするとうまくいきますよ。
マイペースの歩くスピードに合わせてこれもできるようになれば、山歩き初心者は卒業です。

ここまでをまとめれば「無理なく疲れないように歩きましょう」となりますが、この状態をキープするために大切なのがこまめな休憩です。
休憩の間隔は30分ほど。
休憩時間は5分から10分。
短い休憩の時は座り込まずに、荷物を降ろしてストレッチなどの軽い運動をするといいですよ。
水分を補給したり、地図を確認したりすることもお忘れなく。
休憩時間を取りすぎると、温まった体が冷えてしまい疲れを溜めてしまうことになるので気をつけてください。

あと、両手でしっかりトレッキングポールを使うことも大切です。
上り道ではパワーになり、下り道では足腰の衝撃を和らげ、不安定な道では支えになってくれます。
頼りになりますよ。

疲れないように登って、疲れないまま下りてくる。そんな山歩きを目指して楽しんでくださいね。