これからの時代の主役となる「Z世代(10代~22歳)」と「ミレニアル世代(23歳~38歳)」にフォーカス。アメリカの若者たちが普段何を考え、何に影響を受け、どうした性質や特徴があるのか、さらにグローバルビジネスや海外進出企業も知りたいこれからの消費動向について、ミレニアル・Z世代評論家のシェリーめぐみが座談会形式で彼ら、彼女らの本音を引き出していく。
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今回は若いZ世代のワクチン接種に対する意識を聞いていきます。
<本記事を要約すると…>
●アメリカでは56%の成人が一度はワクチンを接種した。NYでは5/19以降コロナ以前と同様の経済活動を全面的に再開することが決定済み。
●NYのZ/ミレニアル世代は、ワクチン接種に対し前向きな人、懐疑的な人がそれぞれいる。消極的な人にどう接種してもらうか、がキーとなる。
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綿谷エリナ:綿谷エリナのOn The Planet 。この時間は「NY Future Labミレニアル・Z世代研究所」です。
ミクア: Hi I’m Mikua.
ヒカル :Hi I’m Hikaru.
メアリー:Hi I’m Mary.
ケンジュ:Hi I’m Kenju and welcome to NY Future Lab 2021.
綿谷エリナ:
今夜もニューヨーク在住のジャーナリストでミレニアル世代とZ世代評論家シェリーめぐみさんと電話が繋がっています。シェリーさん!
シェリー:
エリーさん! こんばんは~!
綿谷エリナ:
こんばんは!
シェリー:
アメリカはね、いま、一度でもワクチンを接種した成人が56%まで来ました。
綿谷エリナ:
お~半分以上!
シェリー:
結構来てますよね。接種が完了した人は、屋外だったらマスクをしなくてもいい、という風になったんですよ。
綿谷エリナ:
へ~!屋外って言うと…?
シェリー:
公園とか。路上でも人が多く密集していなければマスクをしなくてもいいんです。少しずつ通常の生活が戻りつつあります。
そんな中、デブラシオNY市長は5月19日をもって、一部を除く商業施設、飲食店、オフィスなどの営業制限を全て取り除きます。
地下鉄も24時間営業に戻します、と発表しました。
綿谷エリナ:
え、何時ぶりになりますか?
シェリー:
もう一年以上ぶりですよ。3月のたしか22日くらいにシャットダウンしたんですね。それから、部分的にオープンしていたのが、今回ほとんど全面再開という形になります。正直私たちちょっと戸惑ってます(笑)
綿谷エリナ:
そうですよね。いきなり大丈夫なの!?という心配もありますよね。
シェリー:
そうなんです。ニューヨークのミレニアル世代Z世代の若者たちが本音で座談会するNY Future Lab。今週は彼らが、今のアメリカのコロナの現状、ワクチンも含めてどう受け止めているのかその本音を聞いて行きます。
まず、突然目の前にやって来た本格的な経済再開、これに対しニューヨーカーは好意的に受けとめていますが、戸惑う声も少なくありません。
ラボのみんなはどう感じているのか聞いて見ました。まずケンジュから。
ケンジュ:いいと思うけれど、ただ1つの問題は新しいvariant、Original virus のvaccineがあっても新しいvariantに効かないんだったら意味ないじゃん。
シェリー:New variant 変異株ね。今のワクチンが変異株に効かなかったらどうしようもないってことね。
ヒカル:もう全くケンジュが言ったその通りで、今もう変異株もすごい種類が色々出て来ちゃって、一番最初はイギリス型とかそのくらいしかなかったのに、インド型とか、インド型といえばインドも今すごいですからね。ニューヨークシティなんか特に人口が多いから、一度広まればまた東京とかと同じになってしまうと思います。
シェリー:ニューヨークの街はどうなってる?
メアリー:ますます雰囲気が安心になってる。前は全然どこにも行かなかったけれど、最近I went to the Japanese market. そこに人がいっぱいいて。So many people I felt like things are getting back to normal.
シェリー:久しぶりに日本のお店に行ったら人がすごいたくさんいて、少しずつノーマルに戻っているなという感じがしたのね。
ミクア:It kind of feels little normal sometime, because I see like having block parties now the weather’s nice they started to have more outdoor events.
シェリー:ミクアも同じでブロックパーティとかアウトドアイベントが増えているから、普通に戻って来た感じがするのね。
ミクア:I still see people wearing mask here, it still kind of feel like nothings changed.
