第287回  玉城ちはるさん①

今週のゲストは、 シンガーソングライターの玉城ちはるさん。



玉城さんは、1980年 広島県生まれ。
2008年マキシシングル「風になれば」でCDデビューされ、
シンガーソングライターとして活動をする一方で、
アジア地域の留学生支援活動「ホストマザー」を10年間継続され、
日本ユースリーダー協会 第5回「若者力大賞~ユースリーダー賞~」を受賞。
また全国の学校で「命の参観日」という講演活動を行っていらっしゃいます。

まずは、『ホストマザー』についてのお話から。


玉城さんがホストマザーを始めたのは、24歳のとき!

広島出身で平和学習を受けていた玉城さんは、
日本に興味を持って留学してくれた子達が
家を貸してもらえない現状から助けたい、と思い
『ホストマザー』をスタート!
迎え入れた外国人は、今まで10年間で、36人にも及びます。


玉城「きっかけは、在留外国人、中国人留学生から始まりましたが、
   我が家は、中国人、韓国人、日本人で暮らしました。
   様々な事情で、学費が払えなくなり90%が中途退学するのが日本の現状です。
   振り返れば、私も父が自殺で亡くし、大学進学を諦めたので、 
   私は既存のホストマザーと違っていて、衣食住を用意するから、
   みんなはアルバイトして学費を払って卒業してねという、
   お金はもらえない寮母さんみたいな感じです(笑)」


日本人同士でも、まったく違う境遇で家族と離れているため
”同じ日本人だから” という感覚を持ってしまうと、
とても生活しづらくなってしまうのだとか。

言語や文化が違うのと同様、日本人同士だとしても
”しっかりと向き合い対話する事” で家がうまくいったそう。


そんな玉城さんは、2016年からは
全国の小中学で『命の参観日』という講演活動をしています。

玉城「ホストマザーの経験から、同じ日本人同士だから、
   見えない違いで生きづらさを感じる事があるんだなと痛感して、
   他者を排除するのではなく、対話して一緒に暮らす事が重要になってきます。
   この多文化共生は、小学生とっては、
   命に直結する課題ではないかと思ったんです。
   具体例を挙げるので、講演では子供たちは笑っています。」

現在では、相談や対話のために、LINEで2000名ほどとつながり、
多い日では280通のメッセージが届くのだとか!すごい!




来週もお話伺います。


M . ありがとう ごめんなさい 大好き ~君が射す光~ / 玉城ちはる