『大河ドラマの黄金時代』【ゲスト:春日太一さん】

日本カワイイ計画。with みんなの経済新聞 Vol.288

高橋愛と西樹(みんなの経済新聞ネットワーク)がお送りする
「日本カワイイ計画。withみんなの経済新聞」

今回は、時代劇・映画史研究家で、『天才 勝新太郎』、
『あかんやつら 東映京都撮影所血風録』、『すべての道は役者に通ず』、
『時代劇入門』、『日本の戦争映画』などの著書もお出しになっている
春日太一さんにスタジオにお越しいただ来ました。



高橋:春日さん、よろしくお願いいたします。

春日:どうも宜しくお願い致します。

高橋:実は、春日さんが2月にNHK出版から出された新書
『大河ドラマの黄金時代』を読ませているんですけれども、
帯に舞台裏に熱いドラマがあったと書かれているんですけれども、
「こうやって大河ドラマって誕生したんだ!』と、私も出演させて頂いている身なので、
これを知ってから大河ドラマやりたかったーと思って。
最初は大河ドラマではなかったんですよね?


春日:そうですね。最初はまさかそんな続くとは思っていないので、名称もついていないような状態から始まったわけですからね。
0から皆さん、伝統を作っていった。

高橋:すごいですよね

西:大河ドラマ自体がドラマなのに、その裏にすごいドラマがある

高橋:すごい!それだけでもドラマになりますよね

春日:今でこそ国民的番組枠と言われていますけど、それは何にも知らない状況から皆さん0から作っている

高橋&西:そうですよね

春日:制作力ない状況ですからね

高橋:しかも、ドキュメンタリー撮っている方がいきなり演出家になったりするじゃないですか。
   そんなことあるんだ!みたいな

西:ほんと、人の動き凄いですよね

春日:0から作っていく人たちの面白さってありましたよね

西:この大河ドラマ、黄金時代を徹底的に追ったお仕事なんですけど、僕も「独眼竜政宗」とか「勝海舟」とか
めちゃくちゃブームになりましたよね。勝海舟ブームが起きたんですよね。
あれで、大河ドラマから世の中にブームが起きて結構過去にあって、それが一緒に記憶に残ってる感じがあるんですよね

春日:特に、「独眼竜政宗」は東北地方とかだと、視聴率が地域的に90%

高橋:ほぼ見てる!?

春日:凄まじい状況。地方があまり扱われることが無かったり、全国でも40%近い視聴率だったり。
僕は当時小学校4年生くらいだったんですけど、小学生たちが朝、月曜日に学校で話題にしてましたもんね。

西:そうですか!

春日:「独眼竜政宗見たか?」って言う話を。そのくらい大ブームになってましたね

西:凄かったですよね~
そんな愛ちゃんも大河ドラマに出たと話ありましたが、どの作品に?

高橋:私は「平清盛」に出させて頂いたんですけれども、私が撮影したときはちゃんとスタジオがあったので、
「スタジオも無かったんだー!」みたいな。そんな中合間を縫って一年間撮影をしてたんだと思うと感慨深くて。

春日:一番最初の時は、今の渋谷じゃなくて   に小さいのがあった状況ですからね。そこにスタジオも少ない状況の中作ってて
セットを建てたら、今度歌番組とかやらなきゃいけないから、スタジオの数足りないから作り置きできないんですよね。
当時作り置きが出来ないんですよね。今はセット作りっぱなしに出来るけど。当時それが出来ないのでね。
しかも、リハーサルやってとか、そういう時間も含めてだと、大変なスケジュールだったっていう状況でした。

高橋:しかも、俳優さんオファーするのに、直接行くっていう…。

春日:当時ってテレビって格下の扱われ方だったので、マネージャーさんとか映画会社の人が合わせてくれないっていう
しょうがないから、家まで行って直談判するっていう

高橋:「子供をあやす」っていう所までのっててすごいなあと

春日:その子供が後の中井貴一さんになって

高橋:凄いですよね!すごい兄弟をお世話してたんだなあと

西:そうでよね

高橋:凄い面白く読ませていただきました。
さて、春日さんは地震や水害が大変だった熊本の応援を続けていらっしゃいますよね?

