(左から)伊澤恵美子、山田玲司
◆オタク差別がひどい時代だったからこそ…
1995年に初めてテレビシリーズが放映された「新世紀エヴァンゲリオン」。主人公・碇シンジがエヴァンゲリオン(人型汎用決戦兵器)に乗り込み、敵・使徒と戦うストーリーのアニメですが、その巧みな心理描写や複雑な作品構造が話題になりました。
今回は主人公・碇シンジの父であり、敵とも言うべき存在でもある碇ゲンドウにフォーカス。「碇ゲンドウ 恋愛裁判」のトークテーマで、山田と伊澤が碇ゲンドウの恋愛模様を語り合いました。
碇ゲンドウは妻・碇ユイだけではなく、同じ職場の赤木リツコやその母とも恋愛関係になるなど、幅広く女性に手を出す男ですが、山田は「結局、1人の女を愛し続ける男」だと評します。
山田:碇ゲンドウは、いなくなった女性の残像を追い続ける男でしょう。こういう男、多いよねぇ。青春期に一番愛した女性、そして思い通りにならなかった女性というのが刻印のように残っている。タトゥーみたいになっているんですよね。
伊澤:確かになぁ(笑)。
山田:ユイがいなくなったから、「代わりにクローン(ユイのクローン、綾波レイ)を作っちゃおう」っていう。しかも若い子を作っちゃおうっていうね。
山田は、エヴァンゲリオンシリーズの庵野秀明監督が若かった頃は“オタク差別”がひどい時代だったと解説。「そんなオタクが小さなサークルで恋愛をして、初めて散った恋というのは強烈に残りますよね」と語り、「70年代のキャンパスライフで、初めて出会った女の子が忘れられない」というのが、碇ゲンドウの恋愛観を描くベースにあったのでは? と推測しました。
◆モテるのは碇ユイのおかげ?
碇ゲンドウの恋愛を分析していくうちに、伊澤は「忘れられない人がいる男を追いかけたくなるタイプもいますよね」とコメント。「いい女と付き合っている男の人って、魅力的に見えるんですよね」とも話しました。
伊澤:だから、たぶん(周りの女性も)碇ゲンドウがよかったんじゃなくて、碇ユイさんと付き合っている碇ゲンドウを好きになっているんですよ。
山田:あー! そうか! あれはなんなんですかね。「あの人と付き合っているんだから、それなりの男なんだろう」っていうこと?
伊澤:そうなんです。そう見えちゃうんですよ。
山田:あと、いい女と付き合ってる男って“匂い”が変わるもんね。空気が変わるっていうか。「俺は生きてていいんだ」って思えるんだろうね(笑)。
伊澤:自己肯定感が生まれるんでしょうね。
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<番組概要>
番組名:山田玲司とバグラビッツ-
配信日時:日曜22:00配信
パーソナリティ:山田玲司、伊澤恵美子
番組Webサイト:
https://audee.jp/program/show/100000214