(左から)伊澤恵美子、山田玲司
◆変わりゆくアメリカを描いた大ヒット恋愛ドラマ
世界中で大ヒットした恋愛ドラマの金字塔、「セックス・アンド・ザ・シティ」。ニューヨークに住む30代独身女性4人の恋愛模様がリアルに描かれており、劇場版が公開されて10年以上が経過した現在でも、根強いファンが多い作品です。キャラクターたちのその後を描いた新作の制作も進行中とのこと。
ドラマは1998年から2004年まで放送。コメディ路線が強かった作品でしたが、「アメリカ同時多発テロ事件」を境に、作品のメッセージ性が変化していきました。
山田:911を境に、ドラマは「頑張れニューヨーク」になっているんですよね。
伊澤:そっかあ。
山田:「元気を出して、ニューヨーク」っていうメッセージがね、泣かせるんですよ。
「セックス・アンド・ザ・シティ」では、変わりゆくニューヨークの姿が克明に映し出されていました。
山田:一番イカれた時代のニューヨークが終わる物語でもあったんですよ。タバコを吸うだけで、白い目で見られる空気になっていく。(主人公の)キャリーはガンガンタバコを吸っていましたからね。キャリーにとっては、「イカれたニューヨーク」が大好きなわけですよ。だけど、だんだんと衰退していく。
「アメリカの青春が終わっていく物語だった」と、山田は作品を分析しました。
◆世代によって作品の捉え方が異なる物語
2人は「セックス・アンド・ザ・シティ」の世界に没入しやすい理由について検証していきます。
山田:固有名詞がガンガン出てくるんですよ。「今のニューヨークで一番イケてる店はここ」とかブランドとかね。やたら出てくるのが、ドルガバ(ドルチェ&ガッバーナ)です。
伊澤:今、一周回って日本で(ドルガバが)流行っていますよね(笑)。
山田:あの曲がヒットした背景には「セックス・アンド・ザ・シティ」が絶対にあります、絶対。
伊澤:言い切った(笑)!
伊澤は年齢を重ねたからこそ、“共感できる部分”があるともコメント。
伊澤:私がもし、20代のときに観ていたら全然共感できなかったかもしれない。むしろ「何、この人たち!?」って目で見ていたかも(笑)。だけど、今の自分が観たら共感できるし、かわいいなって感じてしまいます。たぶん、キャラクターたちの根っこにある「つらさ」がわかるからなんでしょうね。
次回の4月4日(日)配信分は、「セックス・アンド・ザ・シティ」で描かれる「価値観の衝突」について深堀りしていきます。どうぞ、お楽しみに!
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<番組概要>
番組名:山田玲司とバグラビッツ
配信日時:日曜22:00配信
パーソナリティ:山田玲司、伊澤恵美子
番組Webサイト:
https://audee.jp/program/show/100000214