春日:応援というか、元々地震や災害が起きる前から、たまたまなんですけど、飲み仲間から誘われて
熊本に行って、なんの縁もゆかりもない人間なんですけど、行ったら、馬があったんですよ。
それで、楽しくなっちゃって。だから東京にいてストレスたまったら、「今夜熊本行くか」って
金曜とかに羽田にふらっと行って、「今夜いつもの店で」って皆に連絡して、で、待ってるみたいな。
東京より熊本の方が飲み仲間が多いし、馴染みの店が熊本ばかり。
そんな熊本が地震で大変な状況になってしまったので、少しでも何か力になれないかなということで、
毎年、チャリティーのイベントやらせてもらったり、
出来るだけ色んな形で「熊本ってこういうのが美味しいよとか、こういう所行くと楽しいよ」っていう事を
発信しているんです。

西:僕も元々、家の本家筋が熊本なんですよ。

高橋:そうなんですか!西さん。

西:そうなんですよ。菊陽町のあたりで、熊本の郊外って人口増えてきて。
あの、地震の後、地元のかたたちが言っていて、熊本の方って結構根が明るいから、
テレビに映るときに、悲壮感が漂わなくて、「熊本大丈夫じゃないか」って言われるのが逆に辛いって言ってました。

高橋:根本が根が明るいんでしょうね、きっとね。

西:だから、前向きに乗り切ろうという気持ちはポジティブですよね

春日:凄くユニークなのが、震災があった後、熊本城が大きく崩れていったんですけど、
その崩れた熊本城を隠さないで見せようと、その熊本城が復興していく過程をもう一つの観光にしちゃおうと
そういう考え方が熊本らしいポジティブな考えだなと
確かに、城が復興していく様子ってなかなか見られないから。
崩れた石垣の裏書って崩れたから見られる訳で。

西:そうですね。

高橋:そっか!

春日:そういうのって、多分石垣が好きな人、城が好きな人からしたら、
滅多に見られない光景を見に来てくださいと売りにしている
そういう所が熊本面白いなと

西:僕も一口城主なんですよ。

春日:あ!僕もやっているんですよ。

西:一口だけ城主になれる

高橋:あ、ちょっとずつ…。

春日:城にいって番号押すと、CGに「熊本城主春日たいち」って出る仕掛けになって

高橋:すごーい!やりたーい!

西:で、年一になにか送ってきてくださる

高橋:すごい、すばらしいですね。

高橋:コロナの状況が落ち着いたら、ここに行ってくださいみたいなとこってありますか?

春日:やっぱり、まず熊本城ですね。熊本の象徴的な場所で、その城下に城彩苑ってあって、
熊本の各地のお土産や美味しいものが買えたりするので、そこから熊本城に入って行けるので、
それから熊本市役所に行くと、そこの上から熊本城が一望できるんですよ。
これもなかなか見られない光景ですから凄い綺麗ですから。
熊本城を堪能して貰うというのがまずいいかなって

高橋:まずは、市役所行って熊本城眺めてから~

春日:それで回って頂いて。

西:あとは熊本は空港も建て替えますからね   

春日:あ、そうですね。

西:空港を建て替えるってすごくないですか?
全部新しい空港に何年かして

春日:やるみたいですね
今の空港も美味しい店が入ってたりして、それはそれで郷土料理があっていいんです、
あと上の階から朝の外輪図が見えたりして結構景色が良い空港なんですよね

西:いいですよね

高橋:行って見たいです。
そして、春日さんの次の作品について伺ってもよろしいでしょうか?。

春日:次は『時代劇聖地巡礼』という本が4月20日にでるんですけど、
時代劇の京都を中心としたロケ地を巡ってみまして、あの時代っていうのはどこでどう撮られていたのか
考えてたら、時代劇って江戸時代ですから、ロケするって大変なんですよ。江戸の景色が無いから。
でも、京都って実はあるんですよね。それが。京都のお寺であったり、なんなら江戸時代の前の景色ですから
そこにカメラを入れると、本来の江戸時代より、恐らくもっと風情がある景色が撮れたとか、
そういう場所に去年巡りまして、ここからこういう風に撮ると時代劇のあの景色になるよと。
お馴染みの観光地とか、あるいは、通り過ぎていた場所でも、「時代劇のロケ地」という切り口を入れるだけでも
全然景色が変わっていくる。行ってると登場人物と同じような気分になれる

西:そうですよね。同じ風景が見られるわけですから

春日:そういう場所を40カ所紹介しています。

西:大河ドラマの本編の最後にスポットを紹介している

春日:なになに紀行みたいな

西:あれ、すごい好きで。

春日:行きたくなっちゃいまうしょね

西:あれすごくいいな。今はこうなってますよっていう画がちゃんとありますからね

高橋:現代と昔を繋ぎ合わせてくれるみたいな。

西:そうですね。素晴らしいですね

春日:ありがとうございます。


・・・

今回は、「春日太一さんのサイン入り『大河ドラマの黄金時代』」を【3名】にプレゼントいたします。

ご希望の方は「日本カワイイ計画。withみんなの経済新聞」サイトのトップページにある「番組にメール」から、
1:おなまえ 2:住所 3:連絡先
そして「大河」と書いて送信してください。


※締め切りは4月4日 日曜日 到着分まで。
 当選者の発表はプレゼントの発送を持ってかえさせていただきます。

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