本日のJazz & Vocal Nightは、フリージャズを特集!

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“Jazz & Vocal Night”、毎月第2週は、ジャズ・ヒストリー、
7回目の今回は「フリー!」をテーマに、1960年代からのさまざまなジャズを紹介しました。

1960年代は、東西冷戦、キューバ危機、ベトナム戦争などの出来事があった中で、
ジャズの世界では、既存の枠組みにとらわれない演奏スタイル、
何か新しいものを生み出したいという考えからフリー・ジャズが誕生しました。
コード・パターンやリズム、メロディなどの取り決めにとらわれず、
自由に演奏するスタイルがフリー・ジャズ。
まずは、フリー・ジャズの開祖、オーネット・コールマンによる、
2つのカルテットを同時に演奏させるという野心作、その名もずばり
♪”Free Jazz”1960年の録音です。

次にお届けしたのは、ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」でおなじみの
♪”My Favorite Things (私のお気に入り)”
映画のサントラから、ジュリー・アンドリュースが歌うバージョンと、
ジョン・コルトレーンの演奏の聴き比べでした。

フリー・ジャズはアメリカで生まれ、次第に世界に広がり、
アートが大好きでアヴァンギャルドやミニマリズムが人気なヨーロッパでは
非常に歓迎され、1965年にはフリー・ジャズ・フェスティバルも開催されました。
スウェーデンに移住した伝説的なミュージシャン、アルバート・アイラー
“My Name Is Albert Ayler” のアルバムから“Bye Bye Blackbird”

日本のフリー・ジャズも1曲。山下洋輔がピカソの絵ではなく、彼のとても長い名前をテーマにした曲、1983年7月8日、ドイツ「ハイデルベルク・ジャズ・ターク」でのライヴ
♪“Picasso”

1960年代に生まれたフリー・ジャズは、音楽的には難解になり、
大衆から敬遠されがちになったことから、ポップなスタイルで演奏したいという
ジャズ・ミュージシャンも現れます。
お送りしたのは1962年、ボサノバとジャズを融合した
スタン・ゲッツとチャーリー・バードによるアルバム「ジャズ・サンバ」から
♪” One Note Samba”

フリー・ジャズの時代にも、ビバップからハードバップへの流れを受けて、
先達が築いてきた正統派ジャズを守りぬいたのリー・モーガンがラスト・ナンバー。
♪”The Sidewinder”

来週は、今年でデビュー70周年を迎える渡辺貞夫さんを特集します!