シェリーそれでもまだみんながマスクしているのを見ると、何も変わってないのかなという気がする。
シェリー:
なんかすごい、mixedでしょ?半分半分というか…
綿谷エリナ:
そうですね。
シェリー:
やっぱり、変異種に対する懸念が強いんだけど、街に人がかなり戻り始めている。まあかなりって言ってもコロナ前のようにとはいかないけれど、一次よりは人が戻り始めているんです。
そんな中、15歳以下の子供の接種がまだ始まっていないこと、それと全米で未だ1日平均4~5万人近い人が感染していることもあり、不安は当然かも。
綿谷エリナ:
まだいなくなった訳ではないですもんね。
シェリー:
そういうことですよね。
でね、そのワクチンなんですけど、今はもう16歳以上なら誰でも簡単に無料で受けることができます。
綿谷エリナ:
ウェイティングリストがもう長くないということですか?
シェリー:
そう!例えば2人一緒に予約しようとしたりすると大変だったりするけど、選ばなければ市内のどこかで受けられる。で、ウォークイン(予約なし)で受けられるようになっても来ているんです。そういう意味では子供を除いて誰でも受けられるようになっています。
実はこのメンバーに今年の2月くらいから毎月「ワクチン受ける?」と同じ質問しして来たのですが、「安全かどうかがはっきりするまで、他の多くの人が受けるまではうちたくない」という意見がほとんどだったんです。
綿谷エリナ:
はい。
さて1度でも接種した人が成人の6割近くまで来た今、彼らの気持ちは変わったのでしょうか?
まずミクアから。
ミクア:So like some of my friends are getting their vaccinations.
シェリー:周りの友達もワクチン始めてるのね。
ミクア:That’s kind of weird because before I was like oh my gush like who’s gonna get the vaccination? And now it’s like oh I got it last week. It seems like it’s getting closer and closer.
シェリー:すごい変な感じなのは、以前はみんな「えーワクチンなんて受けたくない」って言ってたのに、いまでは「あ、先週1回目打ったよ」みたいな会話になって、これは近づいて来ているなという感じがすると。
ミクア:I’m still skeptical about it but now I’m kind of like, I’m going to a doctor right? If I don’t trust the doctors and vaccines, kind of like I’m so hypocritical about that.
シェリー:正直いうとまだワクチンを信用していないんだけど、私医者になろうとしているのに、ここで医学を信じなかったら偽善者になってしまうからね。メアリーはどうかな?
メアリー:I remember a while back I would say I’m like terrifying and I didn’t want it. But all my friends have taken it. And it seems fine, except like I know the second dose is like really hard and like kind of hits you, But other than that it’d be much better to have one than not right ? I guess.
シェリー:ちょっと前は、ワクチンすごく怖くて絶対嫌だと思っていたけれど、周りの友達がどんどん今受けていて、2回目の後がちょっと熱が出たり辛かったりするということ以外は、受けないより受けが方がいいのかなと思うようになった。
ケンジュ:俺も昨日おばあちゃんから言われたんだけど取れって。でも俺はまだこういう会社不安。Cause not fully FDA approved yet.
ヒカル:俺も同じ、FDAでnormal approvalになったらいいかもしれないけれど、まだエマージェンシーだものね。
シェリー:2人とも完全には信用できないというのは、ワクチンの認可がまだ緊急使用のための特別なもので、正式な許可ではないからということ。
シェリー:
ミクアとメアリーは「ついに来たか」という感じですが、ケンジュとヒカルは「まだ受けたくない」と。結構そういう懐疑的・消極的な人はまだまだいて、アメリカ人の4人に1人はまだ受けたくない、と言っているんです。
綿谷エリナ:
ということは…2~3割ってことですね。
シェリー:
そうです。
そういうこともあって、接種のスピードが落ち来ています。
また変異種の問題もあり、ここに来て全米の医療関係者からは、「アメリカでワクチンによる集団免疫の達成は難しいんじゃないか」という悲観的な見方が出始めています。
綿谷エリナ:
えええ、そうなんですね…
シェリー:
それに対して、バイデン大統領は昨日 、「7月4日の独立記念日までに、1度でもワクチン接種した成人を7割にまで増やす」という新たな目標を設定したと。今後はワクチンに消極的な人にどう接種していくかが課題となりそうです。例えば大規模な接種会場よりは、コミュニティに密着したドラッグストアでやる、とかね、あとはもう説得ですよね。
綿谷エリナ:
なるほどね。打ちたくないと言っている人たちの気持ちを受け止めつつ、、ということですよね。
シェリー:
ある自治体では、ワクチン接種を受けた人には100ドルくれるという施策やったみたいです(笑)
綿谷エリナ:
ええ!(笑)
シェリー:
ほんとに!でも、それで効果が上がったなんて報告もあるんです。
綿谷エリナ:
みんないろんな方法を試しているんですね。
シェリー:
ラボの皆がいつワクチン打ったかもまたお伝えします。
綿谷エリナ:
はい!シェリーさん、今週もありがとうございました。
シェリー:
ありがとうございました!
綿谷エリナ:
そしてNY Future Lab、JFNアプリAuDee そしてSpotifyでもぜひチェックしてみてくださいね。次回もお楽しみに。