5月12日は今年2回目の庚申(こうしん、かのえのさる)でした。
井戸さんは 前回の庚申でオンライン庚申講を行い、
疫病祓いの青面金剛のご真言をみんなで唱えた時、
不思議なパワーが生まれたそうです。
庚申の日は、人間が冷酷になる日。
この日にみんなで集まり人々がつながっていること、
一人だけれど共にある、みんながつながること(アローン&トゥギャザー)が、いまは大切な時期です。
そして、これからの梅雨の時期は、寒く、身体が冷える時期なので、人々の心がつながっていることもとても大切になります。
さて、「梅雨(ばいう)」と書いて、「つゆ」と読みます。
梅雨(ばいう)は、もともとカビの雨「黴雨」と中国では書きました。
これでは、憂鬱な気分になりますね・・。
日本では、この時期に梅を干したり、その薬効を用いたりするので、
「梅」の文字を使うようになったと言われます。
そして、「梅雨入り(つゆいり)」の時期である今が、
栗の花の季節にあたるので、
栗の花が落ちると書いて、栗花落=つゆりと読む苗字があります。
(「鬼滅の刃」にも登場するとか・・)
「つゆ」の音には「露」が重なり、恵みの水のイメージも重なります。
日本人は、このように季節を楽しんでいたんですね。
そして、この季節は、 薬酒を作る頃。
冬忍草(スイカズラ)の花を使った薬酒は、
風邪予防、咳止め、消炎剤として使われました。
また、青梅をつかった梅仕事、梅酒や梅みそなども作って、
夏バテにそなえます。
そうした手仕事を通して、人が集まり、
おしゃべりすることも大切だったのです。
奈良の大宮神社は、日本で最初の疫病しずめが行われた神社。
そこでも忍冬酒がふるまわれます。
次回もお楽しみに!