#16 春のお彼岸と事八日

3月20日は春分の日。お彼岸の時期です。 この日に食べるのは、ぼたもち?おはぎ?

春に食べるのは、ぼたもち。ぼたんの花のお餅です。
お花としてささげているのです。
牡丹の根は、昔から漢方にも使われています。

秋分の日は、おはぎ。
秋の花、萩のお餅。そして、粒あんです。
収穫されたばかりの小豆は、皮も柔らかく、粒あんでいただきます。
萩のはなびらのようにも見えます。
春の小豆は、皮も堅くなってきたので、こしあんにします。
そうすることで、子孫の身体に負担をかけない、それがご先祖さまの心遣いなのです。



お彼岸は7日間、3日、中日、3日、と分けられ、
中日で、季節が変わっていきます。

今年はこの春分の日にもう一つ特別な日が旧暦で重なっています。
旧暦で言うと2月8日。
事八日(ことようか)と言います。
12月8日~2月8日にカラスが家に止まると、
その家はその年は食べ物に困らない、裕福であると吉凶占いがされました。

旧暦2月8日と新暦2月8日は、針供養の日でもあります。
道具供養の日です。

そして、旧暦の2月8日は家々の門々に悪魔や魔物がやってくる日でした。
その魔物を追い払うために、家長が、家の前に竹竿を立て、笊(ざる)や網をかぶせ、「こーろころころ」と言いながら、黄昏時にその周りをまわりました。
「おんころころせんだりまとうぎそわか!」という薬師如来のご真言が変化して、「ころころ」とか、「おんころころころ」になったのです。
魔物を払う日ですが、この言葉は、薬師如来に由来するので、
疫病神、疫病を払う言葉。
疫病神は、目がみえない、目がひとつしかない、ので、
目がたくさんあるもの=笊や網(目がたくさんある)で
怖がらせたそうです。 

今回も、井戸理恵子さんのお話、日本の魔法が満載でしたね!
次回もお楽しみに!