声優界随一のサイクリスト・野島裕史が、自転車をテーマにお届けしている番組「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」。3月13日(土)〜3月16日(火)の放送は、日本屈指のヒルクライム・サイクルイベント「富士ヒルクライム」の企画協力をおこなっているスポーツ自転車専門のWebメディア「FUNRiDE」のスタッフ兼サイクルジャーナリスト・山本健一さんをお迎えして、6月6日(日)に開催が予定されている「富士の国やまなし 第17回 Mt.富士ヒルクライム」について伺いました。
(左から)野島裕史、山本健一さん
◆コロナ禍での開催となる今年の「富士ヒルクライム」
野島:まずは気になる感染対策、今大会の特徴やトピックスなどを教えていただけますか?
山本:やはり新型コロナウイルスの感染防止対策ということで、運営面で一番重視している点は“三密防止”。選抜クラスは、人数規模的にも三密にならず、充分な対策がとれるだろうということで同時スタートで開催します。一方で、一般クラスは参加人数がかなり多いので、30分間隔でスタートするグループを区切ります。スタート時間は、エントリー時に選んでいただけるようにしています。好きな時間・タイミングでスタートする形式を、4番目のグループから実施する予定です。
野島:人気の時間は、早めに埋まります?
山本:これが結構、分散するんですよ! 2020年9月の秋大会も同じ施策でおこなったのですが、意外とバラけましたね。
野島:不思議ですね。
山本:今回は30分間隔でスタートするのですが、検温をしたり、準備ができた人から出て行くという形で、次のタイミングで走ると。
野島:そういった意味では、やはり走り方は例年とは変わってきますよね?
山本:そうですね。富士ヒルには特有の登り方があって、集団効果とか、協力しながら走ったりされている方もいました。SNSなどを見ていると、みなさんその辺りの工夫をされたり、考えたりしている方もいらっしゃるようです。
野島:なるほど。富士ヒルにもニューノーマルが表れ始めているんですね。他にはありますか?
山本:今回は2タイプのオンラインイベントをおこないます。1つ目は、大会連動型トレーニングアプリ「TATTA」を使って、大会当日までの1週間(5月31日 (月) ~ 6月6日 (日))に、富士山の標高と同じ「3776メートルを自転車で登ってください」という「3776チャレンジの部」。獲得標高を達成した選手には、記念Tシャツが進呈されます。
野島:このアプリはダウンロードするしかないですね! あとは、富士ヒルに参加できない方のイベントがあるとか?
山本:はい。これが2つ目のオンラインイベントで、本大会の1週間前の期間に「Mt.富士ヒルクライムbyTATTA」を開催します。要するに、残念ながら富士ヒルに出れない方向けに作ったオンラインイベントです。富士ヒルと同じ獲得標高の1255メートルを、バーチャルで自分のコースを走って達成していただきます。次回大会の参加権利が当たるチャンスもあります。
野島:いいですね!
山本:何らかの理由で今年の富士ヒルに出れない方は、ここに出ていただいて、次の大会に向けて挑戦していただくと。
野島:リアルでもオンラインでも、少しでも多くの方に富士ヒルを楽しんでいただこうという企画ですね!
そして今回も、大会前日には入場人数制限など感染防止対策をしたうえで、自転車関連ブランドによる「サイクルEXPO」も実施されるということで。
山本:はい。従来であれば、70社ぐらいの企業さんが集まって盛り上がっていましたが、今回は入場制限を設けて、三密対策をしっかりしたうえで実施します。各ブースでも、感染防止対策をしっかり講じてもらったうえで開催しますので、このような状況でもエキスポを楽しんでいただけるのではないか感じています。
野島:「サイクルEXPO」も毎年すごく楽しみにしているので本当嬉しいです! こうやって感染防止対策もしっかりして、安全に富士ヒルを楽しめる状況になってきました。去年の開催中止が本当に悔しかったので楽しみにしております!
「富士の国やまなし 第17回Mt.富士ヒルクライム」のエントリーの受付は、3月31日(水)までです。お忘れのないよう、早めのエントリーをお願いします! 山本さん、いろいろ大変でしょうが頑張ってください!
山本:そうですね。僕も早く6月6日(日)を迎えられて、みんなで走れる日が訪れることを楽しみにしています。
さて、3月20日(土)〜3月23日(火)の「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」は、
野島裕史のサイクルコラム「自転車ライドでの動画撮影」をお届けします。お楽しみに!