第296回 田頭真理子さん②

ゲストは先週に引き続き、写真家の田頭真理子さんです。



国内外で活躍する写真家、田頭さんは、
穏やかな気候で自然豊かな場所、広島県尾道市のご出身です。

ご実家は、尾道市でも自然に囲まれた半島の方に位置し、
ロバ牧場をお父様が始め、田頭さんも手伝われているのだとか!





「ロバを飼っている牧場は、日本各地にありますが、
 ロバをメインにしているというのは、たぶん、うちだけですね(笑)
 きっかけは、9年前で、突然父に ”ロバを飼い始める” って言われて
 家族全員びっくりでした。
 父が学生時代に読んだ、詩画集『プラテーロとわたし』が、
 作者の老人が、老ロバに語りかけるという世界観なんですね。
 その描写に、若い頃共感したそうで、その記憶があって
 ロバを飼いたい、と思ったみたいです。」

田頭さんによると、ロバの飼育は過酷ではなく
現在10歳になる最初に飼育を始めたロバにいたっては、
一度も病気などをすることなく過ごしているそう。



「ロバは人が好きですね。人が来ると、鼻を膨らまして喜びます(笑)
 うちでは、夜な夜な家族会議とかするんですが...
 この牧場は観光とかそういうのではなく、
 丘の上の瀬戸内が見える場所に動物がいて、
 草を食んで幸せそうにしているという景色を
 大事にしていくというのが、まず私たちがやるべき事で、
 それを目指そうじゃないか、と。
 そして、それに共感してくれる人が
 集まる場所にしたいとも思っています。」

『尾道ロバ牧場』は、観光を目的とした牧場ではありませんが
月2回ほど解放され、その際はロバの見学が可能だそうです。
詳細は、SNSでご確認ください。

さらに、『尾道ロバ牧場』のかわいいグッズを、
スタジオにお持ちいただきました!

▼こちらでも確認できます
https://www.donkeyparadise.shop



東京と尾道の2拠点生活を続けていらっしゃる田頭さん。
現在、初めての畑仕事を楽しんでいるのだとか!

「田舎にいたはずなのに、畑仕事をした事なくて、
 桑の使い方も知らないし、土の作り方も知らなくて。
 この歳になって、種を植えて育てて野菜が食べられるっていうのが
 ”これで、何かあっても生きているのかも!”という気持ちになって、
 生きていく中の漠然とした不安が、少しだけ和らいだなと思ってます。
 東京でも仕事していく中で、体のバランスが良くなりました。」

最後に、 田頭さんの”元気の源” について伺いました。

「とにかく自分で、動いてみる事!
 色々悩んだりもあるけど、考えすぎても固まったりしちゃうので
 小さな事でもいいから体を動かしてみて、
 頭でっかちにならずに、一歩一歩やっていく事が
 元気なのかな、と思っています。」



アクティブな田頭さん、2週にわたり有難うございました!



M. 小春おばさん / 井上陽水 (田頭さんの選曲)