防災 FRONT LINE

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【東京23区】足立区 ~ 独自の水害対策「コミュニティ・タイムライン」と“顔の見える”避難所運営

毎週土曜日オンエア「防災FRONT LINE」のスピンオフ版。
東京23区の防災の取組みを、各区ごとにピックアップして紹介します。

防災をより身近なものとしてとらえるために、
東京の各自治体の防災の取組みについてお伝えしています。
自治体ごとの防災対策は、それぞれの地域の特徴や注意すべき点などを踏まえて、
さまざまな独自の取り組みが行われています。

今回は足立区です。
足立区の防災上のリスクについて、災害対策課長に伺いました。

足立区は四方を河川で囲まれていて、南は隅田川、荒川、東には中川、北には毛長川と、
中小河川も含めて河川に囲まれた地域のため、どうしても水害のリスクは高い地域です。
水害以外にも、千住地域をはじめとした木造住宅地域がありますので、火災に対する延焼の対策も必要で、
(水害と地震火災の)両方ともリスクがあるという街並みです。


木造住宅が密集する地域での、地震火災の対策については、
不燃化特区」という東京都が特別な支援をする制度を使って、
家などを建て替える際に燃えにくい建物にしていくなど、
燃え広がりにくいまちづくりに取り組んでいます。
足立区では、西新井駅の西口周辺エリアや、梅田、足立、千住エリアなどが該当します。

水害と地震火災、二つの大きなリスクに向き合わなければならない足立区では、
「避難」という課題から逃れることができません。
区民に対しては、在宅避難や、親戚の家や知人の家、ホテルなどへの分散避難を推奨する一方で、
新たな避難所の確保にも努めています。

そして、避難所の運営にも細やかな心配りをしているのが足立区の特徴です。

避難所には、小中学校(の校区)を基本に避難所運営組織を設置していて、
地域の皆さんで避難所を運営してもらうようにしています。
その中で(地域のかた同士)顔の見える関係を作りながら訓練をしています。
特に水害時については、区の職員もしっかりと入って避難所の運営をするというルールを作っています。
水害時は事前に判るため準備ができますので、区の職員も避難所に入って、
地域の方と(職員が)顔の見える関係を作りながら避難所を運営するようにしています。
事前に割り当ても決めて、統一した避難所運営ができるよう手順書も作って準備をしていますので、
訓練を通して共助のつながりを広めていければと考えています。


区の職員が地域の人たちと顔の見える関係を作って、避難所運営をより円滑なものにすることを目指し、
手順書は、避難所ごとにカスタマイズできるような構成とすることで実効性を高めています。

さらに足立区では、水害に対して独自の取り組みも進めています。

足立区では「コミュニティ・タイムライン」というものを作成しています。
いま2地区のエリアでコミュニティ・タイムラインを作成していますが、
個人のマイ・タイムラインだけではなく、地域でどういう避難をするか、
時系列に防災行動をとることをルールで決めていきます。
そうすることで、地域で助け合いながら水害時に避難することになり、逃げ遅れがなく安全に避難ができます。
水害時に慌てずにコミュニティ・タイムラインに沿って避難することができるよう、
荒川沿線を中心に危険の高いところを優先的に、年間2地区程度作成していくよう進めています。


事前に災害時のリスクを把握して備えることの大切さがわかります。
洪水ハザードマップや、地震に備えるための「あだち防災マップ&ガイド」は足立区のホームーページで閲覧できます。
スマートフォン用のアプリ「足立区防災ナビ」もありますので、
身を守るための行動や備えについて確認しておいてください。

≪関連リンク≫
足立区 防災・安全HP
https://www.city.adachi.tokyo.jp/bosai/index.html

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