第289回 陣内貴美子さん①

今週のゲストは、 陣内貴美子さん。



陣内さんは、熊本県出身。
バドミントン選手として1992年のバルセロナオリンピックに出場。
引退後は、スポーツキャスターとして活躍され、
日本テレビの夕方といえば、陣内さんですね!

森麻季とは、『NNN Newsリアルタイム』の時代に
一緒に出演していました。

陣内さんがスポーツキャスターになったのは、
明石家さんまさんとの番組共演がきっかけでした。

陣内「テレビ番組にたまに呼んでもらう事があって、
   その時、明石家さんまさんと一緒にバドミントンしたんです。
   そのやり取りを、フジのプロデューサーが、
   面白いと思って声を掛けてくださったんです。
   で、私会社員だったので、上司に相談したんです。
   そしたら、
   ”君はバドミントンの世界しか知らない。
    いろんな世界を見てきなさい。それがテレビでもいい。
    でも、テレビは水物でダメな時もあるから、
    うちの会社を保険にしなさい”って言ってくださって。
   保険あればいいや!と思って受けることにした(笑)
   だから今も、ヨネックスに所属してるの。」

1994年4月からキャスターを始め、
今ではバドミントンの現役時代よりも長く、活躍されています。



陣内さんの出身地、熊本県。
2016年4月14日に起こった熊本地震から、間も無く5年を迎えます。

陣内「今でも鮮明に覚えてます。
   1回目のときは、車の運転をしていた中で速報を聞いて。
   すぐ実家に電話したけど繋がらなくて、
   親戚にLINEしたけどすぐには返信がなかったし。
   その時、離れている事の無力を、本当に感じました。
   母は、近所の人と一緒に避難所で過ごしていましたね。
   熊本の人って、”自分の事を後回しにする”んです。
   1ヶ月後に熊本に行ったら、
   みんな ”熊本は大丈夫だけん”っていうんだけど。
   でも、大丈夫じゃない時ほど、大丈夫っていう人が多かった。
   もっと弱さを見せて欲しい、って感じました。」


後輩から送られてくる熊本城が復興していく様子を見て、
元気をもらっているという陣内さん。

今でも自分たちができる事である、
”忘れないこと、心を寄せること。”を続けていきたい、と
お話しくださいました。


M. 俺たちの明日 / エレファントカシマシ(陣内さんの選曲)