日本カワイイ計画。with みんなの経済新聞 Vol.302
今回は、東京都江東区でカスタマイズグラスの製作を行うGlass-Lab(グラスラボ)株式会社の
代表取締役兼CEO、椎名隆行さんにリモートでお話を伺います。
高橋:椎名さん、よろしくお願いいたします!
椎名:よろしくお願いいたします。
高橋:さて、Glass-Labについて詳しく教えてもらえますか?
椎名:元々は私の祖父が1950年から立ち上げているガラス加工業という仕事。
江戸切子には、線を描くのと面を作る平切子という2種類に分かれます。
線を描く切子は、工芸品としてグラスやお皿に使われるんですけど、
面の切子、平切子は作家さんが作ったお皿の底を平らにするというガラス工房の裏方の切子屋が
実は存在する。そのうちの1人がうちの父の2代目。
職人としては3代目が僕でなく、弟が継いでる。
弟の技術は平切子も出来るんですけど、砂をコンプレッサーで圧縮させてグラスに吹き付けると
擦りガラスみたいになる性質を活かして、サンドブラストという技術で、ガラスにお名前の彫刻をしています。
西:ガラスも色んな技術があるんですね。
それが組み合わさったり、専門の所に行ったりして、色んな工程を経て、我々の手元に届くという事ですね
椎名:それを例えばグラスに集約させて、色んな可能性が秘めている。
新しい形の江戸切子を創造できるんじゃないかと、Glass-Labという会社で作品を生み出しています。
高橋:そして、スタジオにはGlass-Labさんの商品が届いています!
こちら、紹介してもらってもいいですか?
椎名:今、愛さんが持っているのが2020年の江戸切子新作展で一般の方のweb投票にて第一位になったグラス。
底の模様がサンドブラストになっている。側面が平切子です。面が何重にもなっています。
高橋:本当だー!万華鏡みたい!
椎名:グラスにお水を入れて、上から見るとどんどん変化していく。
(お水を入れる)
高橋:ほんとだー!広がりました!!
これどういうこと!?
椎名:底の模様が反射している状態からお水を入れると屈折率が広がって、
面に反射していくんですね。
高橋:ここでお花見している気分です。
西:水がレンズの役割をしているわけですね。
椎名:そうですね。
西:僕にも色違いのに水を入れてみます。
(水入れる)
椎名:それが2018年に開発した一番最初のプロダクトで、
桜を彫刻して、お水を入れると桜が満開になる。
西:すごっ!!満開ですよ。
高橋:ほんとだー!お花見じゃん!
椎名:可愛いですか?
高橋:どっちも可愛いですよ!
椎名:あー、うれし(笑)
西:いや、びっくりした。最初はサンドブラストの底だけ、平らなところだけ見えてるんですけど、
水を注ぐとそれがブワッと周りに広がる感じになるんですね。
高橋:ファンタジーですね
西:イリュージョンですね。
椎名:面白い切子を模索していて、どうしてもアーティスト性が高くなっていると、
使わないで飾っているんですよねという方が中にはいらっしゃって、それって勿体ないというか
本質的ではないのかなと、グラスなので使ってもらおうかと。
僕も実はこのグラスはカバンの中でいつも持ち歩いていて、昨今なかなかに出ないですけど、
外で飲むときはこれでお酒飲んだり。
西:おしゃれですね。
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高橋:最後に、椎名さんの夢を教えてもらえますか?
椎名:見て頂いたとおり、ガラスの加工はまだまだ可能性があって、家族でまた可能性を模索したいのが一つ。
僕、ガラス業の他にもう一つ会社を持っていて、合同会社で10人の仲間がいます。
これは経営者10人が集まって、一個の会社を作って深川という地域を盛り上げようということで、
シェアオフィスの事業を2018年からやっていて、仲間と一緒にアドベンチャーをしたいんですよ。
挑戦するのは僕一人じゃなくて、仲間とすったもんだしながら壁を乗り越えたいんです。
乗り越えられない壁もあるかもしれないんですけど、でも、そうじゃないと面白くないなと。
そんな感じで、仲間と責任を分担しながら冒険をやっていきたい。
西:つながっていくんですね。
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今回は、「桜のグラス」を【1名】にプレゼントいたします。
ご希望の方は「日本カワイイ計画。withみんなの経済新聞」サイトのトップページにある「番組にメール」から、
1:おなまえ 2:住所 3:連絡先
そして「グラス」と書いて送信してください。
※締め切りは7月11日 日曜日 到着分まで。
当選者の発表はプレゼントの発送を持ってかえさせていただきます。